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最悪な事故に対する最善の対応
エル・アルコン 2005年 3月30日
国土交通省が、行き止まりの終着駅に高速列車が到着するケースでは最高速度で突っ込んでも止められるような形でATSを設置するようにという内容の緊急通達を出しました。
当然そうあるはずの発想が無かったのでは?という疑問を前に呈しましたが、こういう通達が出るということは、これまでは少なくとも監督官庁側にそういう基準が無かったことを示すわけで、やんぬるかなという感じです。
しかしながら、唯一の光明は、「同種の事故はどうすれば防げるか」という発想で行動していることです。さらに記事中の鉄道局安全対策室のコメントの「財政的に厳しい第三セクターなどの現状を考慮し、現行のATSで対応できる対策を示した。すべての事故を防ぐことには限界があるが、最高速度で列車が終端部に入ってくることを想定してATSを設置すれば、大事故を防げる可能性は高まる」というくだり、各社これくらいは出来るだろうという現実を踏まえた、それでいて実効性が高い対策を柱に据えたことは評価に値します。
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