このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
去る5月4日、和歌山電鐵貴志川線 に乗車、全駅を網羅してきました。 各駅と共に、駅周辺の御案内をいたします。駅は枠内で。駅間は枠外で御案内致します。 和歌山駅〜貴志駅の14駅、14.3Kの旅を少し長いですが、お楽しみ下さい 路線は次の通りです。 和歌山(わかやま) 田中口(たなかぐち) 日前宮(にちぜんぐう) 神前(こうざき) 竈山(かまやま) 交通センター前(こうつうセンターまえ) 岡崎前(おかざきまえ) 吉礼(きれ) 伊太祁曽(いだきそ) 山東(さんどう) 大池遊園(おいけゆうえん) 西山口(にしやまぐち) 甘露寺前(かんろじまえ) 貴志(きし) なお、有人駅は和歌山駅。伊太祁曽駅のみです。 貴志駅は人がいるんですが、駅内の商店の方のみで、 駅員は在中していません それでは、ネット上での貴志川線の旅の始まりです。 外から見たら完全にJRの駅です。 駅前にはバスターミナルが広がっています。 和歌山駅の時刻表 平日の朝夕のラッシュ通勤、帰宅の時間には多少、本数が増えます。 バックにJRの文字が入った切符。 初乗り運賃は170円 和歌山駅の地下道をくぐり 一番東側の9番乗り場へ到着! いざ、出発進行! と,行きたいトコロでしたが、 出発までまだ20分ほどあったので、 あちこち撮影しました。 旧南海電鉄の車両が発車を待ち構えております。 この車両も2006年8月9日、 和歌山駅のホームにあるベンチ。この何気なさがいい感じ とりあえず残ってよかったな〜。 和歌山電鉄のマークです。 どういう意味を込めたデザインかは知りません ただ、パッと見は車輪の様に見えました。 車内はロングシートのいわゆる通勤電車型。 この辺からもただのローカル線ではなく、 「市民の足」的なトコロが伺えます。
「この電車は貴志行きワンマンカーです」というアナウンスが流れ、
いざ出発進行!
和歌山駅を出発したと思ったら、あっという間に着きます。 もし和歌山駅で乗り遅れたら、歩いてここまで来る事も可能。 私も何度か歩いて、電車代を浮かせた事があります。 おそらく貴志川線の中では一番乗り降りが少ないでしょう。 | |||
田中口駅の駅前。結構住宅等が入り組んでいます。
画像が小さくてすいません。 周辺を探索していたら、ほぼ平行に走る JR紀勢本線が通過するところだったので、 携帯で撮影しました。 田中口駅まではほぼ平行に走っていて、 田中口駅を過ぎてから枝分かれしていきます。 |
住宅密集地を抜け、日前宮駅に到着です。 かつてここは有人駅でした。 今回、この駅に着いた時車内アナウンスで、 「先程、和歌山県に震度4の地震があり、電車の方が遅れております」 というアナウンスがありました。全く気づきませんでした この駅の最寄には日前宮という神社があります。 | |||||||
この駅は相互通行駅で しばしの時間電車が止まります。 電車同士がご対面の瞬間です。
ホームにある行き先案内板。味あるなぁ〜。
日前宮駅から見た図。 日前宮への参道と言ったところです。
日前宮の鳥居の前にて。 初詣の時には沢山の人が訪れ、県内でも有数の参拝者数を誇ります。 |
日前宮駅〜神前駅間。
そんなに広がってはいませんが、田園地帯です。
神前駅に到着です。 この駅周辺は、ここ数年開発が進み、 大型スーパー等が出来ています。 住宅も多く、密集しています。
駅に貼られている貴志川線のPRポスター。 この状態からも、随分前から存続運動をしていたのが伺えます。 御苦労様です。
神前駅から貴志方面を見た図。 結構、民家とかにすれすれに走っているんですよ〜。
またもや画像が小さくてすいません。 神前駅前を携帯で撮影。 この辺りも住宅が多いのですが、近くをバイパス道が走っており、 色々お店が出来ています。 |
竃山駅に到着です。 竃山駅を外から撮影しました。 駅前には病院、自転車置き場があります。 駅前にあるポストが小っちゃくてかわいいです。 この駅から歩いて約15分位には竃山神社というのがありますが、 今回は電車の時間の都合上、割愛させて頂きます。すいません
駅ホームから見ることの出来る石碑。 「竃山神社」と書いてありました。
竃山駅ホームから。 貴志川線はこの駅位から徐々にこういう風景が多くなるんですよ〜。 |
交通センター前駅に到着です。 この駅は貴志川線の中で一番新しい駅で、 駅名にある「交通センター」という場所に、和歌山市の殆どの方が 免許証の更新の為、ここに訪れます。 それと「交通公園」という交通をテーマにした遊戯施設があります。 近辺の小学校低学年の殆どは今でもおそらく遠足はここを訪れます。
これが交通センター。 和歌山市内の人は殆どが更新に訪れる(はず)
これが交通公園の中。こう見えて公園です。
こう見えて公園
やはり、こう見えて公園
過去に大阪で走っていた南海電鉄の電車が静態保存されております。 昔は中に入る事が出来たのですが、今は出来ませんでした。ちと残念
そして先程の「交通公園」の隣には、ちびっ子広場があります。 こちらはいかにも「遊戯施設」です。
天気がいいので、お馬さんもご機嫌です。
なんとゴーカートにも乗れるのだ〜!! |
ここから次の岡崎前駅まではごくわずか。
ここで「乗る旅」から少し「見る旅」に変更して、次の「岡崎前駅」まで歩いていってみようと思います。
そして更に電車代節約の為、次の「岡崎前駅」から次の「吉礼駅」まで歩く事にします。(この区間もそんなに距離はない)
隠れて見えませんが、画像の左には和田川という川が流れており、
その堤防沿いに歩きました。
シャッターチャンスを狙い、暑い中待ちつぢける事数分、
和歌山駅行きの電車が通過。勇ましいぜ!
歩いて岡崎前駅に到着。 外から撮影しました。 かつてここは有人駅で、 交通センター前駅が出来る前は、前出の交通センターの最寄駅でした。 近くには和歌山東高校があり、通学生が利用しています。
ここは貴志川線の相互交換駅で、 島式ホームになっております。
岡崎前駅からの図。 田園風景の広がり方が大きくなってきました。 |
田んぼからシャッターチャンスを狙い撮影。田園風景に冴えますな〜。
因みに画像の上に見える車の走っている所は阪和自動車道。
この日は5月4日という事でGW真っ只中。南紀方面は大渋滞しておりました。
歩いて吉礼駅に到着です。 この駅周辺もマンションや宅地の開発が進みつつあります。 駅近辺には都麻津姫神社というのがありますが、今回はすいません。
吉礼駅出入り口からみた景色。 駅前には「スーパー松源」というスーパーがあります。 画像左の親父がいい味出してます。
吉礼駅ホームから貴志方面に見た線路。 ひょっとしたらここが1番民家にすれすれに走っているかもしれない。 |
今までを御覧になって「な〜んだ。そんなにローカル線でもないな〜。」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
確かにここまでは田園地帯を走っているとはいえ、住宅街が多いのも事実です。
しかし、ここから先は住宅街もあるにはあるんですが、緑が今まで以上に多くなります。
お疲れかもしれませんが、よろしければ引き続きご乗車下さい。
今までと違って両サイドから緑に覆われています。
伊太祁曽駅に到着。駅外観です。 貴志川線の有人駅は和歌山駅とこの伊太祁曽駅のみです。 だからこの駅は貴志川線の中心駅といっても過言ではありません。 しかし周辺はとてものんびりしています。 名所としては伊太祁曽神社。四季の里公園等がありますが、 四季の里公園は今回はパスさせて頂きます。 ファミリーで楽しめる素敵な公園です。
駅出口から見た景色。旧家とかも結構あります。
駅から歩く事約5分。伊太祁曽神社に到着です。 2005年、私はここの広場でライブさせて頂きました。 神社でのライブって何か神聖な気持ちになりました。
神社境内。ここには「貴志川線の未来を作る会」の事務局があります。 建物も立派ですよ!!
