このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

三好旅館


電話番号:0895-32-2107
郵便番号:798-3301
住所:北宇和郡津島町岩松


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 旅館の裏手を岩松川が流れている。川沿いの道を、流れの上流に向った先に満願寺がある。
ここに有名な柿木がある。柿の実を割ると、実の中にもう1つの柿、柿の子が入っている珍
しいもの。桃から産まれた桃太郎の話に、どこか似ている。

 この柿を食べると子供が授かる。子供の欲しい夫婦からの予約が全国から殺到、毎年数量
限定で希望者に発送する そうな。
【本当に願いが満たされるのか。この話に乗ったら責任を取るか。】
と詰め寄られても困るのだが。テレビでも紹介されたことだし、効果はあるのではないかと
思ったりもする。

 『私もね、お嫁に来て子供が産まれず、御住職に柿を勧められました。
先代のご住職さんでしたがね〜。ようやく子供が授かりました。』
そう言って、若女将はフフと笑った。この小さな笑いは何を意味するのか計りがたい。
若女将は4代目。5代目は松山で女将修行中とか、この5代目が柿の子さんなのだろうか。

 次回満願字を尋ねてみようと思う。今更予約する心算はないが、柿木を見てみたい気分が
半分。
 書物にば、満願寺から宇和島に至る道が【県道が西側を走るまでは当地唯一の宇和島
に通ずる生活道路であった】と書いてある。この道を歩いてみたいのが残り半分である。

 生活道路の途中から松尾トンネルの上を走り、宇和島側出口の先へ通ずる遍路みちが昔あ
った。こちらには【不明確のため不通】の朱文字が躍っている。
ここも少し覗いてみたい好奇心もある。
 雨が降らないで欲しい。雨の日は、松尾トンネルをくぐることにしているからだ。

CAN

行程表
  38金剛福寺        ↓        ↓        ↓        39 ↓        ↓30,0km                      ↓←←←←玉水旅館        40観自在寺        ↓1.8km ↓←←←←磯屋旅館        ↓ ↓12.5km        ↓        ↓←←←←旭旅館        ↓←←←←DE.あ.い.21        ↓        ↓←←←←須ノ川公園売店        ↓        ↓        ↓←←←←三好旅館        ↓        ↓ 41      40〜41 47.7km
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   愛媛新聞 2005年3月27日掲載三好旅館 抜粋

 北宇和郡津島町岩松商店街通りにある、創業125年の三好旅館。
明治時代の奥ゆかしい旅館は、お遍路さんの憩いの場として親しまれる。
木造3階建てを1955年に惜しまれつつ2階建てに改築したものの、それ以外は当時のまま。
玄関の屋根にある飾りと大きなカイズカイブキの木が目を引く。
3代目おかみの三好登美さん(87)は「30年ごろは国道56号がなくて、旅館の前の通りが
主要道路だった。商人や芸者もたくさんいた。それはそれはたいそうにぎわっていた」
と懐かしむ。そして「道路が良くなり便利になったけど通りの客は減った。善しあしです
ね」と苦笑いする。
 現在は家族4人で切り盛り。第40番札所 観自在寺(南宇和郡愛南町)と第41番札所 
龍光寺(北宇和郡三間町)の中間で客はお遍路さんが多い。「実家に帰ったみたいといわ
れるんです」と三好さん。三好さんのやさしく陽気な人柄にひかれ、リピーターも多い。

 商店街通りには江戸.明治時代の歴史ある家屋や酒蔵が多数残る。作家獅子文六が小説
「てんやわんや」で描いた賑わいを取り戻そうと、同町は町並み保存を目的に3ヵ年計画
で調査を進め、国の「重要伝統的建造物群保存地区」指定を目指しているという。
 

≪国道56号線嵐坂ずい道に沿って歩道トンネル、「嵐坂.風の通り道」が平成15年12月に
完成。宇和島側出口に嵐坂ポケットパーク「風園」が3月12日にオープンしました。
この公園は、津島中学校生徒の皆さん、地元住民の皆さんの計画立案をもとに、国土交通
省の工事で完成したものです。
「風園」の事業目的は、ドライバー、通学生、お遍路さんなどの休憩施設となっています。
同時に「地域の憩いの場」ともなっています。24時間使用可能を含めたその他の施設。
利用させていただく「遍路のゴミのポイ捨て」は、絶対にあってはならないこと。
地元小中学生の皆さんの善意を裏切ることのないいように、充分に気をつけたいものです≫


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 テレビを見ていたら津島町の満願寺、柿が話題になっていた。柿の中にもうひとつ、
小さな柿が隠れていると言うのである。子宝が授からない人が食べれば、子供は産まれ
るそうだ。一度この目で確認したいもの。希望の持てる話である。

 それに地図を見れば、満願時を経て松尾トンネルの上を通り旧国道に合流する道があ
る。この道の途中から松尾トンネルの先へ出る山道もある。

 以前のへんろ道保存協力会編の別冊には「県道が西側を走るまでは、当地唯一の宇和
島に通ずる生活道路であった」の説明がある。
「不明確のため不通」朱字の但し書きもついている。

 2つの事柄、柿とへんろ道不通について訊いてみたかったが、お宿はお休み。
柏峠を下りたところで、宇和島行きのバスに乗ってしまった。次回の楽しみだ。

カンカンラリー

コメント1
古く明治時代からの、家庭的な旅館です。本館と別館があります。
お泊りは静かな本館、ゆっくりとお休みいただけます。食事は別館でご準
備いたします。夕食は伊勢海老つけての懐石料理。純和風にお料理です。
女性ひとり旅のお遍路さんでも安心して泊まれる旅館です。洗濯機も乾機
も御使用できます。
チェックインは正午過ぎなら何時でも結構です。チェックアウトは午前十
時です。
津島橋の袂を右へ川に沿って歩いて下さい。途中に一ヶ所、Y字形の別れ
道があります。それも右は入ってください。間もなく当館の前に出ます。
津島大橋を渡りますと、遠回りになります。また毎年一月初旬、一本松
駅伝があります。部屋が満席になりましたその時は、お許し下さい。
三好旅館 女将

最初お世話になった日の夕食時、隣の大広間は地元学校の先生の送別会。
送別会とはいいながら、此方も嬉しくなりそうな賑やかさであった。
お膳には大きな伊勢海老がのっていた。これは送別会のお相伴と、嬉しく
思い込んでしまった。二度目のときも宴会もないのにお膳には伊勢海老が
胡坐をかいている。この時は ? のソースをかけて、胃袋に納めてしま
った。
今回は『空き缶引取り』のことで三代目女将さんとお話が出来たので、序
でに聞いてみたら『お遍路さんに喜んでいただく為に一年中準備していま
す』とのことであった。切れることは殆ど無いという。
四代目の若女将、五代目は松山で修行中とか。写真の門構えにも遠い昔が
塗り込められている。
いつもお世話になる食事の間には、お相手してくれている色紙がある。

 糸が強けりゃ きつくてきれる
   糸が弱けりゃ 尚鳴らぬ
     強い弱いは 調子で〆めて
 棲んだ音色を 聞かせて
        お呉れ

カンカンラリー

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