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僅か5ヶ月で有楽町線・副都心線がダイヤ改正!?
TAKA 2008年11月23日
2008年 6月に東京メトロ副都心線池袋〜渋谷間が開業して、(私も住んでいる)東京北西部の西武池袋線・東京メトロ有楽町線・東武東上線沿線の鉄道交通は大きく変わりました。その東京メトロ有楽町線・副都心線で、開業・ダイヤ改正から半年も経たない段階で、ダイヤ改正が行われました。
「
11月29日 有楽町線・副都心線ダイヤ改正について
」
複数路線が乗り入れて居る路線で、大規模ダイヤ改正から半年も経たない段階でダイヤ改正は、かなり機動的なダイヤ改正です。このダイヤ改正が何故行われたのか?チョット考えたいと思います。
☆今回のダイヤ改正の概要
今回のダイヤ改正は、一部列車の行き先修正による副都心線・有楽町線の運転間隔の適正化という項目もありますが、メインは「準急の減便」です。元々東京メトロでは東西線東陽町〜西船橋間で快速運転が行われて居る以外優等運転が行われていませんが、副都心線・有楽町線では急行・準急の運転が開始され、地下鉄内での優等運転が一気に拡大しました。それが僅か 5ヶ月強でいきなり出鼻をくじかれて減便されることになりました。
有楽町線準急は平日10〜16時台に44本/日・休日8〜21時台に88本/日運転されて居たのが平日休日共に11〜16時台に20本/日の運転に大幅減便される事になります。有楽町線準急はダイヤ改正前は毎時4本(
池袋で12分+18分+12分+18分間隔和光市行き2本+西武線直通2本
)で運転されていたのが、今改正により
30分等間隔毎時2本運転(和光市行き2本)
に変更されることになります。
☆何故減便ダイヤ改正が行われたのか?
副都心線開業に伴い、各種積極的施策が打たれましたが、その一つが「有楽町線への準急設定」でした。その狙いは「準急の速達性を活用して東武東上線・西武池袋線から池袋乗換で有楽町線に流れてくる客を和光市乗換・西武線との直通運転に転換させる」点に有ったと思います。しかしこの施策は今回のダイヤ改正を見れば「少々曲がり角を向かえた」といえるでしょう。では何故こうなったのでしょうか?
それは「遅すぎる施策」であったことです。有楽町線は東武との直通開始が1988年で約20年前・西武との直通開始が1998年で約10年前でした。この長い期間の内に「普通でも和光市・西武有楽町線経由で有楽町線に流れる人」は固定されていたといえます。既に状況が固定化された時期に、有楽町線準急は速度を売りにして客を引き込もうとしたといえます。しかしこれはもっと前に行われるべき施策であり、既に10年以上固定化された状況では、その状況を変化させることは出来なかったと思います。
特に今回の改正では西武線直通の準急が2本切られる事になりました。という事は「準急の速達性では西武池袋乗換を転移させられなかった」ということになります。このことが今回の減便の背景にあったと思います。
開業後一時期は「毎日電車が遅れる」とトラブル続きで不評だった6月の東京メトロ副都心線開業でしたが、開業後約5ヵ月半が過ぎて副都心線内では「それなりに乗客が定着して来たかな?」とは感じていました。 しかし私の見た目の感じで述べれば、未だに朝ラッシュ時の「練馬で渋谷行き快速を受ける豊島園発普通は大根雑」という状況からも、少なくとも「副都心線開業後も西武線から有楽町線・副都心線への転移は上手く行っていない」ということです。
そのことが、今回のダイヤ改正に寄る西武線直通準急の削減という形で証明されることになりました。正直西武線沿線の住民からすれば、その要因は色々あると思います。ダイヤの問題等色々不便な要因がありますし、東上線と違い「直通+和光市乗換」という利便性もなく、本数の限られた直通だけに頼らざるえないことなども影響していると思います。
この先将来的には渋谷から東急東横線に乗り入れて横浜方面に直通運転される事が確定しています。少なくとも「有楽町線・副都心線と西武池袋線の直通は上手く行っていない」中で、これから西武線と副都心線・有楽町線の直通運転の関係を如何にして行くか? 今回の「一歩後退」から如何にして新しい方向を作り出して行くか? 沿線住民としても注目だと思っています。
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