庫です。旧道の商店街の中にあります。
木造一部モルタルという広電スタイルの造りで，2台収容
することができます。側面には例の支えも見えます。類型
的には「戸山」＋「三次」＋「志屋」といった感じでしょうか？
ここは狭い路地に面しているため，切り返しを容易にする
ために建物側面が切ってあります。また，誘導ラインも引
いてあるなど，狭いながらの工夫が見られます。また後ろ
側の妻板がないのですが，車両の大型化に合わせて車
庫も改築したのでしょうか。
ここ「出羽」からは広島への直行便が出ています。一般道
経由の普通便ですが，所要時間が2時間を超える普通便
も数少なくなったのではないでしょうか。しかし，広島で
「出羽」の方向幕を見てもいったいどこへ行くのか分から
なかったものです。行き先が字名っていうのも結構ありま
すね。そういえば瑞穂町の隣の羽須美村「阿須那」からも
以前は広島への直通がありましたが，現在はなくなってい
ます。以前の「本郷」「渋前」など広島県外の自治体からも
直通の路線があったように，広島には都市としての集積力
があったのではないかと思います。そういう意味でも走り
続けてほしい路線の一つです。