このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
旅行者の声・要望
ハワイにも秋の気配・・・の、うろこ雲
聴覚障害者への接し方で一番重要なのは、如何にしてコミュニケーションを取るかということです。
紙とペンを常に携帯してお互いの意思を伝え合います。
口読で育った人もいますので、話すときには、相手の目を見て、ゆっくりとはっきりと話すと
良いと思います。 横を向いてこそこそ話したり、背を向けて話したりは避けてください。
機内、レストラン、ホテル、色々な場面で、通訳などのサポートを受けられれば、それに越したこと
はありませんが、通訳を探すのは日本でも、ましてハワイでは難しいことです。
大切なのは、相手が何を望んでいるのかをよく聞いてきちんと把握することです。
手取り足取りの特別扱いをされる事を嫌う人が多いです。
自分で出来る事は自分ですると言う自立心を尊重した接し方が望まれます。
(アメリカで手話の通訳をしているSさんに伺いました)
ハンディキャップルームについてですが、贅沢を言えば、自宅の設備がそのままあるのが
ベストです。 これは無理な話ですが、自分の経験から身体障害者についてお話しますと、
1)車椅子のまま部屋に入ることが出来、尚且つ、部屋の中である程度動くことが出来る。
2)車椅子のままトイレが使える。
3)車椅子のまま洗面所が使える(歯磨き、洗顔、出来れば洗髪も)。
4)お風呂が使える。
5)車椅子のまま食事が出来るテーブルがある。
以上、優先順位の高いものから挙げたつもりです。
そして、いずれも、車椅子の大きさが重要な要素になります。
自分の場合、最低限、3)番まで満たされていれば何とかなりますが、いずれにしても本来は
障害者の側からも、最低限どこまで必要なのかのリクエストが出来ないといけないかと思い
ます。 (Tさんから寄せられたご意見です)
日本全国、世界を飛び回り、活動されている高橋玲子さんに視覚障害者の立場から、旅行に
関するアドバイスを頂きました。
目が見えなくてもフルに楽しめる観光スポットや催し物等の情報を集め提供して頂けると、
いいかもしれません。例えば、触察/香りを楽しむことが推奨されている植物園の紹介など。
そのような植物園がなければ、そのようなガイドツアーを企画してしまわれるのでもいいかと
思います。
視覚障害の場合、現地で視覚以外の五感からどれだけ情報を入手できるかが楽しさを決定
づけるキーになります。 同じ山に登るのでも、ただ「気持ちいい!」「自然は美しい!」という
感覚だけで登ってしまうのと、そこで生息している野鳥や昆虫の声、植物の形や香りなどを
説明と共に味わいながら登れるのとでは、経験の濃さが全く違ってしまいます。
建物や歴史的な建造物などを見学する場合には、その建築物や遺跡に触ることの出来る
模型が用意されていると、自分が実際に身を置いた場所とその全体像との関係が掴みやすく、
楽しさも倍増します。
私は観光地を訪れると必ずお土産やさんへ行って、なるべくありったけの模型物(置物、
キーホルダー、アクセサリーなど)を触ってみるように心がけています。
レストランの点字メニューは、点字を読む事の出来る視覚障害者にとっては大変嬉しいもの
です。加えて実は、特に大人になってから目が見えなくなられた方等は、点字が読めない場合も
多いので、お店の方が戸惑わずにメニューを説明してくださるような仕組み(研修の実施など?)
が出来ているといいかと思います。
ほかにもまだまだあるのですが、止め処なくなってしまうので、今回はこの位にします。
私は、自分でいろいろな事を出来るので、あまり不便は感じませんが、病院・美容院など、予約が
必要な場合など、しゃべるのが苦手というのもあるのですが、障害が少し残って、あまりクリアに
会話が出来ないのです。電話は相手が見えないという事もあり、緊張して思うように話が出来ない
事が、その日の体調によってあります。
例えば一人でハワイに行って迷ったりしても、人に声をかけたり聞いたりはしないで済ますかと
思います。以前留学していた時も、しばらくはホームスティ以外の人とは上手く馴染めませんでした。
きっと、生涯の部分で少し引け目を感じていたのではないかと思います。
障害というのはいろいろあるので、サービスもいろいろあって・・・で、初めて皆が満足できるのでは
ないかと思います。 (AMさんから寄せられました)
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