このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください








 

一石二鳥ライブレポート


2012年1月8日に、和歌山のライブハウス・museum cafe Vintageで行われた

一石二鳥のライブレポートをお送りします。



一石二鳥は歌がきちんと前に出ていながら、演奏の方は決しておとなしくなる事無く、

ガツン!と思い切った音作りをしているバンドという印象を受けました。

ただその楽曲には内から出てくる優しさや激しさ、シュールさなどがあり、

それを決してマニアックなだけに見せない魅力を持ったバンドでありますが、

それらの楽曲にはウケ狙い感などは全くありません。

しかしおそらく聴く方は一度その音源を感じてしまえば、

知らず知らずに口ずさんでしまうでしょう。



Vocal & Guitar・・・NAKA-KEN

Vocal & Guitar・・・NAKA-KEN


リズム的ギターを中心とし、ヴォーカルを勤めるNAKA-KEN氏は、

歌モノの楽曲ではまるで遠くを見つめているような感じで、

歌詞の世界の景色を浮かべる事が出来るような歌声で魅せてくれます。

私的な感想ですが「Sayonara Girl」という曲では、

まるで自然豊かな町の中のバス停が浮かんだりします。

その歌詞はまさに詩人。懐かしさや甘酸っぱい世界観なども魅力です。

Vocal & Guitar・・・MAKO

Vocal & Guitar・・・MAKO


時にヴォーカルも勤めるMAKO氏は、素朴さを感じさせてくれるプレイから、

ガツン!とかましてくれるプレイまで幅広く聴かせてくれます。静かな曲の音と

少ない音数のプレイでは曲の雰囲気を生かしており、

少し聴いただけで「らしさ」を感じる事が出来ます。

そして激しい曲では抑え気味のプレイなどではなく、

まるでメンバーに勝負を挑んでいるような音を出しているように感じます。

ヴォーカルも担当しており、その声は高い声のNAKA-KEN氏とは違い、

低音で聴かせてくれます。

Bass・・・DIE

Bass・・・DIE


5弦ベースに指弾きというスタイルのDIE氏のベースは

まさにテクニシャン。でも決して弾きすぎる事無く、

しかしステージからは「俺のベースを聴け!」的な雰囲気も伝わってくるという、

きちんと主張も持ったベーシストです。

スタジオ的な雰囲気も持ったそのプレイは、

数々のセッションでも重宝されている事でしょう。

そういう意味ではバンドの中での位置を考えて、

曲の中でプレイの押し引きの出来るベーシストです。

Vocal & Drums・・・TSU

Vocal & Drums・・・TSU


独特のフィルとハイハットワークで聴かせてくれるTSU氏のプレイは、

決してバンドの縁の下というスタイルではありません。

しかしバンド全体のノリを決めているであろう

そのドラムプレイは、静かな静かな曲ならではのプレイ。

激しい曲は激しい曲ならではのプレイ・・・というセオリーが彼のドラムには通じません。

静かな曲でも時より細かいプレイでスリリングに聴かせたり、

激しい曲でもニヤっとしてしまうようなプレイをしたりと、中々楽しませてくれます。

それは「空色」という曲の始まり方などに表れています。

一石二鳥

大人の雰囲気も少年の雰囲気も

魅せてくれるのがこのバンドですね。











シュールさも懐かしさも温かさも冷たさも

ポピュラリティもあるバンド・それが一石二鳥だと思います。

今後どのように変わっていくのか楽しみでもありますが、

どこか変わらないでいて欲しい・・・そんな気持ちにもさせてくれるような

曲でありライブでした。メンバーの皆様ありがとうございました。


一石二鳥 ホームページ  http://gane.jakou.com/12/



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