このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
鉄道カフェの店頭に展示されている名機の動輪
「祇園ジオラマカフェ「デゴイチ」は蒸気機関車やブルートレインなどの模型を操作しながら、お酒やコーヒーを楽しむことができるカフェで2009年12月12日にオープン。この動輪がどこからでてきたのかも興味がもたれるところ。所在地は京都市東山区花見小路新門前東入。
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大正15年、日立製(製造番号187)。 新製配置はおそらく関西で、その後ほどなく四国に渡り昭和8年には高松に在籍。それから10年ほどして松山に移り10年ほどを過ごして再び四国を離れ関西に戻ってきた。昭和36年には鷹取におり、さらに奈良へ移動し、晩年のブームの頃には木津の入換えなどを仕事としていた。 最後は紀伊田辺区に移りほどなくして廃車となった。
なお同機は新製まもない梅小路区在籍時の昭和3年(1928)11月19日、東海道本線〜草津線(京都〜草津〜柘植)でお召し列車を牽引。さらに下って四国・松山在籍時の昭和25年(1950)3月19日には予讃本線の松山〜宇和島をC58295(多)と重連で再びお召し列車を牽引する栄誉に浴している。なおこのお召し列車が四国初のものとなっている。
エピソード
同機は各地で馴染みのカマとなったためか、「お別れ運転」や「さよなら列車」の牽引機などに何度も選ばれている。その際、ナンバープレートがややオレンジ色の赤色に塗られたり、ドームに「鳩の マーク」をペイントされるなど装飾も賑やかなカマだった。それゆえブームの頃のイベント?列車の先頭に立ったこともしばしばあった。やはり「お召し」を何度も経験した「名機」として知られていたからだろうか?
※選ばれた一例
昭和43年(1968)9月30日 東海道本線・膳所地区入換仕業終了の際の「お別れ式」
昭和46年(1971)4月4日ほか 「8620さよなら列車」関西本線 天王寺〜亀山
昭和46年(1971)7月11日 「さよならハチロク柳生号」牽引
また同機の特徴あるゴシック体の「型式入りナンバープレート」が大阪の共栄興業と東京の交通博物館(現在は埼玉県の「鉄道博物館」に移設)の二ケ所に展示されている。
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