このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
阪神についてちょっとだけ
KAZ 2005年 7月18日
関西在住の者として少し気になったので……。
タイガースの人気ですが、ここまで盛り上がったのはつい最近のことではないかと記憶しています。その昔、大阪の地場で根強いファンの多い球団と言えば南海ホークスでしたし、タイガースは「トラキチ」こそ目立ってはいましたが、その言葉が指すように熱狂的なタイガースファンは特異な存在として認知されていた訳です。関西広域でのタイガース人気は、単に「関西唯一のセ・リーグ球団」というだけで、それ以上でも以下でもない、といった程度の認識ではなかったかと思いますし、阪神間でも阪急ブレーブスと人気は拮抗していたように感じました。
タイガース人気が盛り上がってきたのは、根強いファンの多かった阪急ブレーブス・南海ホークスの身売りによって行き場を失った野球ファン層と、ただ単純にお祭り騒ぎが好きな層(にわかタイガースファン)が増えたからのような気がしています。
阪神電鉄の球団経営ですが、地域密着の意図は特にはなかったように感じています。武庫川の河川改修によって生まれた旧氾濫源・河道を開発して生み出された甲子園住宅地・遊園地の施設のひとつとして作られた野球場の稼働率向上と鉄道線集客のために自ら球団を作り、その後も特に目立った宣伝や地域との交流もなく、良い意味でも悪い意味でも「普通」の経営をしてきただけのように見えます。「地域密着」という言葉が阪神に当て嵌まるのか、私は少し違和感を感じています。地域密着という意味では阪急ブレーブスの方が色々とイベントなどをやっていたような記憶がありますが、私自身が野球にさほど興味がなかったので自信がないです。
過去はともかく、現状を見れば関西の盛り上がりは確かに凄いものがあるのですが、果たしてこれが「阪神球団が地域住民に愛されているから」なのか、「何でもいいからお祭りには便乗しろ」と騒いでいるだけなのか、私には疑わしい気持ちがあります。少なくとも私が子供の頃は播州で阪神ファンは少数派でしたし、タイガースグッズもほとんど見かけませんでしたし……。
※ブラウザの「戻る」ボタンでお戻りください
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |