このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください








 

JR山陰本線 豊岡〜居組間の旅


山陰地方を網羅するJR山陰本線の豊岡〜居組の区間(ほぼ兵庫県の区間)を旅しました

観光地、秘境駅、絶景が見られる素晴らしい区間です。



JR山陰本線と言えば、京都駅から山口県下関の「幡生(はたぶ)」駅までの実に637.8Km を結び、

そしてそこから山陽本線の下関駅までを繋ぐ中国地方北部の長大な幹線でありますが、

この山陰本線とほぼ平行に走り、瀬戸内海側で中国地方南部の「都市部」を走り、

更には近くには山陽新幹線も走っている電化路線の山陽本線と比べ、

山陰本線はまさにその長さもさることながら、その姿はローカル線そのもであり、

同じ中国地方でも全く違った表情を見せてくれる路線と言ってもいいでしょう。


今回はそんな長大ローカル線である山陰本線の中の豊岡〜居組間という

いわば「兵庫県内の日本海側区間」を旅鉄いたしました。

山陰本線全体で見ればほんの僅かな区間ですが、さまざまなドラマと見所が沢山あります。



今回、旅した山陰本線の区間は以下の通りです





2007年8月11日の旅は、上記の駅の内

豊岡

香住

城崎温泉

浜坂

居組

諸寄

餘部

の順に8駅訪問いたしました。今回の旅は豊岡駅から始まります。

なお列車の乗り継ぎや路線の都合上、浜坂駅には何度も訪問するのですが、

案内は1回にさせて頂きます。そして今回は前半が観光的要素が強く、

後半はローカル線ならではの雰囲気が味わえると思います。




それでは、ネット上でのJR山陰本線 豊岡〜居組間の旅の始まりです。



豊岡-とよおか-


今回の旅のスタート駅の豊岡駅の外観です。

豊岡市は兵庫県北部のいわば中心地。

地方都市の象徴であるかの如く、立派な駅舎です。

豊岡駅の駅前。それなりに街が広がっていて、

大きなショッピングビルもあるのですが、

この後山陰本線に乗ったらすぐに田園風景になるのです。

この町並みからは想像出来ませんが・・・。

これは豊岡駅周辺の案内図。

この豊岡市はコウノトリの町として有名で、

「兵庫県立コウノトリの郷公園」というのがあります。

2007年7月31日には実に46年ぶりに

野生での巣立ちに成功したらしいです。

そしてこれが案内図の横にあるコウノトリ支援自販機。

町全体でコウノトリを育てているのでしょう。

駅に併設されている観光案内所。

ここでもコウノトリが大きく宣伝されてます。

そしてこれは観光案内所にあるディスプレイ。

豊岡市はかばんの町としても有名で、

かばんの自販機があるのも聞いた事がありますが、

見てみたいモンです。

駅へ戻ってきて、ホームにある駅名標。

JR西日本のカラーはブルーです。

そしてこの豊岡駅はJR線の外に、

北近畿タンゴ鉄道・宮津線の駅でもあります。

残念ながらこの時は車両は見れませんでした。

山陰本線ホームには既に

浜坂行のディーゼルカー・キハ47が停車中です。

これに乗って旅は始まります。




それでは最初の目的地「香住(かすみ)」に向かい、出発進行!



豊岡駅から鳥取方面一駅目の玄武洞駅を車内から撮影しました。

この辺りからはしばらく円山川沿いに山陰本線は走っていきます。

やっぱりローカル線の駅の駅名表は吊ってあるより建てている方がいいですね。


まもなく香住〜香住でございます



香住-かすみ-


まずは山陰本線の兵庫県区間、屈指の観光拠点駅

「香住」に到着しました。

JR西日本の日帰りツアー、「かにかにエクスプレス」でも

お馴染みの地名です。

これは豊岡方面のホームから改札上にある

「歓迎」ではなく、「カニ迎」。蟹様々ですね。

浜坂方面のホームにある巨大なカニのオブジェ。

私がこの駅に来た最大の理由はこれです。

ベンチと比べて頂ければ大体大きさが分かると思います。

同じくこちらは豊岡方面ホームのあるカニ爪のオブジェ。

食べるには大き過ぎます。

来てしまいました・・・。

香住駅ホーム全景。

観光シーズンにはこの広いホームは

きっと人で溢れかえるでしょう。

同じくホームから見た浜坂方面。

手入れの行き届いた綺麗なホームです。

乗ってきた列車は

浜坂方面へと行ってしまいました。

これもいい景色です。

「どこへ連れて行ってくれるのか・・・」そんな感じに見えます。

上り下りのホームを繋ぐ地下道。涼しかったです。

豊岡方面ホームにある待合所。

誰もいませんでしたが、この日この駅に

あまり人がいなかったのです。

季節がやはり夏だからでしょうか。

香住駅の駅名標。

これが香住駅の駅舎。横に長く

いかにも観光的な雰囲気が漂っている駅です。

ここに限らずですが、海に近い観光駅というのは

必ず「テント屋根」の部分がある気がします。

何となく・・・

香住駅前。

観光客待ちのタクシーが停まっていましたが、夏だからでしょうか。

列車から降りてくる人はまばらなので、

停まっているタクシーも少なく暇そうです。

他の観光駅はまだ海水浴客などが下車していましたが、

この駅だけは閑散としています。

これでも冬になればどっと人が押し寄せるんですから、

蟹は貴重な観光資源です。

駅前にあるポスト。上には蟹が乗っています。

駅の中も外も蟹だらけです。

駅舎の繋がっている観光案内所。上には蟹時計。

また来ます。今度こそは蟹を食べに・・・。

駅へ戻ってきました。

自動改札ではありません。上の列車の発車案内板も

どこか懐かしい感じがします。

豊岡方面の列車が入ってきました。

これに乗って引き返します。

「蟹食べたい!」そう思いながら

香住駅を後にしました。



それでは列車はスタート駅の豊岡から2駅目の観光地「城崎温泉」駅へと戻ります。

香住駅から豊岡方面へ発車してすぐの車窓。山陰本線はいたるところで日本海を見る事が出来ます。

それと駅間は割と高い所を走っているので、それがまた見渡せていい感じです。



 
 

間もなく城崎温泉〜城崎温泉でございます。

 
 

城崎温泉-きのさきおんせん-


関西屈指の温泉観光地、「城崎温泉」駅に到着しました。

観光地駅だけあって、ホームは沢山ありますが、

駅全体の広さはあまりない気がします。

それとこの城崎温泉駅は先ほどの香住駅と違い、

沢山の観光客がいました。どうやらここに関しては

温泉というのが目玉のようで、シーズン云々は

関係ないようです。

「城崎温泉」駅の駅名標。

城崎温泉駅の外観。

温泉街の風情を表してくれている様な

瓦屋根の駅舎です。だから・・・

駅の入口の看板もこんな感じ。

まぁ近未来的な感じにされても合いませんし・・・。

駅外にある外湯巡りマップ。

共通チケットみたいなもの(・・・だったと思う)をもらって、

外湯巡りが出来るらしいのですが、

今回は日帰り旅でそんなに暇もないので・・・

駅前にある温泉施設の前にある、

足湯に入りたいと思います。無料で入れますし。

この日は夏の暑い日でしたが、

沢山の方が入っておられました。

足湯の前には小さな滝があります。

因みに画像上に見えているのは

JR山陰本線の城崎温泉駅のホームです。

足元はこんな感じ。

こういうのを見ると更に緩〜くなれます。というわけで・・・。

ひと休みしました。

旅の途中歩き疲れたらいいかもしれません。

更に駅前には、

城崎の温泉の飲み湯があります。勿論タダです。

これがその飲み湯。こう見えて温かいのです。

そしてさらに駅前には下駄が奉納されています。。

何か街の文化としてあるのでしょうか?

城崎温泉駅前。

いかにも観光地らしい風情が広がっています。

そしてこちらは城崎温泉駅周辺の街並。

観光地らしく土産物屋がたくさんあります。

駅に戻ってきて改札付近です。

こんな観光地駅でも自動改札ではありません。

おそらく混雑時用に臨時改札とかもあるでしょう。

ホームには浜坂方面の列車が入ってきました。

たまにこういう観光地も旅してる気分にさせてくれるので

いいな〜とか思いながら、

「城崎温泉」駅を後にしました。



それでは次もこの区間の観光拠点駅「浜坂」駅に向かいます。

 

城崎温泉駅を浜坂方面へ出発後すぐに右に見える車窓。

風情ある温泉街という感じでしょうか。

夜は浴衣姿で歩いたりすると雰囲気出るんでしょうね。

 

