このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

メガライナー(長大バス) JRバス関東

JRバス関東では東京駅〜つくば線に定員85名の二階建てバス,
メガライナーを 運行しています。 高速バスの標準的な車両が40名定員
であることを 考えると2倍の収容力です。 また全長15mと従来車に比
べ3m長いため 特殊車両扱いです。 JRバスでは「長大バス」と表現
しており, 特徴を言い得ていると思いますが, 他の表現も思い当たり
ません。

メガライナー導入の背景に,東京駅〜つくば線の終日10〜15分ヘッド
での運行に加え, ピーク時に積み残しや続行便運行などの,飽和状態の
改善があるようです。このような 状況で更なる増発などは,バスとして
は非効率であり,鉄道へのシフトを検討すべきなのでしょうが,
「バス」による 改善を考えれば長大バスにより輸送力に余裕を持たせる
ということになるのでしょう。 現に秋葉原〜つくば間には鉄道
(つくばエクスプレス)が建設中でその開業後の動向 が注目されます。

メガライナー(長大バス)による輸送効率の向上は,高頻度運行を
加えると,従来の 高速バスのセグメントを鉄道側に大きく拡げるの
ですが,このことがバス輸送のシェア拡大の大きな可能性を秘めて
いるように思いました。ただ現在は法的に特殊車両扱いのため,各地
への普及等は難しいですが,現在の道路インフラを考えれば車両長の
規制緩和は行われれても良いのではないのでしょうか。

   
 
鹿島神宮行きの列
 
 6:45東京駅
高速バスの発着場は早朝から出発
便の間隙に夜行便が次々と到着し
ピークの様相です。通路での客扱い
でなんとかさばいているような感じです。早朝で発着のない都営バスの
バースとは対照的でした。
そろそろ「駅前のりば」から
「ターミナル」を検討する時期なの
でしょうが・・・。
最近の高速バス好況の一端を見た
ような気がします。

故郷のバスを見るとうれしくなります。
この車両もダブルデッカーに置き換えられました。
    
    
 
 
比較対象があると大きさがよく分かります。

在来車もツバメと壁が大きいので
それなりに存在感があります。
   
 
中扉から乗車

やはり特殊車両。▽がなくなるのはいつの日か?
   
 
 
 

最前列からうまります。
しかしカメラが気になります。
 
 2階

天井が低いこともあり,車内の長さが強調されます。感覚的にはバスというより「機内」です。
階段のない右側は18列あり,2階は
64席です。
乗車日は土曜の早朝下り(東京→つくば)ということもあり,乗客もそれほど多くありませんでしたが,20数名の乗客数では車内はかなり空いた印象になります。
定員は座席が2階64席1階18席で
これに車椅子スペース1名分を含め85名となっています。


後ろは,はるかかなた
 
 
固めのシート

シート柄は,日本では生まれそうにない
デザインですが,コップ入れが現実に
引き戻してくれます。
    
首都高速を北上中。

窓がRで頭上に回りこむので
閉塞感はなし。

タイヤ4軸は,高架の目地でハイテンポ
にリズムを刻みます。
定尺レールの上を走る感じです。

    
 
シフトは床から生えています。
 
巨大なタイヤハウス
 
 

1階
まず目に入るのは巨大なタイヤハ
ウスです。タイヤハウスは,2輪
のタイヤに加え舵角も大きさを物
語っています。ふと超低床電車の
台車部を思い出しました。

座席はオーバーハングを活かし,
タイヤハウス前に4席を設けるなど,
1階で18席を確保しています。
後部にはノンステップの車椅子
スペースがあります。
 

 
 
座席部が一段高く,天井が迫る
扉奥,銀色の板は
スロープ板
 
           黄色の部分で+1名
           バリアフリー車両
           なのです。
    

東京駅から1時間ほどで,
つくばバスセンターに到着
一昔前の遺構のようなターミナルでした。

連接バスはあったけど,
まさか二階建てが来るとは・・・。
 

+3 駐車スペースの枠からも
    大きさが分かります。

後ろから見ると,長さとともに
リアヘビーな印象を受けます。

−3
つくばバスセンターでもメガライナー
は異彩を放っていました。

夜行バスを中心に多く見られるように
なったダブルデッカーですが,
メガライナーを見た後ではずんぐりと
見えます。

最近の高速バスはその成熟とともに,
設備を簡素化した車両や,ダブルデッ
カー での輸送効率向上など,あらゆる
面でのコスト見直しが図られており,
メガライナーの運行も究極の一手に

思えます。

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