このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


宮崎森林鉄道資料館<Room2>

4.宮崎県南部の主な遺構物 5.保存ディーゼル機関車の詳細 6.山の暮らし回顧録 7.写真館

宮崎森林鉄道資料館(TOP)

■4.宮崎県南部の主な遺構物

宮崎県南部の森林鉄道の路線には、橋、枕木が比較的多く残っている路線もある。しかし、軌道跡がそのまま林道になった路線は、全くといっていいほど痕跡が残っていないところもある。
県北部は、未調査であるため、今後、調査し、皆様へご報告申しあげたいと思います。

トンネル主に遊歩道として残る浜瀬線で、素掘りのものが、11ヶ所残っている。

軌道のものを利用したと思われる県道のトンネルが、綾町、北郷町に残っている。

(写真:浜瀬線の素掘りのトンネル)

宮崎県の森林鉄道・浜瀬線トンネル(小林市)
レールレールは、沿線で、柵として利用され残っているところが多い。

家一郷線では、軌道跡を利用した遊歩道にレールが当時のままに残っているところがある。

また、去川線では、電柱として利用されたらしく、その残骸が残っている。

仁田尾線のレールは、付近の大淀川の川岸に水に浸りながら残っている。

(写真:遊歩道に残る家一郷線のレール)

宮崎県の森林鉄道・家一郷線(宮崎市)

枕木枕木は、浜瀬線で比較的多く残っている。

犬釘もついたままのものもある。

(写真:仁田尾線に残る犬釘のついたままの枕木)

宮崎県の森林鉄道・仁田尾線(高岡町)
去川線、飯野線、巣之浦線などでは石橋が残っている。

また、去川線、綾南線、家一郷線などでは、ガーター橋が残る。

綾南線のものは、レールがついたままである。

巣之浦線のものは、道なき道を進んだ草木に覆われるところにある。

(写真:飯野線に残る石橋)

宮崎県の森林鉄道・飯野線(えびの市)
車輛車輛は残念であるが、ほとんど残っておらず、かつて、綾南線で活躍したディーゼル機関車(次項参照)がトロッコとともに熊本市の熊本城内の監物台(けんもつだい)樹木園に保存されているのは、せめてもの救いである。

また、トロッコの車輪がえびの市の八幡ヶ丘公園に保存されている。

(写真:八幡ヶ丘公園に保存された車輪)

宮崎県の森林鉄道・飯野線(えびの市)
その他地元の方の情報によると、飯野線の沿線に当時の車庫とレールが残っているとの報告をうけました。

リポートされた中の写真を見ると確かに残っておりました。

 



■5.保存ディーゼル機関車の詳細

「野村式ディーゼル機関車」

株式会社 土佐造船鉄工所車輛部 高知 製作 1961年6月 №517

エンジン:いすず120型 6気筒 150PS

ホイールベース:88.144㎝

速度:20㎞/h

制動装置:ハンドル・ウォームギャー式

重量:4.8t

変速機:前進4段/後進4段

軸配置:B

特許:第199261号

保存場所:熊本市熊本城内「監物台(けんもつだい)樹木園」

資料提供:綾営林署(宮崎県)

写真:右記写真2枚とも監物台(けんもつだい)樹木園にて本HP管理人撮影

宮崎県の森林鉄道・ディーゼル機関車

宮崎県の森林鉄道・ディーゼル機関車



■6.山の暮らし回顧録

▼「山に銀幕が来た」

「 山での生活は何の娯楽もなかったので、年に1、2回くる巡回映画が最大の楽しみでした。

1ヶ月位前から掲示板に映画の題名が張り出されるのです。

上映の日が近づくにつれてワクワクしていました。

当日になるとみんな早めにお風呂に入って家族揃って見に行きました。

銀幕は広場に立てられて子供たちは裏からも見ていました。

帰りは真っ暗なトロッコ道を親の照らす懐中電灯を頼りにそれぞれの家に帰りました。」(籾木線・女性)

▼「犬にトロッコをひかせた」

「犬にトロッコを引かせたこともあった。また、戦時中の人手不足を補うため、ガソリンカーに動力を変えた。」(長尾官行線・男性)

▼「ループ線」

「ループ線もあった。」(路線名不明・男性)


■7.写真館

宮崎県の森林鉄道・籾木線(国富町)

籾木線の沿線風景(国富町籾木)(提供:田野町黒木様)


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