このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
森の軌跡宮崎県南の森林鉄道跡を訪ねて<森林鉄道・森林軌道廃線跡写真探訪記> |
■8.飯野線(訪問日1996年2月16日) 飯野線は、JR吉都線えびの飯野駅近くの貯木場より、国道221号を横切り、川内川に沿って山奥深く進み、県境を越え熊本県にまで延びていた森林鉄道軌道である。
えびの飯野駅の東に現存する貯木場より、飯野線の森林鉄道軌道敷跡は製材会社が並ぶ細道(1)として残り、道端には一瞬、機関車の廃車体と見まちがう集材機らしきもの(2)がある。 (1) 製材会社に囲まれた中を飯野線の森林鉄道軌道は進んでいた。 (2) 一瞬、機関車のように見え、ドキッとしたが、集材機のようだ。 集材機らしきものの側面には岩手富士産業製を記す「IWATEFUJI」のロゴ(3)がある。 (3) 「IWATEFUJI」のロゴが記載。私事で失礼だが、岩手出身の私が、九州の南の町で岩手に巡り会うとは思わなかった。 飯野線の森林鉄道軌道敷跡の道は、国道221号線を横切り(4)、全く通行のない林の中の小道となる。 (4) 国道を横切った地点。右手に延びる道が貯木場方向への飯野線の森林鉄道軌道敷跡の道。国道という幹線道路を横切る森林鉄道軌道とは、一体どのような光景だったのであろうか。 すると、古びた石橋(5)、(6)が残っていた。 (5) 周囲の田、山とよく溶け込んでいる飯野線の森林鉄道軌道敷跡の石橋。トロッコを牽いた機関車が走っている姿は圧巻だったであろう。 (6) 飯野線の森林鉄道軌道敷跡の石橋の上の様子。 飯野線の森林鉄道軌道軌道敷跡は林の中の小道(7)から、砂利の大川筋林道となり、川内川に沿ってさらに山深く入っていく。 (7) 飯野線の森林鉄道軌道敷跡の林の中の小道。 人の気配などなくなる。 やがて、飯野線の森林鉄道軌道軌道敷跡の道より一段低いところに廃事務所が見え、のぞいてみると、中に20年以上前の車が放置され、驚かされる。 さらに道を進んだ、山上に、天を突き刺す剣のような鋭い岩がそびえ、眺めもよい狗留孫(くるそん)神社へ続く山道が分岐する辺りで、立入禁止の標識とともに柵がしてあり(8)、飯野線の森林鉄道軌道軌道敷跡の追跡は終了した。 (8) 狗留孫神社へ続く山道が左へと分岐する付近で飯野線の森林鉄道軌道軌道敷跡の道は立入禁止に。 県境を越え、熊本県まで進んでいた先は、今はどうなっているのか。 飯野線のトロッコの車輪が、蒸気機関車C11 161の動輪と一緒にえびの市八幡ヶ丘公園に保存してある(9)、(10)、(11)。 (9) 右の小さい方が飯野線の森林鉄道軌道軌道で使われたトロッコの車輪。 (10) SLの動輪と比べるといかにトロッコの車輪が小さかったかがわかる。 (11) 説明板。 |
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