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三木鉄道の旅


2007年11月24日と、2008年3月8日の2日間に、

兵庫県の6.6Kの小さなローカル線、三木鉄道を旅鉄してきました。

田園風景ののどかさが、とても美しい路線なのですが、

残念ながら2008年3月31日をもって廃線になりました。



三木鉄道は1916年、前身の播州鉄道として始まり、その後会社を変えながら、

1943年には国鉄三木線へと変わりました。そしてその後

1985年に第3セクターの三木鉄道としてスタートしたのですが、

2006年に当選した三木市長が公約の一つとして掲げていたのが、「三木鉄道の廃止」でした。

そしてその公約どおり当選から約2年後の2008年に廃止される事になってしまったのです。

三木市民への鉄道に関するアンケートでは、沿線住民からの反対運動なども無いらしいのですが、

利用者に関しては「赤字でも存続を」という意見が出されていました。

しかし三木鉄道はその歴史に終止符を打ってしまいました。


今回は全長6.6K。駅数も9駅で駅間も短いので、全駅訪問してみようと思います。

というわけで、三木鉄道の区間は以下の通りです



2007年11月24日の旅は厄神駅から始まります。

なお三木駅の画像の一部のみ2008年3月8日の旅の画像で御案内致します。



それでは、ネット上での三木鉄道の旅の始まりです。



厄神-やくじん-


今回の旅のスタート駅の厄神駅の外観です。

しかしどこから見てもJRの駅。

厄神駅はJR加古川線の駅であり、

三木鉄道の駅でもあります。

駅ホームに入ってきました。

三木鉄道はJR線と平行に3番線のりばに

間借りするような感じにホームがあります。

そしてこれが三木鉄道の車両、

「ミキ300形」のレールバス。

個人的にレールバスというのに乗るのは

和歌山の紀州鉄道以来なのですが、

発車の時のけたたましい

「ブォォォォ!!!」って感じは

中々腹に響いていいですね。

厄神駅の駅名標。国鉄時代のままなのかな?

同じく厄神駅の駅名標。

これは三木鉄道のオリジナルのようです。

厄神駅の時刻表。

約1時間に1本の割合で

運転されています。

ちなみにJRの加古川線も

本数的には似たようなモノ。

決して多いとは言えません。

レールバスの車内に入ってきました。

見た目はまさにバス。

「町の足」的な感じが伺えます。

何気ないローカル線の味でしょうか。

レールバスなので基本はワンマン運転。

勿論運賃箱があります。

ただこの時はワンマンではありませんでした。

おそらく三木鉄道の取締役の方(・・・っぽい方)

だと思われる方が車両先頭に

乗っておられました。

車内には雑誌も用意されていました。

小さい事ですが

三木鉄道のサービスを垣間見つつ、

列車は間もなく発車します。




それでは厄神駅から一駅目の「国包(くにかね)」駅に向かい、レールバスは出発進行!