列車は途中、余部鉄橋を越えて餘部駅に停車。そして久谷駅へと向かいます。

なお余部鉄橋については後ほど・・



久谷〜浜坂間の車窓。日本海側を走る山陰本線ですが、

この辺は海から少し離れて走ります。

山陰本線は海だけではなく山々の景色も絶景です。

 

列車は間もなく浜坂〜浜坂に到着します。



 
 
浜坂-はまさか-


城崎温泉、香住と並ぶ

兵庫県北部屈指の観光拠点(まぁ外にもありますが・・・)、

浜坂に到着しました。

豊岡からの普通列車は全てこの浜坂止まりになり、

ここから先の鳥取方面は

乗り換えなければなりません

浜坂駅のホームから。

いわゆる普通の田舎町。

同じく駅ホームから。

この浜坂は夢千代日記の舞台になっているらしいです。

ホームから見た豊岡方面。

同じくホームから見た反対側の鳥取方面。

こちらの方が山へ向かっていく感じがします。

これは駅ホームの鳥取方面側にある

機関車時代の給水塔。

勿論今は使われていませんが

コケの生え具合からして中々古そうです。

浜坂駅の駅構内。

さすがに観光拠点駅。賑わってました。

浜坂駅の待合室。

地元の人も結構使っていそうな感じでした。

ここで缶コーヒーを買って休憩してみたのですが、

地元民になった気分になりました。

浜坂駅入口から。

いかにも観光地へ行く感じがします。

今回はゆっくり見れませんでした。

浜坂駅の駅舎。

香住駅同様横に長い駅舎です。

この駅の特徴は何と言っても・・・

御覧のように駅入口が暖簾です。

暖簾を掻き分け駅に入る・・・って何かいいですね。

隣にはお決まりの「顔だけ出して記念撮影」の蟹。

召し上がりたい。そんな気持ちをよそに・・・

鳥取方面の列車、キハ121に乗り込もうと思います。

今回は短い区間なのに2種類も乗れていい感じです。

この後接続の都合上

何度かこの浜坂に訪れるのですが、

乗り換えのために来る様なモンです。

とりあえず出発します。



さて、ここまでは観光地を回ってきましたが

ここからは「ローカル線」エリアに行ってみたいと思います。

観光的要素はあまりありませんが、どれも素晴らしい風情を持った所ばかりですので、

引き続きご乗車くださいませ。

浜坂駅から鳥取方面の列車に乗りすぐの列車からの前方の車窓。山へと入っていきます。

 

次は居組〜居組です。



 
 
