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関西国際空港 〜評価の内外格差を考えたい

とも 2006年5月25日

毎年恒例ともいえるイギリスの調査会社SkyTrack社が実施する「Airport of the year」が発表されました。
http://www.worldairportawards.com/Awards-2006/AirportYear-2006.htm
調査手法は実際の利用者への直接アンケートによるものですので信頼性は高く、このランキングは各空港にとっても大きなものとなっています。

2006年のランキング 
1位 シンガポールチャンギ空港(シンガポール)
2位 香港国際空港(中国・香港)
3位 ミュンヘン空港(ドイツ)
4位 関西国際空港(日本)
5位 仁川国際空港(韓国)
6位 クアラルンプール空港(マレーシア)
7位 ヘルシンキヴァンタ空港(フィンランド)
8位 チューリッヒ空港(スイス)
9位 ドバイ国際空港(ドバイ)
10位 コペンハーゲン空港(デンマーク)

日本国内の空港では関西空港が昨年の5位から1ポイント上がった4位となり唯一のtop10入りとなりました。

2位の香港国際空港

さて、この報道に疑問を持つ方も多いでしょう。「なぜ”あの”関西空港が4位なのだ?」

関西空港は国内では決して評価が高くはありません。むしろ国内最低という評価すらあります。国内線はもちろん、国際線も評価は低いです。特に関西の方々の評価は低くなります。

では何が評価されているのでしょうか。
カテゴリー別ランキング  http://www.worldairportawards.com/Awards-2006/Regional.htm
これを見ると、関西空港は「預託荷物引渡し」「ターミナルビルの清潔さ」で2位、「トイレの清潔さ」と「入国管理」で1位と高評価がされています。

しかし、それだけで4位になるわけではありませんから平均して高評価がされているといえましょう。
そうなると、関西空港の国内での評価の低さは何かとなります。

では本当に関西空港はダメ空港なのでしょうか。

利用者の視点で考えたとき、決してダメとは言い切れません。国内線空港としては問題はありますが国際線空港としては決して悪くは無いといえます。アクセスの問題(これは日本国内どの空港も同じ)がありますが、少なくとも中部国際空港よりもレベルは高く、また昔の伊丹など足元にも及びません。

ただ、マスコミ報道などを通じた思い込みや地域意識などから本当は使いやすい空港にすら低評価をしたがる傾向が日本では強くなります。中でも関空・成田などの役所主導と民営のセントレアなどでは圧倒的に後者が「よいはず」というバイアスがある。
この辺の冷静な判断無く本来的に北東アジアではトップに海外で評価される空港を不当に「使えない」と切り捨てる傾向には疑問を感じざるを得ません。
また国内線だけで国際線までも断罪する傾向も強い。そうやって国内で評価を下げている。これが内外の表価格差の原因なのかもしれません。

無論、批判は大切です。ただ、非難するだけでは仕方が無いのですから。

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いくら4位とはいえ上位2空港のシンガポールチャンギや香港国際空港には遠く及びません。3位以下はおそらく差は小さいでしょう。しかし関空だって決してレベルが低いわけではありません。いつかトップ3に入れる日が来るのか。もし世界のトップ3に入れた暁にはわれわれも正当に評価しなおさないとならないのかもしれません。
「関西空港は日本最高の国際空港である」と。

そのためには関西空港側の努力が必要。そして当然ながらその努力の結果が表れているはずです。今後、滑走路が2本になれば今の段階で朝晩に見られる混雑が緩和され、また空港ビルのリニューアルも進んでいますからサービス施設面での拡充も進むでしょう。

関西空港の更なる進化をチェックし、どうしたらより良い空港となるかをバイアス無く考えていく必要があるのかもしれません。

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