このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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JR山陰本線 豊岡〜居組間の旅
山陰地方を網羅するJR山陰本線の豊岡〜居組の区間(ほぼ兵庫県の区間)を旅しました
観光地、秘境駅、絶景が見られる素晴らしい区間です。
JR山陰本線と言えば、京都駅から山口県下関の「幡生(はたぶ)」駅までの実に637.8Km を結び、
そしてそこから山陽本線の下関駅までを繋ぐ中国地方北部の長大な幹線でありますが、
この山陰本線とほぼ平行に走り、瀬戸内海側で中国地方南部の「都市部」を走り、
更には近くには山陽新幹線も走っている電化路線の山陽本線と比べ、
山陰本線はまさにその長さもさることながら、その姿はローカル線そのもであり、
同じ中国地方でも全く違った表情を見せてくれる路線と言ってもいいでしょう。
今回はそんな長大ローカル線である山陰本線の中の豊岡〜居組間という
いわば「兵庫県内の日本海側区間」を旅鉄いたしました。
山陰本線全体で見ればほんの僅かな区間ですが、さまざまなドラマと見所が沢山あります。
今回、旅した山陰本線の区間は以下の通りです
2007年8月11日の旅は、上記の駅の内豊岡
香住
城崎温泉
浜坂
居組
諸寄
鎧
餘部
の順に8駅訪問いたしました。今回の旅は豊岡駅から始まります。
なお列車の乗り継ぎや路線の都合上、浜坂駅には何度も訪問するのですが、
案内は1回にさせて頂きます。そして今回は前半が観光的要素が強く、
後半はローカル線ならではの雰囲気が味わえると思います。
それでは、ネット上でのJR山陰本線 豊岡〜居組間の旅の始まりです。
豊岡-とよおか-
| 今回の旅のスタート駅の豊岡駅の外観です。 豊岡市は兵庫県北部のいわば中心地。 地方都市の象徴であるかの如く、立派な駅舎です。 | 豊岡駅の駅前。それなりに街が広がっていて、 大きなショッピングビルもあるのですが、 この後山陰本線に乗ったらすぐに田園風景になるのです。 この町並みからは想像出来ませんが・・・。 | これは豊岡駅周辺の案内図。 この豊岡市はコウノトリの町として有名で、 「兵庫県立コウノトリの郷公園」というのがあります。 2007年7月31日には実に46年ぶりに 野生での巣立ちに成功したらしいです。 | そしてこれが案内図の横にあるコウノトリ支援自販機。 町全体でコウノトリを育てているのでしょう。 | 駅に併設されている観光案内所。 ここでもコウノトリが大きく宣伝されてます。
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| そしてこれは観光案内所にあるディスプレイ。 豊岡市はかばんの町としても有名で、 かばんの自販機があるのも聞いた事がありますが、 見てみたいモンです。 | 駅へ戻ってきて、ホームにある駅名標。 JR西日本のカラーはブルーです。 | そしてこの豊岡駅はJR線の外に、 北近畿タンゴ鉄道・宮津線の駅でもあります。 残念ながらこの時は車両は見れませんでした。 | 山陰本線ホームには既に 浜坂行のディーゼルカー・キハ47が停車中です。 これに乗って旅は始まります。
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それでは最初の目的地「香住(かすみ)」に向かい、出発進行!
豊岡駅から鳥取方面一駅目の玄武洞駅を車内から撮影しました。
この辺りからはしばらく円山川沿いに山陰本線は走っていきます。
やっぱりローカル線の駅の駅名表は吊ってあるより建てている方がいいですね。
まもなく香住〜香住でございます
香住-かすみ-
| まずは山陰本線の兵庫県区間、屈指の観光拠点駅 「香住」に到着しました。JR西日本の日帰りツアー、「かにかにエクスプレス」でもお馴染みの地名です。これは豊岡方面のホームから改札上にある「歓迎」ではなく、「カニ迎」。蟹様々ですね。 | 浜坂方面のホームにある巨大なカニのオブジェ。 私がこの駅に来た最大の理由はこれです。ベンチと比べて頂ければ大体大きさが分かると思います。 | 同じくこちらは豊岡方面ホームのあるカニ爪のオブジェ。 食べるには大き過ぎます。
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| 来てしまいました・・・。 | 香住駅ホーム全景。 観光シーズンにはこの広いホームはきっと人で溢れかえるでしょう。 | 同じくホームから見た浜坂方面。 手入れの行き届いた綺麗なホームです。 | 乗ってきた列車は 浜坂方面へと行ってしまいました。 | これもいい景色です。 「どこへ連れて行ってくれるのか・・・」そんな感じに見えます。 | 上り下りのホームを繋ぐ地下道。涼しかったです。 | 豊岡方面ホームにある待合所。 誰もいませんでしたが、この日この駅にあまり人がいなかったのです。季節がやはり夏だからでしょうか。 | 香住駅の駅名標。 | これが香住駅の駅舎。横に長く いかにも観光的な雰囲気が漂っている駅です。ここに限らずですが、海に近い観光駅というのは必ず「テント屋根」の部分がある気がします。何となく・・・ | 香住駅前。 観光客待ちのタクシーが停まっていましたが、夏だからでしょうか。列車から降りてくる人はまばらなので、停まっているタクシーも少なく暇そうです。他の観光駅はまだ海水浴客などが下車していましたが、この駅だけは閑散としています。これでも冬になればどっと人が押し寄せるんですから、蟹は貴重な観光資源です。 | 駅前にあるポスト。上には蟹が乗っています。 駅の中も外も蟹だらけです。 | 駅舎の繋がっている観光案内所。上には蟹時計。 | また来ます。今度こそは蟹を食べに・・・。 | 駅へ戻ってきました。 自動改札ではありません。上の列車の発車案内板もどこか懐かしい感じがします。 | 豊岡方面の列車が入ってきました。 これに乗って引き返します。「蟹食べたい!」そう思いながら香住駅を後にしました。