次の停車駅は、国包〜国包でございます



国包-くにかね-


まずは小さな住宅街と田んぼに囲まれた

国包駅に到着しました。

凄く日当たりのいい狭いホームのある駅です。

しかし残念ながら駅には草が生い茂っていて

廃駅のように見えてもおかしくない感じ。

個人的にはお気に入りの駅ですが、

まだ廃線前なのにあんまりです。

乗ってきたレールバスは

三木方面へと行ってしまいました。

住宅の間をゆっくりと

レールバスは音を立て走って行きます。

こちらは厄神方面の画像。

レールバスが行ってしまったホームは、

まだ朝という事で凄く静かです。

それなりに家があるのに、

なぜか寂しさ漂う雰囲気です。

こちらは三木方面。厄神駅から1Kの地点。

同じくホームから見た三木方面。

この辺は旧家とかも多そうです。

ホームに下りて線路から駅舎を撮影。

駅舎も個人的には気に入っておりますが・・・。

駅舎は傷みがひどく、

廃墟ぜんとしていると言っても

いいような感じ。

国包駅の駅名標。おそらく国鉄時代のまま。

ホームからの景色は、

のどかな田舎町といった雰囲気。

列車に乗らずとも天気のいい日は

日向ぼっことかしたい感じです。

それは三木鉄道の全駅に感じます。

駅の外に出てみます。

この出口も独特な雰囲気だな・・・。

駅出口から。

この辺はまだ加古川市のようです。

そしてこれが国包駅の駅舎。駅周辺の民家とは

明らかに違う雰囲気を醸し出しています。

何とも無機質な、そして

まるで違う星の建物のような

感じさえします。個人的に・・・。

何となくスラムな感じ・・・。

駅舎の中にある三木鉄道の時刻表。

どの駅にも勿論あるのですが、

全て「乗っチャオ♪」と書かれてます。

でも残念ながら

そうはならなかったみたいです。

駅舎内のベンチ。

不良の溜まり場っぽい感じはしませんでした。

ただ決して明るくはない・・・。

三木鉄道全駅に貼ってあるお知らせ等。

最近読まれたのはいつだろう。

これも三木鉄道全駅に貼ってある、

三木鉄道廃止のお知らせ。

前進の播州鉄道の開業が大正5年。

中々歴史のある鉄道です。

駅舎内の天井は御覧の通りの荒れ様。

廃線後の駅舎は保存の方向にあるようですが、

朽ち果てていくばかり・・・って

感じには、して欲しくはないです。

私が言うのも無責任ですが・・・。

住宅街の中にひっそりと立ちながらも、

溶け込むのではなく

独特の存在で佇んでいる国包駅。

どこかタイムスリップしたような

その雰囲気に酔いしれた私は、

何度も振り返り駅舎を見ながら、

歩いて国包駅をあとにしました。



それでは次の「宗佐」駅までは歩いて行きたいと思います



宗佐-そうさ-


歩いて宗佐駅に到着しました。

国包駅からの道中は

田園風景に囲まれていたのですが、

この宗佐駅周辺は

静かな住宅地といった感じです。

駅もその雰囲気に合っているかのように、

単線のホームのみの素朴な駅です。

こういうベンチのあるホームって、

もうあまりないと思います。

駅ホームから見た厄神方面。

単線と田んぼの風景が実に美しい。

今度は逆に三木方面。

暗くなっちゃってすいません。

ここは国包駅あたりほどではないですが、

やはり住宅を抜けて行きます。

宗佐駅の駅名標。

三木鉄道は国鉄時代(・・・だと思う)のモノと、

このタイプが駅名標として使われています。

駅ホームから。民家なども結構あって思わず、

「この辺の人使わんのかな〜?」って、

思ってしまうほどです。

何てないんですが、駅のホームにある電話。

何となく昔のこの辺の高校生とかが、

彼氏(彼女)と夜に電話で話をする為に

来てたような感じがしました。

宗佐駅の入口。素朴だな〜。

駅出口からの風景。

新興住宅街ではないですが、

民家は結構あります。

駅入口とその近くにある踏切。

ローカル線の素敵な風景です。

駅ホームに戻れば、

利用者の方がいらっしゃいました。

この駅も含め休日で時間が早いとはいえ、

鉄道利用者は少なかった・・・。

でも、これだけ住宅があれば、

必ず必要な人はいると思うんだけどな・・・。

駅には三木方面行きのレールバスが来ました。

それでは「素朴な田舎町」に囲まれた駅である

宗佐駅をあとにしたいと思います。

宗佐駅到着動画



それでは今度はレールバスに乗り込み、「下石野」駅へと向かいます。

 

宗佐〜下石野間。宗佐駅を出てすぐのところですがここを抜けると・・・。

 

次は下石野〜下石野〜



 
 
下石野-しもいしの-


三木鉄道の中でもとりわけ開放感のある

下石野駅に到着しました。ホームからは住宅。

そしてホーム背中には田んぼを挟んで

学校とかがありますが、ほぼ田んぼに囲まれた立地。

しかも高い位置に駅があることから

とても見晴らしが良く、この日は天気も快晴。

実に気持ちよく過ごせました。

個人的にはオススメ駅です。

下石野駅のホーム。

単線の素朴な駅です。

三木鉄道のホームのみの駅全般に言える事ですが、

雨の日は濡れそうです。

ベンチのあるところのひさしも小さいですし。

駅ホームから見た厄神方面。

緑と民家のバランスが素晴らしい。

今度は同じくホームから見た反対側の三木方面。

素晴らしい開放感です。

同じくホームの端から見た三木方面。

やはり素晴らしい開放感。

駅ホームから。

民家が沢山ある住宅地ですが、

新しい感じはしません。

こちらは逆にホーム背中の景色。

一面に広がる田んぼが美しい。

下石野駅の駅名標。隣りは「石野」駅なんですが、

なぜここが「下石野」になったのか・・・。

何気に掛かっていた時計。

こういうマイレール意識がもっとあればな〜。

駅外へ行ってみます。

これが駅出口。

駅への階段はこんな感じ。

駅テツとしてはこういうのは実にいい感じ。

駅へ行くのがこれしかないのがまたいいんです。

階段を下りれば、

三木鉄道の高架になっていました。

結構至近距離でレールバスが見れます。

今度は駅外からの駅入口の階段。

列車に乗らずとも天気のいい日は

来たくなりそうです。

廃線後はこの入口は封鎖しちゃうのかな〜。

駅入口から。普通の田舎町です。

鉄道の利用状況は如何なモンなんでしょう?

