このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

分別棟見学記



 昼食が終わり、クリーンセンターから外へ出る。前の道路を横切り利根川の土手に上る。
カメラを取り出しクリーンセンターを写す。2枚目を撮ろうとシャッターを押すもフイルム切れ。
家を出る前の点検不備。何をしていたと腹が立つ。已む無く景色を眺めて時間を潰す。
1 時近くなってクリーンセンターに戻る。事務所に入ると担当者が午後からの予定を話し、
隣の部屋に案内してくれた。パンフレットが渡され我孫子市の清掃事業概要の説明を受
けた。今回はセンターの『焼却棟』『分別棟』『ふれあい工房』のうち『分別棟』に案内された。
 敷地内には幾つかの作業所がある。紙類のプール(ダンボール、新聞、雑誌等)ビン類
プール カンプールがあった。
棟の左側の突き当たりはビン類分別棟。作業員6名。白、茶、その他のビンを載せたコン
ベアー。その先には色分されたそれぞれのプールがある。
 ペットボトル分別棟。入り口を入るとペットボトル、ビニール類のプール。
『見てください。ペットボトルが白く見えるでしょう。あれは皆さんがボトルのラベルを
剥がしてくれるからです。』
 確かに白い。ラベルを付けたままは色がつき、品質が落ちるという。
『ここのペットボトルは業者が高い値で引き取ってくれるます。わが市のリサイクル率は
30パーセント以上、他市の3倍近くになります。我孫子市民のリサイクルに対する意識の
高さが自慢です』と嬉しそうに話してくれた。
 ペットボトルとビニール類を分別機に投入すると、2階部分に送られエアーで分別され
る。ビニール類は軽いのでエアー噴出し口の反対側に飛ばされる。ペットボトルはコンベ
アーで前方へと進み、6名の女性作業員が異物を取り取り除いている。これらを見るとゴ
ミ処理の作業を少なくする為にも、私自身ゴミ分別にブツブツ言ってはいけないと反省し
ました。
 いち番の関心事は『カン分別棟』横幅10〜12m、奥行き5〜6mほどの作業場。プールと分
別機と圧縮機、ホークリフト1台と1名の作業員。カンは綺麗に超したことはないが、ア
ルミとスチールの分別は此処で処理する。資源非資源の分別は溶解時に決定すると言う。
アキカンに付いて誠に明快な分別方法である。
作業所、分別装置、圧縮機、ホークリフト、プール製作費、人件費にいくらの予算が必要か
は知らぬが、此れだけのものがあれば、アキカンの処理が1箇所で可能なことを知った。
同経済地域の市町村が集まって、1つの共同施設を作り上げたらどうだろう。現実にゴミ処
理の作業を見学して、ゴミへの考えを新たにできたことは大きな収穫であった。

2002.08.23 026-0001 小澤徹三郎

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