居組-いぐみ-


山間部に囲まれた居組駅に到着しました。

日本海に沿うように走る山陰本線ですが、この駅は海からは離れており、

山陰本線の兵庫県区間の最西端の駅です。

県境というのもあって山に囲まれた秘境感漂う駅です。

ホームから見た豊岡方面。

画像右には2番線のホームがあり、

路線橋を渡って行く事が出来ます

これがその2番ホームなんですが、駅にあった時刻表を見ると

一日数便しか使われていないようです。

路線橋の中です。

ここを使う人は一日に何人いるのやら・・・。

一応ベンチもあります。

冬はおそらく雪で凄まじく寒いと思うので、

2番線ホームで列車を待つよりは寒さはしのげると思いますが、

最近使われたのはいつなんだろう・・・。

そしてこれが路線橋から見た豊岡方面。

これはすんごい素晴らしい山々の景色。

山陰本線が「海路線」であることを

一瞬忘れそうになります。

同じく路線橋から、今度は鳥取方面の景色。

山々との距離感はこちらのほうが近いですが、

こちらもすごく綺麗な景色。右に見える駅舎がまたいい感じで、

山間部にある駅としての風情は見事。

これは豊岡寄りから駅方面を撮影したのですが、

画像右にはかつての引込み線あとがありました。

これを歩いていけば・・・

御覧のように生い茂った線路跡。右にはホーム跡もあります。

こういうのは実に興味深い。

居組駅の駅名標。

「ひがしはま」駅からは鳥取県。

「もろよせ」駅には後ほど訪問。

確かに老朽化しておりました。

ホームから見た居組駅の駅舎。

これだけ見ると凄く立派な駅なんですが、

無人駅の為実質使われているのは待合室のみ。

ホームからの出口にある集札箱。

山陰本線の普通列車はワンマン運転なので

降りる時に車内で運賃を払って降りる為、

現在は使われていません。

ひょっとしたら有人駅時代の

切符とか入っているかも・・・とか思うのですが、

この駅は「まったく利用者がいなさそう」とは

個人的には思わなかったので、

この中の物も処分されている気がします。

駅の待合室。

近所の人の井戸端会議の場にも

よさそうな感じがしますが、多分使われてないだろうな〜。

駅出口から見た駅前。すぐに右に曲がる道があります。

そして今度は入口付近から右側を見た画像なんですが、

山陰本線が見えてこのまま歩いていくと、

先ほどの旧ホーム跡に着きます。

今度は逆に左側を見た画像。生い茂った山々です。

以上3枚を見てお分かり頂けると思うのですが、

この駅周辺は民家や、その他建造物は何もありません。

3つ上の画像の右へと曲がったところ。

車も通れるぐらいの広さがあります。歩いていくと・・・

駅から約5分弱で集落が現れます。

しかしこの集落の人達が

居組駅を使っているのかどうか・・・。

駅へと戻ります。

居組駅へ行く道はこの道しかありません。

居組駅の駅舎。

かつては有人駅だったというのが一目瞭然の立派な駅舎。

駅へと続く道が一つしかなく、そしてこの駅が現れる・・・

このシチュエーションはいいな〜。

駅前の木々は妙に手入れがされていました。

・・・ということはまだまだこの駅も現役である証拠です。

画像右の電話ボックスが最後に使われたのは

いつなんだろう・・・。

居組駅入口にある看板。もういつの頃のモノやら・・・。

しかしこういうのを発見するのは楽しい・・・。

居組駅の自転車って・・・

これ〜!?

・・・っていうか無料のレンタサイクルなのでしょうか。

そろそろ豊岡方面の列車が来るので、ホームに戻ります。

この光景があまりに美しかったので撮影しました。

このまま18きっぷのポスターとかにしたいぐらいです。

あらためてホームから鳥取方面を撮影。

夜にこの駅にいれば「ホントに列車はやってくるのか?」

と思いそうな気がします。しかし・・・

列車は定刻通りに来てくれます。

というわけで、今回の旅の区間内の山間部の

素晴らしい秘境駅、居組駅を後にします。

個人的に凄く気に入った駅でした。

必ずまた来たいです。



それでは豊岡方面の列車に乗り、一度浜坂へ向かい、

そして浜坂と居組の間にある「諸寄」駅に向かいます。



居組〜諸寄間。

遠くに海がかすかに見えますが、この辺りはいわゆる「山路線」

のどかな風景が広がってます。

 

次は諸寄〜諸寄です。



 
 
諸寄-もろよせ-


浜坂駅と居組駅の間の諸寄駅に到着しました。

鳥取方面を見た画像です。

実はこの駅は訪問予定は無かったのですが、

浜坂駅での豊岡方面の接続の都合で、

時間が余ったので訪問しました。

単線の小さな駅です。

同じく鳥取方面の画像なんですが、

豊岡方面に寄って撮影。

ホームが結構長い。

ホームから見た諸寄駅の駅舎。

駅舎部分だけ屋根があるってのがいいな〜。

今度は豊岡方面。

自動車道が見える以外は緑に囲まれ

いい感じです。

ホーム正面の風景。遠くに海が見えます。

こうして見ると旧家とかが多そうですが、

漁師町とかだったりするような

雰囲気にも見受けられます。

お決まりの使われていない

切符の集札箱。

諸寄駅の駅名標

駅ホームにある看板。

国鉄時代から変わっていない気がする・・・。

駅舎内の待合室。

途中おばさま2人の乗客がいらっしゃいました。

その話に聞き耳を立てて妙にホンワカしました。

駅入口から見た駅前。広いスペースがあります。

公園などもあり、この日はゲートボールをしていました。

あと駅前には幼稚園があります。

諸寄駅の駅舎。古いというよりは

どこか懐かしい感じ。

駅入口の看板。居組駅同様「逆読み」の看板ですが、

これってわざと残しているんでしょうか?