同じく駅入口から。

画像中央の生い茂っている辺りは

鉄道の走るところです。

そろそろこの開放感に溢れた素晴らしい駅「下石野」を後にします。

ホンマ素敵な駅でした。




それではここから一駅歩いて、次の「石野」駅へ行ってみようと思います。

遠くから見た下石野駅。ポツンという表現が合うな〜。

 

下石野〜石野間を歩いていると・・・


 

厄神方面行きのレールバスが走ってきました。

田園風景をコトコトと、レールバスは走って行きます。

この田園風景の車窓は綺麗でしょう。




 
石野-いしの-


歩いて石野駅に到着しました。それなりの住宅街があって

ローカルさには欠けるものの、駅だけ見れば

古びた駅舎とあいまって凄くのどかな駅。

国鉄時代を象徴するような佇まいがあります。

これはホームの端からズームで撮影した厄神駅方面。

先程の下石野駅が見えてます。

三木鉄道は駅間がとても短い路線なのです。

今度は三木方面から厄神方面を向いての景色。

駅前の会社を除けば

ホンマ素晴らしいローカル線の駅。

石野駅の駅名標。

説明不要の国鉄仕様です。。

駅ホームから三木方面を望む。

三木鉄道のこの辺りは田園風景がとても綺麗。

1両編成のレールバスの素朴さと凄く合いますね。

中々古そうな駅なんですが、

かつての有人駅の時の名残である

駅員室への扉がありました。

勿論今は閉められています。

それでは駅外へ出てみましょう。味あるな〜。

駅前には民家と会社があります。

ちょっとした住宅街って感じですが、

この駅だけは違う雰囲気を

醸し出しているかもしれない・・・。

三木方面に歩いて行くと遮断機のない踏切がありました。

こういうのも珍しくなってきました。

↑の画像の線路部分。

廃線跡歩きでこういうのはよく見たな〜。

厄神方面のレールバスが来ました。

この風景にこの車両あり!という

雰囲気があるような気がします。

今度は厄神方面に歩いてきました。

遮断機が見えますが・・・。

撮影しようとしている方を発見。

実はここで撮影準備をしているこの方は

中々のツワモノで何と貸切の団体列車が走る事を

知っていてここで待っていたみたいです。

勿論そんな列車は時刻表に載りません。

なぜ知っているんだ?!

これが団体貸切のレールバス。

全線乗っても長くないですから、

宴会なんか始めたらすぐ着いちゃいます。

団体列車は行ってしまいました。

それでは駅へと戻りたいと思います。

これが石野駅へと続く唯一の道です。

駅舎も見えてます。

これが石野駅の駅舎。それなりに住宅がある中に、

このローカル駅の佇まいは素晴らしいの一言。

おそらく国鉄時代から変わっていないでしょう。

駅入口からの画像。

田園風景が見えるこの入口は

これまた素晴らしい風情。

ローカル線だな〜。

入口の看板はどこか「石」の字が古そうです。

しかし味あるな〜。

撮影していると・・・

乗客がやって来ました。

やっぱり駅は利用されてこそです。。

駅前は広場っぽくなってます。

別に駐車場になっているわけでもなく・・・。

駅舎の中を覗いたら廃墟ぜんとしていました。

勿論今は入れません。

駅舎内の待合室。井戸端会議的な感じにもよさげです。

同じく駅舎待合室内。

かつての有人駅の名残を感じる事が出来ます。

それにしてもこの自転車は利用者のモノなのか、

無料のレンタサイクルなのか・・・。

駅ホームには

黒煙をあげてレールバスが入ってきました。

それでは周りの環境に関係なく、

古い駅舎が実にいい味を出している

石野駅をあとにします。

駅の外からも中からも、素晴らしいローカル線の雰囲気を

出している駅でした。



西這田→石野 動画1

それでは印象的な駅舎の石野駅をあとにして、次は西這田(にしほうだ)駅に向かいます。



石野〜西這田間。

この区間も左右田んぼの車窓が広がり、何とものんびりした感じです。

 
石野→西這田 動画2

まもなく西這田〜西這田です。



 
 
