このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

                         鎌田實先生

 

         「旅をあきらめない」「夢をあきらめない」をテーマとして、障害をお持ちの方、高齢者、サポーターが

         ハワイに集まり元気を出し合うというイベントが、3月14日から19日まで、クラブツーリズムの主催で

         で行われました。車イスの方28名、全盲の方12名をはじめ、計140名近くの方がホノルルにやって

         きました。 17日には、「がんばらない」「あきらめない」「病院なんか嫌いだ」などの著者で、

         チェルノブイリ原発事故の救護活動に参加したり、イラクで負傷した子供達の救護活動を行ったりして

         ている鎌田實先生の講演会が行われました。

                    講演の前日に初めて先生にお会いしましたが、側にいるだけで心が温まり、穏やかな気持ちになる

         ことができる、包容力のある、寛大な心をお持ちの方でした。

 

         講演では、心と体は一体であること。人間が本来持っている免疫力というものが、病気を治すための

         重要なキーであること。広島の原爆で被爆した25人の乙女を引き取り育てたアメリカ人の、ノーマン・

         カズンズさんの生き方を紹介し、彼が唱え続けた、夢を持ち、大いに笑い、人の役に立つ何かを

        することが免疫力を高めるために、如何に大切であるかを様々な例を挙げながら話して下さいました。

         余命3ヶ月と宣告されながら、娘の卒業を見届けたいという一途な思いで、1年8ヶ月生きたという女性

         のこと。チェルノブイリ原発事故で白血病になった少年を救うため何も食べられなくなっっていた彼が

         食べたいと言ったパイナップルを、厳冬の中、町中を探し歩いた日本人看護婦さんのこと。等など。

 

         命を守ることは地球を守ることかもしれません。憎しみの連鎖が地球を取り囲みつつある今、私達は、

         何をせねばならないか。そう問いながら、その答えを先生は、率先して行っているのだと感じました。

         

         翌日、奥様から、(日本からの車イスの観光客の方をご案内する仕事を始めたばかりの私に)

         観光案内の依頼を頂きました。 ありがたい気持ちでいっぱいになりながらお受けしました。

         その道々で、奇跡のような出来事が起こったのです。 多分、先生が「週刊朝日」の連載で取り上げる

         ことになると思いますので、そちらをご覧頂くのが一番ですね。

         お二人は本当に仲睦まじく、30余年という長い時間を、大切に前向きに、築き上げて来たのだという

         ことを、実感させられました。笑いとユーモアと素朴さと、純粋な子供のような感性・・・ あるがままに

         生きる姿に触れさせて頂き、感無量でした。

 

         生きることは決して楽なことではありませんが辛い苦しいと叫びながら生きていたなら、その人の一生

         はずっと辛い苦しいものになります。 けれども、夢を見つけて、無理にでも笑って今日を明日を生き

         続けていたならば、その人の人生は笑いと夢に満ちたものになることでしょう。何故なら、今日の積み

         重ねが一生なのですから・・・  そういうことを改めて感じさせられた先生と奥様でした。

         東京生まれ、育ちのお二人が、長野県に移り住み、「あと1年、あと2年と数えるうちに30年以上

         過ぎてしまったわ。」と、明るく笑う奥様。美しい自然に囲まれた諏訪中央病院をいつか訪ねてみたい

         と思っています。        諏訪中央病院のホームページへ

 

         そして、先生の講演を聞きながら、涙を堪えてじっと俯いていた、私の幸運の女神のまきさんの事を

         思いました。 感動の涙を大量に流す彼女・・・ 免疫力を高める力はそこにもあるのではないかと・・

         いつか鎌田先生に伺ってみたいと思っています。

        

         長橋さんも感銘を受けた方でした。具合が悪くなったお客様の為に懸命に走り回っておられました。

         夢を叶えてもらうためにと、全力を尽くしている人でした。      クラブツーリズムのホームページへ

 

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