このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

民宿岡田


電話番号:0883-74-1001
郵便番号:779-5263
住所:徳島県三好郡池田町佐野


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 昨年身体不調。此処まで辿り着いて早々四国を引き揚げてしまった。今年2月3日宿泊、
此処を出発地とした。

 女将さんが亡くなって久しい。ご主人ひとりの営業が続いた。今年は天候が不順、例年に
なく雪も多く、寒い2月であった。その所為か客(遍路)の姿はなく、寂しさの積もる宿にな
っていた。
それでもご主人はニコニコと明るい笑顔であった。

   3月に息子夫婦が会社を辞めて戻ってくることになった。笑顔の原因はここにあった。
「良かったですね」と言いながら、その喜びが此方にも伝わってくる。

 3月21日再び訪れた時には親子3人、部屋一杯に溢れた遍路を心から持て成してくれた。 
一足早い春の訪れ、うらうらと夢見る気分でお世話になれた。これからも長く続くことだろう。

カンカンラリー

行程表
         65        ↓       ↓4.7km 65〜66    ↓  最短20.3km 番外仙龍寺        ↓        ↓10.1km        ↓        番外常福寺椿堂        ↓              ↓←←←←民宿岡田         ↓13.1km        ↓               66雲辺寺 ↓        ↓9.8km        ↓        67        ↓        ↓←←←←ビジネスホテル観音寺        ↓8.8km       68.69神恵院.観音寺        
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 三角寺、仙龍寺、常福寺、これが定番になっている。人には言えないが、時間があれば
腰を下ろして、或いは大の字の定番お休み場所もある。

 壁には沢山の写真が貼られ、多くの遍路の匂いが零れ落ちる遍路宿である。
雲辺寺まで宿で知り合ったグループで登ったこともあったし、ひとりで登ったこともある。
晴れた日もあったし、雨の日もあった。

 霧の中に漂う雲辺寺の山門を見つけたとき、墨絵の静寂の中に佇む錯覚であった。
気が付かなかったが、山門の前には紫陽花があるという。

 6月花の季節。
梅雨の仄かな雨に薄紫の色を刷く、山門の無の世界を観れたらと………

 決まって2月になると歩き出す者には無理な話かもしれない。
『バスの駐車場から本堂までの往復、山門など見ていないよ』
バスツアーの団体お遍路と違いはなさそうだ。

 何時か梅雨のそぼ降る日、この宿から山を登り、紫陽花の山門に触れてみたい。

カンカンラリー

コメント1
歩き遍路がどうしても泊まらねばならぬお宿が幾つかあります。民宿岡田さんも
その内の一つです。神恵院、観音寺までならどうしても此処からの出立でなければ
なりません。番外萩原寺まで足を伸ばすなら、相当な早出を覚悟しなければ
ならないでしょう。その日食堂に下りたとき出立するお遍路さんがおりました。
前夜から気を揉んでいた人です。私は連泊して箸蔵寺に詣でる計画でしたので
荷物を宿に預け、ゆっくりした気分で歩いていました。1時間歩いた頃バス停の
ところで、熱心に地図を見詰めているお遍路さんが見えました。箸蔵寺迄ご一緒
できるものと近寄ると、一番早く出立した筈の御仁ではありませんか。雲辺寺への
道を間違えたと知ると、彼は脱兎の如く駆け出していきました。
 箸蔵寺のケーブルは利用しないで登ることにしました。しかし、歩いても歩いても
お寺への登山道は見つかりません。谷下で道路工事をしている人に訊いたら、
2kmほど戻れと言う。何のことは無い。あの御仁と同じく間違いたことに気が付き
ました。『案内板が無かったら案内板のある所まで戻ること』『判らなくなったら
躊躇せず地元の人に訊くこと』遍路の基本を改めて確認したことでした。

カンカンラリー

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