西這田-にしほうだ-


ホームのみの小さな駅、西這田駅に到着しました。

近くには精米所(?)や工場があり、

田園風景も感じれますが、

どこか郊外っぽい感じもする場所にあります。

西這田駅のホーム。

使い込まれた(・・・っていうか放置された)

ベンチがあり、あまりホームの幅は広くありません。

西這田駅の駅名標。

「西這田」の「這」は正確には、

しんにょうの点が2つです。

私のパソコンでは手書きでも

出てきませんでした。

駅のホームからの画像。

この田園風景は前後の駅と

変わりません。

駅外へ向かいます。

緩やかなスロープになってます。

指入ってスイマセン。

駅入り口から見た西這田駅ホーム。

細い駅です。

駅の入口から駅外を撮影。いわゆる郊外より

ちょっと田舎かな〜って感じです。

この駅の最大の特徴は、

何と言ってもこの入口です。

これがなければ、

すんなり入れると思うんですが・・・。

これは自転車が入りにくくする為・・・ではないよな。

駅外から見た西這田駅ホーム。

何だか見逃してしまいそうな

佇まいがある西這田駅をあとにします。



それでは次は歩いて「別所(べっしょ)」駅へ向かいます。



西這田駅から歩いてきて、次の別所駅に着く直前にある線路と平行の橋。

これは撮影しがいがあるでしょうね。真ん前を通って行きますから・・・。

 

↑の画像から見た次の別所駅です。

ひさしの付いたホームが見えます。

 
別所-べっしょ-


古いローカル線の佇まいが残る別所駅に、

歩いて到着しました。

とてものどかな雰囲気で

晴れた日にはボーっとしたくなるような感じです。

おそらく国鉄時代から

変わっていないでしょう。

この古さを見る限り。

ホームから見た三木方面。

左に立っているのは

石野駅からずっと一緒のテツな方。

今度は逆の厄神方面。

見晴らしとしては

こちらの方がいいかも・・・。

同じく厄神方面。

このホームの低さは、レールバス用かな?

別所駅の駅名標。

これも国鉄時代のままかな?

駅ホームにある花壇。

加古川線は一部は電化されました。

募金のおかげ?

同じくその隣りの花壇。

この作戦に三木鉄道のお客さんは

協力してなかったのかな〜。

駅ホームから。

わざわざ植えたのかどうかは

分かりませんが、見ていて

ホントのんびり出来ます。

駅外へ向かいます。

待合室は狭いですが、

近所の方の憩いの場的な

雰囲気もあります。

出口から見た駅前。

何かまるで人の家の敷地みたいな

感じに見えます。

駅前はこんな感じ。

駅が町と同化してます。

そしてこれは駅へと続く道から、

駅舎の方に向いて撮影。

こういう角度はいい!

駅外とホームの仕切り・・・と言っても

端の方は空いてます。

それにしてもこの木は枕木じゃ・・・?

駅前に落ちていた

「パークアンドライド」の案内看板。

「パークアンドライド」とはここまで車で来て、

駐車しておいて鉄道を利用する、

鉄道からの車への歩み寄りです。

そんなサービスまでしていたのに・・・。

これが別所駅の駅舎。

昔の倉庫のような感じがします。

これも中々古そうです。

別所駅の入口。駅名が書かれていません。

待合室には↑の画像のおじさんの

お知り合いと思われる方が・・。

駅舎前のコンクリート部分は

ベロ(舌)のようです。

この駅も入口から見える景色は

綺麗です。

駅外にあるトイレ。

これも古そうです

待合室はおじさんが帰ってしまいました。

撮影とかしていたから、

何か憩いのひとときを

妨害してしまった気分です。

実はこの待合室の席は、

たったこれだけで支えています。

それと・・・

これだけ高さが違います。

何でこうなってしまったのか・・・。

待合室内の壁には

かつての改札業務と、

有人駅の名残が。塞がれてます。

ホームを降りて撮影しようとしたところに、

厄神行きのレールバスが入ってきました。

昼間でもライトオンです。

黒煙をあげ、

レールバスは走り去っていきました。

ゆっくりコトコト・・・って雰囲気が

ピッタリです。

今度は三木方面のレールバスが入ってきました。

古い駅舎とその駅が栄えていた時代を

感じさせてくれた別所駅とお別れです。

この静かな佇まいは永遠でしょう。



別所駅到着動画(4つ上の画像・厄神方面行き)



