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対価とサービスのギャップ



TAKA  2006年 8月20日





 確かに「近郊客の分離を図るために急行にする」というのは一理あります。今でこそ上野23:46発の高崎行きがあるので、能登=高崎線終電ではなくなりましたが、高崎への終電が能登であれば利用者集中はありえる話です。私が10年前に能登を使ったのはあわせて10回程度でしたが、上り利用が多かったので通勤客利用の実態を知りません。その点で落とし穴ありといえました。(^^);;

 それとシートの話ですが、確かに「上を見たら際限が無い」ですね。昔はあの簡易リクライニングシートで特急白山・あさまで運用されていても、ごく普通の事で何も不平を感じなかったのですから、私も年を取り贅沢になったのかもしれません。

 昨年の北海道旅行のときの「 シートのリクライニングが壊れていた特急 」よりかはまだ良いですが、空調が弱くて暑くて喉が渇いていた時に、向かいに止まっている快速は、涼しそうでしかもリクライニングシート装備となると、「あいつら何なんだ!」と言う感情が浮かんでくる心境はご理解ください。正しく「隣の田んぼが良く見える」という僻み根性から、「何で快速なのにリクライニングシートなんだ!こっちは急行料金1,260円払って簡易リクライニングシートだぞ!」という感想を抱いただけですので……。

 正直言って「両方とも快速or両方とも急行」であれば「向こうは良いな〜」という感想になったのでしょう。種別に関しては臨機応変な商品企画が必要なのと同時に、利用者に簡単に説明できるような明確な定義付けと、周知徹底が必要であると思います。それが明確で定義通りならば私のような不平は出ないでしょう。一案としてこの様な定義付けをした上で「 旅客営業規則 」に明示するのはいかがでしょうか?

 「種別毎の運賃・料金の決め方(案)」
  ・普通→運賃だけで乗れる列車で全部の駅に停まる。汎用車両を使う(使用車両に関するサービスに関しては制約無し)
  ・快速→運賃だけで乗れる列車で多少の速達性が有る。汎用車両を使う(使用車両に関するサービスに関しては制約無し)
  ・急行→運賃+急行料金が必要。速達性は快速並み。優等用車両を使う(使用車両・サービスは特急レベル)
  ・特急→運賃+特別急行料金が必要。速達性は快速以上。優等用車両を使う(使用車両・サービスは特急レベル)
  ※指定券→着席保証料金・グリーン券→特別な座席への占有の対価としての特別料金と定義づけする。(特別サービスに対する特別料金の根拠とする)
  ※特別な値引きの企画キップ・戦略的にアップグレードするサービスもこの基準から著しく逸脱しない範囲で行う。

このように「誰にでも解るように」定義を決めて周知しておく事も必要であると思います。

 「急行能登」個別の話をすれば、矢切様の言われるとおり、489系の寿命がある限り北陸新幹線金沢延伸まで、つなぎ列車としてがんばってほしいものです。なんだかんだ悪口を言いながら、今回の旅行も「急行能登」が無ければ、計画の全行程を回れなかったんですから。老兵の最後のがんばりに、率直にエールを送ります。しかしサウナ状態だけは何とか改善してください!シートは何とか我慢しても、空調は我慢できません!





PS:喫煙車の話について

 これは愛煙家・嫌煙家で個人差のある話なので、余談とさせて頂きます。

 喫煙車の存在は、確かに嫌煙家にとっては「流れてくる煙だけでも耐えられない」と言う世界なのでしょう。それは理解します。但しタバコをすって「 一本一円のタバコ特別税 で国鉄債務返済に努力している」愛煙家の「せめて喫煙車でぐらいタバコを吸わせて」と言う気持ちもご理解いただければ。禁煙車希望でも仕方なく喫煙車を取った人には、喫煙車(タバコの煙が有る車両)である事を承知の上で座席指定をしたのですから、それは我慢してほしいです。

 愛煙家としても「喫煙者の空調能力」には不満があります。煙の流失を防ぐ為にも空気清浄機の増設等の努力をJR各社に求めたいです。愛煙家にも嫌煙家にも快適な環境を提供する責任が(道義的な面を含めて)JRには存在すると思います。特に愛煙家としては声を大にして主張したいです!





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