このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





ゲートがネックではないか



赤い砂兎  2007年10月10日





 行っていないイベントですので、普段見ているMS関連のブログで情報を収集した範囲での感想ですが、ネックは鉄道でも駐車場でもなく、富士スピードウェイのゲートにあったのではないかと思います。

 サーキットへの出入りはサーキットによって千差万別なのですが、富士スピードウェイの場合は2ヶ所のゲートで外界と仕切られ、駐車場やバス乗り場等は全て場内にあるという構造になっています。イベント関係者もここを通って出入りします。このゲート手前でバスが渋滞していたようです。また、関係車両を優先して西ゲートを通した為に、余計に待たされたという面もあったようです。実際、5万程度の観客を集めるGWのGT戦でもゲート手前で渋滞し、ゲートを出てしまえばしばらくは普通に走れます。R246や須走IC手前で渋滞しますが。

 さらに、場内のバス乗り場の絶対的な不足が、(雨の中で)乗り場で延々と待たされるという事態を招いたと言えます。同じ4時間待ちでもバスに乗って待つのならば、あれほど叩かれることも無かったでしょう。普段の5万人程度のレースでも駐車場からゲートまで車の中で約2時間過ごすことはよくある話です。14万人の観客で3〜4時間で納まったのならば、現場で待たされた人には悪いですが、P&R自体は成功ではないかと考えます。

 バスを2000台並べて乗れる場所を確保しておき、とにかく乗せてしまうという状況を作ってしまえばいいのです。観客をバスに乗せてしまえる場所の確保と、ゲートでの交通整理、この2点の対応が来年に向けて必要ではないかと考えます。問題はバスを並べる場所ですが、一番いいのは、4.5kmあるレースコース上でしょう。ただし、今の施設では観客席からレースコースに出ることは出来ませんので、その点の改良は必要かと思いますが。

 観客輸送にレースコースを使うことに関しては、改装前の富士で、駐車場からレースコースに入って、約半周回って(コース上も渋滞してましたが)外に出たことがありますから、富士でも未経験ではありません。

 ただし、この場合の問題は、系統数が18系統と多過ぎて、整理に混乱をきたす可能性が高いことでしょう。御殿場線の問題はこれを招いたことにあるのではないかと思えます。

 公共交通利用という面でいえば、通常のレースでは主力の最寄り駅である御殿場駅が脇役に回っていたことに象徴されます。最短距離にある足柄駅が完全に無視され、ほぼ等距離の駿河小山駅もおまけ程度の設定になっていたのは、そこまでの道路事情の悪さや、駅そのものの容量の絶対的な不足故に仕方ないのでしょう。御殿場線そのものの能力の問題については、伊勢鉄道の如くJR東海が積極的に動けば、2万人程度の輸送を担える能力はあるとは思います。そうなれば、駿河小山駅や大雄山駅は不要でしょうし、新幹線からの駅を三島と新富士の2つを用意する必要も無かったでしょう。

 御殿場線の能力不足の問題は、指定駅の数をいたずらに増やし、自家用車で来る客をかなりの規模で見込んで駐車場の数を増やし、その結果としてバスの系統数を増やしてしまい、場内での整理に混乱をきたしたという面に尽きるのではないかと思います。とはいえ、バスののべ台数は(観客数/バスの定員)であることに変わりはなく、系統数を整理した分は一系統あたりの台数が増えるのですから、ゲートでの渋滞は同様に起こったのではないかと思います。





※ブラウザの「戻る」ボタンでお戻りください





このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください