このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
森の軌跡宮崎県南の森林鉄道跡を訪ねて<森林鉄道・森林軌道廃線跡写真探訪記> |
■6.綾南線(訪問日1996年2月14日、3月8日、12月4日)
宮崎市の西、照葉樹林の郷、東諸県郡綾町の中心部の貯木場より、本庄(綾南)川沿いに延びていた軌道である。 現存する綾町の貯木場に痕跡は見当たらず、その後、綾南線の森林鉄道軌道敷跡は、細い舗装道路となり、綾町の中心部を抜けるあたりから、歩行者自転車専用道(1)となる。 (1) 道路より一段高い柵のある道が綾南線の森林鉄道軌道敷跡の歩行者自転車専用道。 綾南線の森林鉄道軌道敷跡の歩行者自転車専用道は、山裾を登り竹林(2)を抜け、一般道(3)に合流し、やがて、九州自然歩道となる。 (2) 綾南線の森林鉄道軌道敷跡の目が回りそうなほどの竹林。 (3) 綾南線の森林鉄道軌道敷跡は一般道に。 しかし、台風災害のためか、通行禁止とあり、本庄川を挟んで九州自然歩道と併走する県道26号を迂回する。 本庄川を挟んだ対岸の県道26号より、山の中腹の軌道跡を見る(4)が、木々が山全体を覆っており、綾南線の森林鉄道軌道敷跡のルートはわからない。 (4) 綾南線の森林鉄道軌道敷跡は全く見えない。 やがて、綾南線の森林鉄道軌道敷跡は、観光名所の照葉大吊橋の下を潜り(5)、(6)、照葉大吊橋の遊歩道となる。 (5) 歩道橋では世界最大級の高さという照葉大吊橋。綾南線の森林鉄道軌道敷跡は、橋台の崖下(写真右手)、写真下部の横にうっすらみえる線。 (6) 照葉大吊橋より、川右の綾南線の森林鉄道軌道敷跡を見る。写真中央、川より緑の木が続き、途切れるくぼみが軌道跡。柵が設けられた歩道だが、落石、柵の崩壊など荒れ放題で、この付近の歩道は廃道となっている。ちなみに、この眺めは、歩道橋では、世界最大級の高さからの眺めでもある。 綾南線の森林鉄道軌道敷の橋脚や橋を利用したと思われる歩道橋が三ヶ所ある。 その後、時間の都合のため、県道26号を進んで、綾南線の森林鉄道軌道跡の先の方のうかがってみることにする。 学校跡のような川中キャンプ場の対岸には、レールが付いたままのガーダ—橋(7)、(8)が残っていた。 (7) レールがついたままの草むしたガーダー橋。 (8) ガーダー橋を下から見る。 あたりには、建物の基礎のようなものも残っており、林業関係者の生活場所だったのではないだろうか。 再び、時間の都合のため、綾南線の森林鉄道軌道敷跡を離れ、県道26号を先へと進む。 そして、綾南線の森林鉄道軌道敷跡の綾南林道入口まで来たが、柵がしてあり関係者以外は通行できなく、追跡は終わった。 綾南林道の中程の学校もあった綾南集落(須木村にあるが、綾南とは不思議である)は、現在、どのようになっているのだろうか。 この綾南線の森林鉄道軌道で活躍したディ—ゼル機関車(9)とトロッコ(10)が熊本市の熊本城内にある監物台(けんもつだい)樹木園に保存されている。 (9) 展示保存された機関車。1961年土佐造船製造。 (10) 写真ではわかりづらいが、トロッコの下部には「綾南軌条」の文字が。 |
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