このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

No.29 打梨(押ヶ峠)車庫(広島県戸河内町)

この車庫はまさに秘境というべき場所にあります。
戸河内の町はずれ明神橋から県道吉和戸河内線をさか
のぼったところにあります。左右に山の迫った川床の狭
い道を延々と進んでいきます。途中打梨の集落から右に
折れ「那須」まで行く枝線があります。途中まったく平地
がなく,家も山にへばりつくように建っています。周囲に
は数件の民家がありますが,ほとんど人気がなく早い時
期にこのあたりの人は戸河内町中心部などに移っていっ
たようです。
この付近は三段峡交通が現在は運行していますが,
車庫建物自体は使われていません。昭和50年代半ばに
は広電バスから三段峡交通に運行が変わったようですが,
広電バス時代にも,既に昭和40年代後半には駐在車両も  
なくなり車庫としての役目は終えているようです。しかし,
現在でもほとんど朽ちることなく良い状態のまま現存して
います。木造で横面の「支え」もかなりごつい感じがします。
積雪地だからでしょうか。しかし,道中の隘路を考えると冬
はどうやって運行していたのだろうかと考えてしまいます。

△戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください