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分厚いサイフの原因



とも  2007年12月26日





 私は長いこと安いサイフを使い捨てにしてましたが、新婚旅行でブランドのサイフを購入してからというもの、「良いものを永く」使うようになり、今はプラダのサイフを使っています。買ったのは3年前。当然ながらまだまだヘタリもなく、風合いが増して手触りも感触も良くなっております。

 さて、このサイフがここ数ヶ月でヤケに分厚くなってきて、若干ですが表面の皮に傷みが。銀行にクレジットカードに住民登録にポイントカードに、とカードそのものは多いものの、一昨年以降は銀行口座も開設してませんし、クレジットカードも枚数は増えてない。ポイントカードも新たに作ったものはない。では何が分厚くなる原因なのか。久々にサイフの中身を整理してみると……。

 交通系カードがその犯人。Suica・Toicaに富山のパスカ、高松のIruCa、松山のい〜カードに世田谷線「せたまる」、岐阜バス「ayuca」、さらにプリペイドで名古屋のユリカ、三交バスカード、那覇のゆいレールカード、航空系でANAとJALとノースウエストのマイレージカード。我ながら呆れます。Suicaは気がついて払い戻しましたが、それでも減ったのはたったの1枚。

 基本的に首都圏ではモバイルSuicaをメインにしており、月に数度の関西&三重への出張時に使うIcocaをパスケースに入れてます。そして、Toicaと「せたまる」は単独で使うという使い方です。その他の都市のカードは年に数回の出張や帰省・旅行等での利用がほとんど、航空会社のマイレージカードは国内線では利用しないノースウエストは滅多に使わないものなので常時携帯する必要はないのですが、カードにありがちな「いざというときに見あたらない」ということになるので手元に置いています。その結果、サイフが分厚くなる。

 そんな私に来年3月の「JR3社ICカード共通化」は朗報です。これでカードが減る!そう思って喜んでいましたが、結局減らせるのはToicaだけ。関西民鉄&岡山民鉄用であるICOCAはそのまま。中京エリアだけで現在4枚あるカードも1枚減るだけ。

 もちろん、「現金・きっぷで乗ればいいジャン」と言われればそうなのですが、カードの利便性は手放せません。特に整理券方式のバスの場合、運賃表を見て両替のタイミングを見計らい、とただでさえ行き慣れない地区でのバス利用は抵抗があるのに、運賃支払いまでこれでは非常に乗りにくい。ICやプリペイドなら残高さえきちんと管理すれば良いわけですから気軽です。また、名古屋のユリカや「せたまる」のように「割引」がある場合はなおさらです。利用頻度が低ければ割引など気にしないのですが、名古屋市営地下鉄や名鉄、世田谷線は利用頻度が高いだけに手放せないのです。

 もし、「サイバネ規格」と呼ばれる共通仕様の各カードが共通使用できたとすれば。乗継割引などもありますので、鉄道・バス関係は世田谷線以外はほぼモバイルSuicaに集約できるのです(せたまる回数券をバス特典のようにSuicaに乗せられればさらにいい)。それぞれのカードに残高が残るなんてこともありません。

 1枚のカードで全国どの都市でもバス・鉄道が使えれば、「運賃表が判らない」「料金支払いの方法が判らない」といったことによる公共交通の不満は軽減されます。

 実際、海外で考えれば、NYのメトロカードや香港のオクトパス、ソウルのKTカードを持っているだけで利用抵抗は感覚的に下がるのです。国内でもPASMO・Suica導入の有無で利用率に差が出るという事例も散見されます。

 共通仕様は「コスト削減のための共通仕様」だけなのか「利便性向上にも資する共通仕様」でもあるのか。前者だけのための仕様であるのは「もったいない」と私は考えます。



 とりあえずの解決策として、私個人としてはクリスマスに新しいパスケースを買い、そこにICOCAとユリカ・三交バスカードを入れ、古いパスケースに残りを移すとともに、航空系はノースはパスポートケースに入れ、ANA・JALは携帯電話にアプリダウンロードすることでカードを減らすことになりました。でも、やはりバックにはカードが大量に入ることになります。いつになったらカードが減るのでしょうか。もしかしたらさらに増えていくのでしょうか……。





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