駅の外から見た諸寄駅。画像左が駅なんですが、

お迎えの車とかが来そうな雰囲気があります。

待合室からホームに向かって撮影。

民家とあいまっての景色はのどかです。

浜坂行き列車が入ってきました。

周辺は民家がありますが、

とても静かな町、諸寄。

秘境駅、観光駅とかと違い、

ホントにそこの人達の生活感や温もりを感じる駅でした。



それではまた浜坂駅へ向かいます。豊岡までの直通列車というのが無いので

浜坂で乗り換えて豊岡方面の列車に乗り込み、

途中、餘部駅を越えて、余部鉄橋を渡り、

そして個人的に超オススメの駅、「鎧(よろい)」駅へと向かいます。



まもなく鎧〜鎧です。



 
 
鎧-よろい-


餘部からトンネルを抜け、鎧駅に到着しました。

こちらは鳥取方面を見た画像

ホーム2面、レール2線の駅ですが、この駅の滞在中、

列車交換というのは見ませんでした。

そもそも交換機能があるんでしょうか。

こちらは反対の豊岡方面。

山々に囲まれローカル線の雰囲気は

凄くあります。

鎧駅の駅名標。

こちらは豊岡方面のホームです。

一文字で説得力あるな〜と思いながら

見ておりました。何てったって「鎧」ですし。

↑の画像の横にある待合室。

この辺も冬場は凄く寒いでしょうし、

この中で列車を待つんでしょう。

待合室の中。

井戸端会議とか出来そうな雰囲気です。

そして鳥取方面行きのホームには

駅名標をバックに撮影しているファミリーが・・・。

おそらくパパが鉄なんでしょうね

(そんなトコしか撮影してなかったし・・・ )

地元の方じゃないでしょうけど、

この駅は訪問記念を残したくなる駅です。

その理由は後ほど・・・。

・・・だそうです。

そういやNHKの連ドラって

一度も見た記憶がないな。

鳥取方面行きホームの隣りには

使われていない引込み線がありました。

ホームの跡もハッキリ残ってます。

でも、スイッチバックでもないのに

この引込み線は何に使うんだろう

豊岡方面行きホームある地下道への入口。

下をくぐって駅周辺の集落へ出ます。

ホームを渡れない事もないですが、

ご安全にという事です。

これが地下道の中。

この日はすんごい暑かったのですが

ここは涼しかった。

そして地下道をくぐれば

鳥取方面行きホームに出ます。

ホームから見た鎧駅の駅舎ですが、

出口にはお決まりの使われていない集札箱。

鎧駅の出入り口から。

小さな集落があるとても静かな田舎町です。

同じく駅前の風景。

この地域のご神木か何かでしょうか。

鎧駅周辺の集落。

古い家が多く、それでいて凄く静か。

ちなみにこの道は山陰本線と平行です。

鎧駅から鳥取方面に歩いていけば

このトンネルの近くにいけます。

この駅で降りた集団の鉄が中まで行ってました。

危なすぎます。そんな感じでうろついてると・・・

鳥取方面行きの特急「はまかぜ」が通過。

警笛が鳴らされてました。

特急はトンネルへと突入していきます。

それにしても撮影技術がまるでなってない。

顔消えてるし・・・。

駅に戻ってきて、これが鎧駅の駅舎。

コンクリートの無骨な駅舎ですが、

駅前の花壇が華を添えてました。

今は使われていない職員用の詰所。

当時の生活風景がそのまま残っていました。

今は中には入れません。

駅のホームに戻ってみると、鳥取方面行きホームには

おばあさんが座っていました。

このおばあさんは列車に乗るわけでもなく、

ただ佇んでいました。

駅の利用方法って乗るだけじゃないと思います。

鎧駅の駅舎内待合室には、

鎧自治会の方による駅ノートがありました。

この駅には周辺の景色を含め、

一言では言い切れない・・・または

むしろ言葉にならない魅力があります。

それではここまで溜めに溜めた

この駅最大の魅力を紹介します。

こちらは豊岡方面行きホーム。

ごらんのように簡素なベンチがあります。

同じく隣りにはベンチがあります。

そしてまた同じくベンチがあります。

座ったその目線の先は・・・

絶景の日本海!

素晴らしい!

美しい!

漁港もいい感じ。

入瀬もいい感じ。

ボートに乗って漂流してました。そんな光景を・・・

暑い中見ておりました。

潮風で錆び切ってしまったのかな。

豊岡方面の列車が入ってきました。この駅は

JRの「青春18きっぷ」のポスターにも使われた事があります。

鉄道、海・・・この2つの要素が

旅情を掻きたててくれる気がします。

列車は到着すると

下車する人もいるのですが、外へ出て撮影し、

また乗り込むという方もいらっしゃいました。

それを分かっているのかどうかは分かりませんが、

列車も若干長く止まっていた気がします。

もしそうなら粋な計らいですね。だって・・・

撮りたくなるでしょ?!そりゃ!

