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この辺りで自慢できるものは何でしょうか。と尋ねてみた。
『それは景色でしょう。84番札所屋島寺からは、眼下に高松市街が一望できます。瀬戸
海の光と影、絶景です。歩けば古の歴史も感じます』
言われるとおりである。
昔、仲間と連れ立って、ここ屋島寺にきたことがある。
霊場巡りではなく、観光であった。車で門前に着いたのだから、自動車専用道が完成し
た以後のことである。それとも他に自動車道があったのだろうか。
四国村、時間をかけて丹念に見学した記憶がある。
帰りに運転手は壇ノ浦を案内してくれた。
『埋め立てが進んでこのような地形になっていますが、あの辺りが当時の壇ノ浦と言わ
れています』
彼は身振り手振りを入れて、説明をした。
水深を尋ねたら
『山の斜面から考えてもせいぜい10メートル前後でしょうか』
安徳天皇は平家潰滅の悲しみのなかで、清盛の妻、二位尼に抱かれて、静かに入水
していった。と歴代天皇図巻には記されている。
暗く深い深い海の中に、平家滅亡の哀しみを背負って沈み込んでいった。
このようはイメージを抱いていたのに、実際は10メートルの深さであったとは………
彼の説明が事実なら、岸に泳ぎ着くことも、それ程、難しいことではない。
安徳天皇生存説もあり得るかなと、改めて歴史の真実の謎を感じた時でもあった。
車を金毘羅さんに回した、忙しない観光旅行であった。
高松市外の眺望、瀬戸海の光と影、歴史の宝庫。空気も綺麗、女将の言う通りだ。
喰って、寝て、歩いて歩いて歩いて。たまには24時間、遠い昔に捨ててみたい。
こんなポイ捨てなら、誰も苦情は言うまい。
カンカンラリー
行程表
81 ↓ ↓4.6km ↓ 82 ↓ ↓13.3km ↓ 83一宮寺 ↓ ↓13.7km ↓←←←←広瀬旅館 84 ↓ ↓7.2km ↓ 85八栗寺 ↓ ↓7.6km ↓ 86
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屋島の麓にある小さな、静かな民宿です。
春になると84番札所にお参りするお遍路さんが大勢来てくださいます。
私達ふたりで営んでいますので、充分なおもてなしは出来ませんが「瀬戸の小魚」
「アジ」「ハマチ」「ハギ」「カレイ」など、美味しい魚もございます。
それに、景色がいいのと空気がおいしい。これが自慢です。
一階で食堂を営業していますので、お好きなメニューを択んで頂けます。
一週間ほど、別荘代わりに滞在されるお客様もおいでになります。
近くには田んぼがあり、カエルの鳴き声には言われぬ風情があります。是非一度
お越しくださいませ。人生の「ほっとした憩い」を感じられると思います。
お寄りくださいますこと、お待ちいたしております。
◎広瀬旅館 女将
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