このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

近況報告

 10月8日にこちらに引っ越して以来、海岸の汚さに呆れてゴミ拾いを始めました。
一週間に5日くらいの割で朝の6時半か7時から一時間半か二時間の散歩の途上で
行ないました。

 これまでに鹿島市の不燃ゴミ用の袋の中サイズ(30リットル用と大サイズ(45リ
ットル用)を半々くらいの割で約85袋分、それに加えてダンプカー約2台分くらい
の粗大ゴミを回収し、市役所のダンプカーで引き取ってもらいました。

 幸いなことに、今の総理が「美しい日本」ということを言い始め、国土の美化に
これまでより理解が深まるものと期待するものですが、現状はなかなかそうもいか
ず、相変わらず辺り構わずゴミを捨てる者が多く、じれったい思いを禁じえないと
ころです。
 
 しかし、孤独なゴミ拾いの途中で、幾つもの良い経験をしました。
以下にそのご報告を致します。

 1)「波の花」をふんだんに見られたこと。
   「波の花」という言葉をいつか、どこかで聞いていたのですが、ここでの
   二ヶ月の間に何度も見ることが出来ました。
   波が砕ける時に、白っぽい泡が出来、風に吹かれて波打ち際をフワー、フワ
   ーッと右に左に飛ぶのです。
   何とも言えない良い感じのものです。

 2)ヤシの実が転がっていたこと。
   あれは何という歌だったのででしょうか? 「流れ寄るヤシの実一つ」という
   歌詞がありました。
   その通のことがありました。
   つまり、ヤシの実が一つ、ゴミの散乱する浜辺に転がっていました。どこか
   ら流れて来たのでしょうか? 沖縄? 台湾? フィリピン? もっと遠くの
   タイか、マレーシア?
   想像するのは楽しいものでした。

 3)白魚漁を見たこと。
   今日(12月5日)の朝、これまでにいなかった何隻ものもの漁船が浜辺近く
   に姿を見せました。右に左に走り回って網を投げ入れ、何かを獲っています。
   浜辺を歩いてきた地元の人らしい男性に何を獲っているのか尋ねると「白魚
   だ」とのこと。
   これまで何も知らずに食べていたのですが……。

 4)流木、貝殻、石
   浜辺でゴミ拾いのために時間を費やしているのですが、少しは良い物も転が
   っています。
   その一つは「流木」。あまり多くはないのですが、時々小さな形の良いもの
   を拾ってはリュックに入れて持ち帰っています。
   次にと言うか、最初にあるのが「貝殻」です。これもあまり特別なものでは
   ないのですが、赤紫や黄色っぽい色のきれいな貝殻など、目に付いた時には
   ポケットに入れて持ち帰ります。
   そして「石」。波に打たれて良い形になった石が時々目に入ります。盆栽の
   ようにして楽しむことを以前からやっていましたので、気に入ったものは持
   ち帰っています。
 こんな「無為」とも言える日々ですが、じんわりとした幸福感を味わいながら時
間を過ごしています。

徳永達也メンバー


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