それでは残すところあと2駅。次は「高木(たかぎ)」駅に向かいます。



まもなく高木〜高木です。



 
 
高木-たかぎ-


住宅街の中に

やや窮屈な感じで存在する

高木駅に到着しました。

この駅ではなぜか数人の

テツが降りていました。

こちらは三木方面。

単線のホームのみの小さな駅は

三木方面に行くほど狭くなっています。

こちらは厄神方面。

何となく大阪の水間鉄道の雰囲気に似てるな〜。

駅名標は三木鉄道仕様。

「別所」「高木」「三木」と、

全て苗字で普通にありそうですね。

駅ホームから何気に撮ってしまいました。

これも少なからず広告なのか・・・。

同じく駅ホームから。

駅周辺は住宅と緑でのどかな田舎町です。

高木駅の「乗っチャオ♪」。

もっと乗っていれば・・・。

駅の出入口です。

高木駅は全体的に簡素な作りです。

駅出口から。

静かな住宅街といった感じです。

駅外から見た高木駅のホーム。

こうして見ると周りの風景に

完全に溶け込んでいるように見えるのは

私だけでしょうか?

パッと見は駅があるように見えないのでは・・・。

駅から数メートルの所にある

「みっきぃバス」の停留所。

三木鉄道廃線後は

これが交通手段になるんでしょう。

三木方面へと歩いてきました。

住宅地を抜け三木駅へと向かいますが

ここからよーく見ると・・・

三木駅に停車中のレールバスが見えます。

歩いてももう近い距離です。

今度は厄神方面。

線路沿いに駐車場があったので

至近距離での撮影が出来ました。

無骨なレールバスはゆっくりと・・・

厄神方面へ行ってしまいました。

周辺の景色と合うな〜。

それでは駅へと戻ります。

駅入口からはホームの様子を伺う事は出来ません。

まるで人の家の敷地に入っていくような

感じがします。

ホームには三木方面行きの

レールバスが入ってきました。

近くには大型スーパーや

バス路線に成りえそうな道路があり、

ある意味こういう駅周辺の環境なら、

廃線になってもおかしくないのかな・・・と、

実感してしまうような

高木駅を後にします。



田園風景や住宅街を抜けながら走ってきた三木鉄道の旅も、いよいよ最後。

一駅乗って一駅歩いて・・・という行程に沿えば、次は歩きなのですが、

最後はやっぱり乗って旅を終えたいので、短い区間ですがレールバスに乗って、

三木鉄道の中心駅であり、三木鉄道本社もある終点「三木(みき)」駅へ向かいます。



三木駅への動画



間もなく終点、三木〜三木です。



 
三木-みき-


終点の三木駅へと到着しました。

ここまでは路線の長さもあり、

あっという間だった気がします。

ここは駅名からも察しがつくと思いますが、

三木鉄道の中心駅。三木鉄道の本社があり、

三木鉄道の中でも活気付いています。

駅構内にはレールバスが

当然ながら何両も出番を待っています。

このレールバスはまだ新しいだけに

廃線後はどういう余生を過ごすのか

とても気になります。

こういう検車設備も不要になってしまうんですよね・・・。

こちらはホームの端から撮影した厄神方面。

この景色は保存しておいて欲しいと

個人的には思います。

こちらは三木駅の駅名標。

この駅名標は三木駅独自で、三木鉄道仕様。

シンプルですね。

そしてこんな駅看板も。

「三木鉄道」と書かれてはいますが

新しい感じはしないな〜。

この駅ではタブレットの受け渡しも行われてました。

終点で行われているとは・・・。

駅ホームはローカル線の駅の古さが残る雰囲気。

このひさしとかも味があります。

こういうベンチや、

窓の一つをとっても、どこかかつての賑わいを

感じさせてくれる気がします。

駅ホームからの出入り口。

平成の雰囲気とは思えない。

ここからは2008年3月8日の三木駅の画像です。

ここまで御覧になっていきなり戸惑うところもあると思いますが、

「終点」という感覚で御覧下さい。

2007年11月の旅の画像を

紛失した私の責任です。

これが三木駅の駅舎。三木鉄道の三木駅は

三木市の外れに存在しています。

それが廃線の原因といえば原因です。

同じく三木駅の入口。

駅舎鉄の私としては、

非常にいい感じの駅舎。

実は2008年3月から、

「三木鉄道・廃線イベント」なるものが行われていて、