御神木です。 伊太祁曽神社は「木の神」として有名です。
再び駅に戻り、駅構内を巡ります。貴志川線の車庫があります。 こうして見ると、貴志川線の安全運転を願ってやみません。
勿論この駅は中心駅でありますので、複線です。
ここで今回初めて和歌山電鐵の切符を購入。 貴志川線は乗車時に整理券を取って、 降車時に整理券と運賃を払うシステムなのだ。 |
山東駅に到着。単線の素朴な駅です。 実は今回、この旅をする時「山東駅って何があるの?」って思っていました。 結果的にこの時は何かは分かりませんでしたが、 後に「足守神社」という足に関する神社があるというのを知り、 あ〜!行っときゃよかった〜!って思いました。 神社にはわらじが祭られていて、 足の災いを祓ってくれる神社だそうです。行きたかったな〜。
山東駅から南を向いた景色。 山、田んぼ、畑、瓦屋根の家が実にいい感じ。
今度は北側の景色。山の緑が鮮やかです。
和歌山駅行きの電車が入って来ましたので、 1枚撮影。のどかです。 |
私が思うにこの区間は、見ても乗っても一番の絶景だと思います。
木々に囲まれた景色は
まさに「ローカル線」。凄いトコを走ります。そして
この路線の中でも一番ローカルっぽさ漂う「大池遊園駅」へと向かいます。
山間の緑に囲まれた大池遊園駅に到着です。 観光地である大池遊園は後ほど紹介します。 どうやらこの駅は過去に複線だったようで、 画像左にその跡が見受けられます。 貴志川線の駅の中でいわゆる「ローカル線」っぽい雰囲気が 一番出ている駅舎じゃないでしょうか。
駅出口からの風景。民家らしいのが殆ど見当たりません。 左のお店の張り紙に 御蕎麦屋さんのパート募集のチラシが貼ってありましたが、 その店は蕎麦屋ではなく、 周りを見ても蕎麦屋らしき所は ありませんでした。
これが「大池遊園」。 貴志川線で来る事も出来ますが、 近辺の小学校の遠足では「ハイキングコース」なる所を歩いて 来ることもあります。 この池ではボートにも乗れます。 何とものんびりした休日の風景が見られます。
池の中にある小屋(?)何があるんだろう?
「大池遊園」の広場。 この日は天気も良くバーベキューをする人や、 お弁当を広げているグループ&家族連れが沢山いらっしゃいました。 遊具などの数は少ないのですが、この広場周辺は一面、池です。 だから「大池遊園」なのです。
池の上を走る貴志川線。 実は線路の下の部分も ボートでくぐる事が出来るのです。 電車通過時には警笛が鳴らされますが、 ちょうどくぐっている時に電車が来て、 漕ぐのに失敗でもしたら頭上を通ってしまいます。 凄〜い!でも体験してみたいな〜。
再び駅に戻って来たら「乗客待合室」なるものを発見。 勿論誰も利用していませんでした。 何とも言えない雰囲気を醸し出してます。 中には誰もいないのかな〜っと思っていたのですが、 テレビの音が聞こえてました。
大池遊園駅の時刻表。 気持ちいいくらい殆どが1時間に2本です。
大池遊園駅から、和歌山方面の電車を撮影。
今度は貴志方面の電車がやって来ました。 木々に囲まれローカル線の雰囲気はバッチシです。 |
西山口駅に到着です。 さっきまでの自然がいっぱいのトコから いきなり郊外の雰囲気を見渡せる駅に 「何だこの変わりようは!」と思ってしまいます。
駅ホーム。御覧のように見晴らしがいいのです。
同じような景色ですが、電車を入れて撮影。 田園地帯と郊外の景色がのどかです。 県道と平行に走っており、競争可能?! |
郊外の景色があまり変わらないので、またここで1駅歩きたいと思います。
