このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

鉄道線の高架化は正解なのか?

 

矢切  2005年 4月 5日

 

 

●急行線の高架化は現実的か?

 TAKA氏は「駅の絡まない急行線だけの高架化で有るから、比較的低費用・短期間に出来る。」としていますが、竹ノ塚は地平ホーム・橋上駅舎ですから、急行線を非常に高く持ち上げるか、駅の橋上部をさらに上に持ち上げるか、逆に橋上部を地下に埋める必要がありましょう。駅が絡まず低費用、とはいえないのでは。急行線を地下に潜らせる手もありますが、駅の南北で線路は高架ですから、うまくつなげるかどうか。また、高架化工事を実施するためには広面積の事業用地を土地買収などにより確保する必要もあり、これもネックです。

 

●代替案−(すぐ)バリアフリー歩道橋 (長期)道路の立体化

 私は鉄道線ではなく道路側を改造することによる立体化が好ましいと考えます(高架もしくは地下)。航空写真で見ると駅の近くに空き地が見えますが、そこを活用することで踏切前後の道路を拡幅し道路を地下または高架で鉄道と立体交差させてはいかがでしょう。そのほうが工費は安くなるように思います。

 ただし土地買収を行うには相当の年月がかかると予想されます。そこで、中央線高架化時に使われたようなエレベーターつき歩道橋の整備を早急に行うことを提案します。歩道橋を整備した時点で踏み切りは完全自動化、これで安全を確保します。車には迂回路がありますから、「ラッシュ時にこの踏切はまったく開きません」と割り切って表示するので良いと思います。

 竹ノ塚の場合、既設の踏み切りは2箇所だけです。多額の費用を投じ長い年月をかけて鉄道を高架化するだけの価値があるか疑問に思います。地元がそれを望み応分の負担をするというのであれば賛成できますが。

 

●鉄道立体化ならば

 鉄道を高架にするのであれば、線路による街の分断解消ができ効果が大きい「緩行線・急行線とも高架化」を最初から目指すのがよいと思います。駅も地平にでき便利でしょう(工事期間中の仮設コンコースは地下)。

 竹ノ塚の車庫へは西新井駅側から出入りするようにすれば、車庫を地平に残すことができ、入出庫車両と急行線を走る列車との支障も無くなります。

 

 

●<補遺>歩道橋設置へ

 下記のURLにありますように、竹ノ塚の踏切に歩行者と自転車用の陸橋が設置される見通しになりました。

   読売新聞

 この歩道橋が、中央線の高架化に伴う暫定歩道橋のようにバリアフリー対応のものであるか否か、記事からは分かりませんが、まず1歩前進ということで、ここの記しお知らせします。

 先の投稿で提案したとおり、十分なバリアフリー化が図られた歩道橋となるのであれば、自動車には迂回を促すことでこの踏切を完全自動化して構わないように感じます。

 

 

 

 

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