中心駅である三木駅では

御覧のようなグッズ販売等のブースがあり、

限定の駅弁や三木鉄道の様々なグッズが売られてました。

人も鉄道ファンに限らず沢山いました。

御覧の様な顔抜き記念撮影も出来ました。

廃線ムードなんてどこへやら・・・といった感じですが・・・

この写真の展示を見て我に返りました。

中の黒板にはまずこう書かれていて・・・

沢山の写真があったのですが、その中でも・・・

この国鉄から引継ぎ、

三木鉄道としての開業時のこの写真には、

正直ウルっときた。

国鉄が見捨てても、

私の町の鉄道はこれからも走る・・・

そんな希望に満ちていた三木鉄道がそこにはあった。しかし・・・

三木鉄道は終わってしまう・・・

駅舎に飾ってある地元の方によるメッセージ入りののぼり。

こういうのを見ると更に辛い・・・。

指が入っちゃってすいません。

とにかく沢山ののぼりが

この駅に限らずありました。

想い出がいっぱいなんだな・・・。

それではホームへ行きます。

ホーム正面には

ありがとう三木鉄道の幕が・・・

ホームにはレールバスが発車を待っています。

もうお馴染みなんですよね。

そしてこちらは三木駅に停車中の運行待ちのレールバス。

そのヘッドマークには・・・。

終わってしまうんですね。

三木駅前の自転車置き場を駅ホームから。

これを利用していた人達は今、

どんな想いで廃線を迎えようとしているのか・・・。

このホーム天井も歴史を物語ってるな〜。

そして2008年3月8日の旅は・・・

この三木駅から旅をしました。

そして2007年11月の旅と同様に全駅を訪問し、

夜に再び・・・

三木駅へと戻ってきました。

夜になっても鉄道ファンはまだまだいました。

その気持ちは分かるな〜。

これで最後の方もいたでしょうし・・・。

昼間のさよならイベントは午後4時で終わり、

駅はいつもの静かなローカル線の駅に

なっています。

この日の営業はあと2時間ほど。

果たして三木鉄道の方や地元の方にとって、

今、時間が過ぎるのは早いのであろうか・・・。

だってもうここから列車の発着はなくなる・・・。

当たり前のように走っていた

三木鉄道の音はもう聞こえない・・・。

ここから都会へと出て行った人も、きっといるだろう。

私もそろそろ帰らなきゃいけない。

最後に乗ってきたレールバスが

発車するのを見送って・・・

帰宅の途に着く為、

歩いて15分の神戸電鉄の三木駅へと

歩き始めました。この時は本当に辛かった。

短い付き合いだったけど、

沢山の想い出をくれた三木鉄道には

感謝の気持ちでいっぱいです。

廃線後も必ず来ます。

ありがとう三木鉄道。

そしてさようなら三木鉄道

また逢う日まで・・・。



〜編集後記〜


今回は兵庫県の三木鉄道を旅しましたが如何でしたでしょうか?

2日間にかけてなので多少見づらいところがあるのはご容赦下さい。

車窓から見える田園風景を見つめながら、廃線になるのは

勿体ないな〜なんて思いながら乗っておりました。

広がる田園風景とどこか懐かしい感じの駅舎。そしてけたたましい音を上げ

ゆっくりと走るレールバスは沿線の風景にマッチし、実にのどかな風情を醸し出しています。

ただ残念ながらほぼ平行に県道(だと思う)があって、しかも終点の三木駅では

神戸方面に行ける接続などがなく、廃線の要素があり過ぎると思ったのも事実。(詳しくは こちら

沿線は住宅も沢山あるのですが、「別にバスでもいい・・・」なんて思うのが、

沿線の方の正直な意見かもしれません。駅舎等は保存されるようですが、

沿線の方にもっとマイレール意識があればよかったのにな〜なんて、

よそ者の私が言うのも何ですが思いました。ホントに残念でなりません。



2008年3月31日。三木鉄道は92年の歴史に幕を降ろします。

素晴らしいローカル線の佇まいを持った駅舎、車窓。そして

無骨に音を立て走り続けたレールバスの姿を決して忘れる事はありません。

ありがとう。そして御苦労様でした。



作者 三木駅 駅舎前にて



それでは最後に三木駅から発車するレールバスを御覧下さい。






毎度ご乗車ありがとうございました。

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