このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

番外編 スカイバス(2階建てオープンバス)

   

 
  2階建てオープンバスという車両の珍しさ
にひかれ乗ってきました。観光バスというこ
とで敷居が高いかと思っていたのですが、調
べてみると1200円、50分という手軽さに安心
しました。「スカイバス」の名で、あの無料
巡回バスと同じ、日の丸リムジンの運行でした。1時間弱ながら、皇居、東京駅、霞ヶ関
、銀座と東京を代表する場所をひと通り見て
回ることができます。

 三菱ビル前で待っていると、やってきたの
は真っ赤なネオプラン。これを見て、上野−
浅草のバスを思い出す私は、古いのでしょう
か。最前列以外は屋根がなく側窓も低くなっ
ています。
 
 

 
  席は自由席で先着順に乗り込みます。
シートはキャメル+えんじの渋い配色のビニ
ールレザーです。屋根がないことに加え、背
もたれが低いので開放感が高いです。また、
脇の並木がすぐそばに迫り、高さを実感します。
席のうち、中扉上にあたる席は10cmくらい
高床で、高いアイポイントを楽しめます。

 やはり最前列は真っ先に埋まりますが、
せっかくのオープンバスなので、屋根付の最
前列より、後ろ寄りの方が開放感を満喫でき
そうです。

 最後部にガイドというより保安要員のお姉
さんがいます。出発前のにはベルト着用、席
移動禁止をしきりに案内しますが、こういう
特殊な車両を運行するにあたり、色々と条件
を付されているのでしょう。


 
  皇居東側を回り、千鳥が淵、国会議事堂ま
ではスムースに走るので、あっけなくコース
の大半を終えたように思いました。しかし、
実はそれからが結構長かったのです。

 前を見ていると、最前列天井にモニターが
あり、音声ガイド装置(美術館とかにあるみ
たいな)用にポイントごとに数字送りするの
ですが、ルートマップ上の番号と見合わせ、
現在地確認するのに重宝しました。


 
  日比谷から銀座へ向かう際、JR線をガード
でくぐるのですが、当たらないとは分かって
いてもスリルがあり、一種のアトラクション
です。銀座から丸の内に戻る際もあるので、
2回楽しめます。

 全て乗車観光で、極力「前」に見えるよう
にコースが組んであるのでしょうが、コース
後半で二重橋、東京駅、帝国劇場と回るあた
りは、同じところをグルグル回っているよう
で、狭い路地に巨体を持て余し気味なので、
もう少しあっさりとしたコースでも良いよう
に思えました。

 
  これまで東京の観光バスといえば、はとバ
スでしたが、早回りでも3時間4千円弱で気軽
に乗るにはちと高かったのですが、スカイバ
スの、2階建てオープンバス、1コース50分
、1200円という切り口は、観光バスとしては
新鮮です。他都市にも拡がりを見せるのでし
ょうか。
 東京の車両が出張して、札幌で夏季に運行
した例もあるようです。
 2階建てオープンバスでロンドンを思い出
したのですが、そこではルートマスターを改
造したものが複数社走っており、運行形態も
スカイバスのようにクローズのまま周遊する
ものや、いくつかの観光地を結び1日券方式
で途中乗降可能な路線バスタイプもありまし
た。

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