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国道の表示〜〜どういう表記が利用者に親切なのか



Tom  2006年 8月 5日





 最近、国道の重複区間における、重複する国道番号について表示する方向に変わって来たようで、あちこちで重複番号の表記をするようになりました。私の知る限りでは、20年前に重複表記をしていたのは、阿寒横断道路(R241)とまりも国道(R240)が重複する阿寒湖周辺の一部だけだったと思いますが、近年では浦和所沢線が国道昇格した後のR254とR463あたりから徐々に増え始め、最近では三重重複なども目立っています。この国道の重複表記については、カーナビの普及により、国道/都道府県道番号でルートを確認するようになったため、それに対応したという説もあります。ただ、どんな場合も表記すべきかというと、表示の見易さも絡み問題もあると思います。

1)表記をすべきケース〜〜双方が経路の途中で重複している場合
 従来、重複区間の始まりでは、老け番の国道は矢印で案内されていましたがその後は分岐部までは若番の表記となっていました。知っている道路であれば何と言うこともないのですが、(そもそもいちいち国道番号を見ない)慣れない道では番号がないと、分岐部を過ぎたかどうかがわかりにくいという問題がありました。多少の見にくさはあるにせよ、つけた方が親切だと思います。但し、三重以上になる場合は表記方法に工夫がいると思います。

2)表記不要なケース〜〜路線の起点・終点にかかる場合
 今回、これを書こうと思ったのは、稚内〜幌延間という、比較的長距離で従来R40のみの表示であったのが、稚内からほぼ全線にわたりR232の表記が加えられていたからです。起点・終点が街の中心部で重複するケースはかなりあり、例えば日本橋〜江戸通り交差点までの中央通りはR4・R6・R14・R17の重複国道です。ただ、この区間については、中央通りはR4分岐まではR4、その先はR17と素直に考えられていると思います。同様に、幌延以北のR40/R232重複区間は、ずっとR40一本で来ていたわけですし、稚内から先にR232が分岐するわけでもないので、表記の意味を感じません。

 国道の表記については、重複区間以外にも、国道の道順がしっかり表記されておらず、知らず知らずの内にルートから外れてしまうケースも多々あります。これは地方の3桁国道がほとんどですが、中には「裏名阪国道」ことR25の自動車専用道路並行部分でも見受けられます。中には、東京の白山通りの巣鴨南方のように、もともとのR17の道筋以外で道路改良をしてしまったため、結果として表示はなされていても分かりにくくなってしまったケースもあります。

 どうも、国道の表記についてしっかりとした基準がないのが原因のような気がしてなりません。国道は少なくとも国民生活の骨格となる道路・地域の幹となる道路なのですから、わかりやすくかつムダのない表記に心がけてほしいものと思います。





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