私が乗車する鳥取方面行きの

キハ403が入線してきました。

実はこの駅では1時間滞在しましたが、

全然飽きませんでした。というわけで

鉄道と海の風景が素晴らしく美しい

鎧駅をあとにします。また来たいですな〜。



観光、秘境、絶景と様々な表情を見せてくれた山陰本線の旅もいよいよ最後。

最後は今日何回も通った余部鉄橋を渡り、「餘部(あまるべ)」駅へと向かいます。


鎧〜餘部間。鎧駅を出てすぐの画像。やはり絶景の日本海。



それではここまで表示を溜めに溜めまくった余部鉄橋からの画像をご堪能下さい。

トンネルを抜けると・・・


 

余部鉄橋を通過中の画像です。餘部の集落と海が凄くいい眺め。

そして目線を下げると・・・

 

下には餘部の集落。この高さは迫力ありましたよ〜。

列車に手を振る地元の人。撮影する人。色んな人が車内から見えます。

 

 

旅は今回の最終目的地、餘部へと向かいます。



 
 

まもなく餘部〜餘部です。



 
 
餘部-あまるべ-


単線の小さな駅、餘部に到着しました。

この駅はやはり最大の魅力である余部鉄橋を見ようと、

沢山の人が下車されました。

しかしそれを除けばホントに小さなローカル線の駅です。

キハ40のお顔は強そうです。

何となくいい感じに思ったので、1枚撮りました。

これは鳥取方面の画像。

撮影などを終え列車が走り去ってしまうと

静かな駅になります。

餘部駅ホームから見た画像。

山々の景色も山陰本線は素晴らしい。

餘部駅のホームの背後は山です。

こうして見ると立派に秘境駅の風格さえあります。

餘部駅の駅名標。鉄橋は余部鉄橋。

所在地は兵庫県美方郡香美町香住区余部。

駅名だけなぜ餘部駅かといいますと、

姫新線(兵庫県のJR姫路駅〜岡山県のJR新見駅)

の余部駅との重複を避けたためと

言われています。

近畿の駅百選にも選ばれています。

しかしこういうホームのみの駅が

表彰されるのは珍しいな〜。

ホームにある待合室。

きっとこの辺も冬場は寒いだろうな〜。

地元の児童によって書かれたであろう

「びっくり余部自ぜんマップ」

きっとこの子達が大人になってここを離れても、

小さい頃に見た鉄橋のインパクトは

忘れないでしょう。

「余部鉄橋を思う会」の方によるノート。

中を見ると・・・

「フランスのエッフェル塔くらい価値がある」

と書かれてありました。比べるのはどうかと思いますが、

余部鉄橋は素晴らしい。

鉄橋の説明看板。

高さが41m45。

だからこの餘部駅も高所にあり、

ここへ来るには余部の集落から

細い坂道を登ってこなければいけません。

勿論この駅は車で来る事はできません。

駅出口付近にある壁画。

山陰本線はこの餘部の鉄橋の区間が

建設時最大の難所と言われ、

最後にここが繋がって山陰本線が開通したそうです。

そしてここが餘部駅ホームの余部鉄橋に近い

豊岡寄りの位置からの画像。

鉄橋まではもうすぐそこです。

勿論入ってはいけません。

日本海も綺麗です。

そして餘部駅にはこのように鉄橋と日本海が見下ろせる

「鉄橋撮影ポイント登り口」があります。

ただ鉄橋架け替え工事の関係上、

今は入れない(・・・と思う)

これが撮影ポイントからの景色。

鉄橋、集落、日本海の景色が素晴らしい。

この撮影ポイントには何人かいらっしゃいまして、

思い思いに撮影しておられました。

ホントに素晴らしい。

この町の象徴なのがよく分かる。

美しい朱であります。

この町には無くてはならない存在ですね。

この撮影ポイントには丁寧に列車の時刻表があります。

勿論普通列車だけじゃなくて、

特急の通過時間も記しています。

というわけで列車が来ると、

ここから色んな人が・・・

撮る!

撮る!!

撮る!!もうたまらん!