歩いて甘露寺前駅に到着です。 ここはこの路線では珍しく駅前広場っぽいのがあります。 部活の学生などがたむろってました。
駅出入り口。ちょっと変わってますね。 どちらからでも入れます。
駅ホームからみた風景。 れんげが咲いていました。
駅名にもなっている甘露寺です。 中はそんなに広くありませんでしたが、何だかとても新しく見えました。 駅から約5分程です。 これを探そうと思っていたのですが、 違う方向に行ってしまい人に聞いてようやく探しあてました。
そして甘露寺の近くには御覧の画像の公園がありました。 「平池野鳥観察公園」というところで湖畔全体が公園になっております。 ここは「和歌山朝日夕日百景」に選ばれています。 天気のいい日に散歩とかしたら気持ちいいだろうな〜。 勿論気持ち良かったです。 |
御覧になられている皆様、あと少しです。
お付き合い下さい。
今回の旅の最終目的地、 貴志川線の貴志駅に到着しました。 長らくの旅お疲れ様でした。 かつてはここも有人駅でした。 今回この駅で親子連れの鉄っちゃんに遭遇。 ひたすら撮っておりました。
これもその「親子鉄っちゃん」と撮影しました。
貴志駅の改札口。味あるな〜。 またここで改札業務を見てみたいな〜。
「みどりの電車」がなくなったのはいつだったかな・・・。
地元の貴志川高校の美術部の皆様によるヘッドマークのデザイン。 私も書きたいぞ〜!
駅構内の商店です。回数券の委託販売をしています。 だからまるっきり無人ではないのです。
貴志駅外観。屋敷のような作りがいい感じです。
駅から見た景色。 いかにもお迎えの車とかが来そうな雰囲気があります。
画像が切れててすいません。 貴志川といえばいちご狩り。 2006年8月9日には貴志川線もいちごのデザインをあしらった 「いちご電車」が走ります。 勿論、今回いちご狩り、やりますよ! |
「いちご電車」の由来にもなっているし、これはやっておかなければ・・・と思い、
歩く事約20分(結構距離がありました)5月なのにもう気温は高く、暑い中歩き続け、
やっと着きました。が・・・
シェ〜!!! |
一応現地の方に聞いてみましたが、「早い時間にまた来てね」と言われ、 結局また車が行き交う県道を歩き、 貴志駅へ向かうのでありました。
貴志駅へ着いて、駅構内の商店にて和歌山にしかない(・・・と思う) グリーンソフトという抹茶のアイスを買って、 この後貴志駅発の電車に乗り、 私の今回の旅は終了となったのでした。 |
全体の駅や景色を見ると、ローカル線の雰囲気が漂うところはあるのですが、
住宅街も多く、電車の本数も決して少ないわけでもなく、
そういうとこでも「地域の足」という意味で必要な路線であると実感しました。
確かに車は便利ですが、大事なのは車との共存だと思います。
しかしこれから存続の為にはやはり「イベント性」というのも少なからず必要になってきます。
今回紹介しきれなかった場所も沢山ありますが、今後、貴志川線沿線地域の活性化と共に、
「日本一豊かなローカル線」として和歌山電鐵がずっと走り続ける事を願ってやみません。
今後また貴志川線沿線を旅する事があれば、今回紹介できなかった所を随時追加して紹介いたします。
そして出来るならば一度お乗りになってみてください。
それでは最後に貴志川線の電車の車内放送をお送りして ネット上の貴志川線から下車したいと思います。 皆様、長旅お疲れ様でした。
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