このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

スカイレール

 広島には「スカイレール」という新交通システムがあります。「セノハチ」で知られる瀬野駅から「スカイレール」は伸びています。
瀬野駅の北側に造成された団地、「スカイレールタウンみどり坂」への交通機関です。団地名にも冠してあるので公共交通というより団地内のインフラとしての要素が強い ようです。
「スカイレール」は鋼桁をロープにより推進するというロープウェーとモノレールを組み合わせた形態であること。 駅間はロープを掴んで進み、駅進入進出時はリニアモーターで加減速するという凝ったメカニズムです。
ここのもう一つの特徴は交通系ICカードシステムを全国初で導入したことです。 当時交通系のICカードシステムが確立されていないこともあり、SF券ではなく定期券のみICカード化されています。ICカードはデポジットもなく定期券面をシールで張り替える方式のようです。運賃は150円均一で乗車時改札で降車時はフリーです。
運行面では小学生専用車両というのが目を引きます。朝7時台に「みどり口」方向へ向けて一般車両5分ヘッドの中に、小学生専用車両が5分ヘッドで組んであり、混乗禁止になっています。女性専用車両は各地であれど、小学生専用は珍しいのではないでしょうか。実質1両なので「車両」というより専用「列車」でしょうね。

 


JR瀬野駅の連絡通路を抜けると「みどり口」駅です。

みどり口駅コンコース
乗車口のみ改札機があり降車側はフリーです。
   

ICカードは定期券だけのようで、一見さんは磁気券です。
 
記念乗車券がありました。台紙が残るので容赦なく使いました。
   

上面には控えめにICカードのタッチパネルが。
 
「カードを触れて下さい」
   

ホームドアがあります。
 
着席は8名。ロングシート?クロスシート?
   

車両外観(桁の上にはロープが見えます)
 車両はロープウェーのゴンドラのようですが、台車はレールをしっかりとつかんでおり、ロープウェーと異なり、レールを進むので強風による運転規制には強そうです。

駅間は定速で動くロープをつかんで走行し、駅部での加減速はリニアモーターによるという、凝ったメカニズムです。

車両下部のプレートは駅停車時にダンパーで押して車両のピッチングを止めるようになっています。

車両は6両おり、うち1両が住宅展示場「ピッピみどり坂」のラッピングが施されています。
   

台車 レールがH鋼なので走行、案内と台車も複雑そうです。逆三角はリニアモーターでしょうか?台車の上部には集電靴も見えます。
 
みどり口駅の出発方向
加速部にリニアのプレートが並んでいます。桁の上部には握索のガイドも。
   
 
「みどり口」から急坂を駆け上ると団地に入ります。ずっと先には「みどり中央駅」が見えます。
   

中間駅のみどり中街駅で離合します。
 
みどり中央駅付近の軌道
集電用の架線があるので見えづらいですが、桁の上部には曵索ロープが見えます。
   

みどり中央駅
3階とはいえかなりの高さです。シンボリックなデザインの駅舎です。全駅進入時に駅名が見えるようになっているのも特徴です。
到着方の方が出発方よりもリニアのプレートが多く並んでいます。

みどり中央駅構内
構内は索道そのものです。左は降車ホームでぐるっと回って右側が乗車ホームになります。奥には予備車両も見えます。
   

みどり中央駅コンコース
乗車口側。
 
団地案内図(90度回しています)
路線は下中央部の瀬野駅「みどり口」から伸び(青線)中段の団地で左90度曲がり「みどり中街」、そこから直進し最後に右に曲がり画面中央やや上のピンクのあたりが終点「みどり中央」です。団地中段、上段に一駅ずつの配置が分かります。地図だけ見ると団地最深部にもう一駅あってもよさそうな気がしますが。
   

駅出口から団地奥を望む

みどり中央駅出発後
山を下ります。団地や瀬野の谷の眺望が開けます。
 

みどり中街で微妙にずれて離合
標識灯に行先表示が「鉄道」を主張します。

団地からみどり口への下りこみ
瀬野駅が見えます。安全ですがスリルがあります。
 

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