撮影ポイントを降りて、次は駅外に出ます。

上の方で書きましたがこの駅は高い所にある駅。

細い坂道を下りていきますが、これが結構な距離。

毎日乗り降りする人はタフですね。

それと冬場はすべりそうです。

これが坂道を下っている途中から見た余部鉄橋。

夕日に映える素晴らしい景色。。

そして降りきったところには

無人の余部鉄橋関連の販売が・・・。

そして降りてからまずは山側から見た余部鉄橋。

夕日による鉄橋の影が美しい。

下から見ても

その存在感に圧倒される。

この表示に勇ましささえおぼえます。

こうして見ると、

鉄橋は高く感じるのに、

民家との距離感も近く思います。

というわけで・・・

余部の集落から撮影。

こう見ると集落を抜けていくように

見えていいですね。

今度は海側から撮影。

今度は鉄橋下からの列車の撮影をします。

勿論時刻は調べ済み

列車は山の中のトンネルを抜けて・・・

浜坂行きの列車が出てきました。

それにしてもこの鉄橋にこの列車は合います。

これはもうアミューズメントパークにある、

迫力のある乗り物と一緒です。

そして列車は餘部駅へと向かっていきました。

陽も沈んできました。

予定通り撮影が済んだので、

この後は余部鉄橋と日本海をおかずにしながら・・・。

豊岡駅で買った駅弁「城崎のカニ寿司」を、

日本海の近くで頂きます。

包装を外すとやはりカニ。

山陰地方の魅力です。

昼間暑い中ずっと持っていたので、

「大丈夫かな〜?」と思っていましたが、

食べてみれば何て問題無く、

美味しく頂きました。カニはいいな〜。

改めて鉄橋を下から見てみる。

何度見ても素晴らしい。

しかし福知山線の事故がこの鉄橋の運命を変えた。

JRの安全対策により、

事故経験のあるこの鉄橋が目をつけられた。

2008年3月には

コンクリート橋への架け替え工事が

本格的に始まる

しかし余部鉄橋の事故からかなりの年月が経って、

それ以降事故はなし。

「今さら・・・」という感じもあるだろう。

架け替えの補強工事をするのは

あくまでJRの信用問題の上でしかない。

コンクリート橋になれば

夕日が照らす美しい風景はなくなるだろう。

餘部駅には

「鉄橋を残したい」というのを訴えた

駅ノートがある。

そりゃ残して欲しい。

だけど私は書けなかった。

やっぱり人の命には代えられない。

地元の人は

「安全対策のためには仕方ない」と言う意見と、

「観光客が来なくなる」という

二つの意見があるらしい。

でも、どちらの意見の人にとっても一番いいのは

とにかく問題なく残る事。

だって鉄橋は沿線の人達の誇り。

いつも近くにいる親友の日本海と、

余部の街の景色は変わらないのに・・・

町のシンボルが一つ消えていこうとしている・・・

でもコンクリート橋になっても

この町と日本海の魅力。そして・・・。

明治生まれのこの余部鉄橋の

歴史は色褪せる事はない。

だからまた絶対に来よう。

ありがとう。余部鉄橋。

この駅を最後の訪問地に選んでよかった。

ありがとう。余部鉄橋と、余部の町。

また逢う日まで・・・。



〜編集後記〜


今回は山陰本線のいわゆる「兵庫県内駅」の旅でしたが、如何でしたでしょうか?

山陰本線全線のほんの一部でしたが、この区間だけでも観光、海、秘境と色んな要素が目白押し。

鉄でもそうでなくても楽しめる区間だと思います。

この辺の観光地域は冬場の蟹が観光誘致のメインだと思いますが、夏は夏で海水浴客で賑わい、

それはそれで楽しめそうです。

「海沿いを走る」という事では本当に素晴らしいの一言に尽きます。


余部鉄橋については最後はドキュメント風にやってみました。

餘部駅を訪れたのは夕方。夕日に照らされる鉄橋はホントに綺麗でした。

過去に事故があったとはいえ残したい気持ちはこの鉄橋を見れば痛いほど分かります。

この鉄橋がいかに地元の誇りであるか・・・そしてシンボルであるか・・・

それが旅する中で伝わってきました。鉄橋も含めて「町」なのです。


架け替え工事は2008年3月には始まります。余部鉄橋にはホントにありがとう。

そして御苦労様でしたという言葉以外、言う事はありません。




作者 餘部駅展望ポイントにて



それでは最後に余部鉄橋を通過する列車を御覧下さい。

余部鉄橋通過動画

↑の動画があまりに短すぎるので・・・居組駅へ入る列車の動画も御覧下さい

居組駅到着動画

毎度ご乗車ありがとうございました。

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