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それでは列車はスタート駅の豊岡から2駅目の観光地「城崎温泉」駅へと戻ります。
香住駅から豊岡方面へ発車してすぐの車窓。山陰本線はいたるところで日本海を見る事が出来ます。それと駅間は割と高い所を走っているので、それがまた見渡せていい感じです。
間もなく城崎温泉〜城崎温泉でございます。
城崎温泉-きのさきおんせん-
| 関西屈指の温泉観光地、「城崎温泉」駅に到着しました。観光地駅だけあって、ホームは沢山ありますが、 駅全体の広さはあまりない気がします。 それとこの城崎温泉駅は先ほどの香住駅と違い、 沢山の観光客がいました。どうやらここに関しては 温泉というのが目玉のようで、シーズン云々は 関係ないようです。 | 「城崎温泉」駅の駅名標。 | 城崎温泉駅の外観。 温泉街の風情を表してくれている様な 瓦屋根の駅舎です。だから・・・ | 駅の入口の看板もこんな感じ。 まぁ近未来的な感じにされても合いませんし・・・。 | 駅外にある外湯巡りマップ。 共通チケットみたいなもの(・・・だったと思う)をもらって、 外湯巡りが出来るらしいのですが、 今回は日帰り旅でそんなに暇もないので・・・ | 駅前にある温泉施設の前にある、 足湯に入りたいと思います。無料で入れますし。 | この日は夏の暑い日でしたが、 沢山の方が入っておられました。 | 足湯の前には小さな滝があります。 因みに画像上に見えているのは JR山陰本線の城崎温泉駅のホームです。 | 足元はこんな感じ。 こういうのを見ると更に緩〜くなれます。というわけで・・・。 | ひと休みしました。 旅の途中歩き疲れたらいいかもしれません。 | 更に駅前には、 城崎の温泉の飲み湯があります。勿論タダです。 | これがその飲み湯。こう見えて温かいのです。 | そしてさらに駅前には下駄が奉納されています。。 何か街の文化としてあるのでしょうか? | 城崎温泉駅前。 いかにも観光地らしい風情が広がっています。 | そしてこちらは城崎温泉駅周辺の街並。 観光地らしく土産物屋がたくさんあります。 | 駅に戻ってきて改札付近です。 こんな観光地駅でも自動改札ではありません。 おそらく混雑時用に臨時改札とかもあるでしょう。 | ホームには浜坂方面の列車が入ってきました。 たまにこういう観光地も旅してる気分にさせてくれるので いいな〜とか思いながら、 「城崎温泉」駅を後にしました。
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それでは次もこの区間の観光拠点駅「浜坂」駅に向かいます。
城崎温泉駅を浜坂方面へ出発後すぐに右に見える車窓。
風情ある温泉街という感じでしょうか。
夜は浴衣姿で歩いたりすると雰囲気出るんでしょうね。
列車は途中、余部鉄橋を越えて餘部駅に停車。そして久谷駅へと向かいます。
なお余部鉄橋については後ほど・・
久谷〜浜坂間の車窓。日本海側を走る山陰本線ですが、
この辺は海から少し離れて走ります。
山陰本線は海だけではなく山々の景色も絶景です。
列車は間もなく浜坂〜浜坂に到着します。
浜坂-はまさか-
| 城崎温泉、香住と並ぶ兵庫県北部屈指の観光拠点(まぁ外にもありますが・・・)、 浜坂に到着しました。 豊岡からの普通列車は全てこの浜坂止まりになり、 ここから先の鳥取方面は 乗り換えなければなりません | 浜坂駅のホームから。 いわゆる普通の田舎町。 | 同じく駅ホームから。 この浜坂は夢千代日記の舞台になっているらしいです。 | ホームから見た豊岡方面。 | 同じくホームから見た反対側の鳥取方面。 こちらの方が山へ向かっていく感じがします。 | これは駅ホームの鳥取方面側にある 機関車時代の給水塔。 勿論今は使われていませんが コケの生え具合からして中々古そうです。 | 浜坂駅の駅構内。 さすがに観光拠点駅。賑わってました。 | 浜坂駅の待合室。 地元の人も結構使っていそうな感じでした。 ここで缶コーヒーを買って休憩してみたのですが、 地元民になった気分になりました。 | 浜坂駅入口から。 いかにも観光地へ行く感じがします。 今回はゆっくり見れませんでした。 | 浜坂駅の駅舎。 香住駅同様横に長い駅舎です。 この駅の特徴は何と言っても・・・ | 御覧のように駅入口が暖簾です。 暖簾を掻き分け駅に入る・・・って何かいいですね。 隣にはお決まりの「顔だけ出して記念撮影」の蟹。 | 召し上がりたい。そんな気持ちをよそに・・・ | 鳥取方面の列車、キハ121に乗り込もうと思います。 今回は短い区間なのに2種類も乗れていい感じです。 この後接続の都合上 何度かこの浜坂に訪れるのですが、 乗り換えのために来る様なモンです。 とりあえず出発します。
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さて、ここまでは観光地を回ってきましたが
ここからは「ローカル線」エリアに行ってみたいと思います。
観光的要素はあまりありませんが、どれも素晴らしい風情を持った所ばかりですので、
引き続きご乗車くださいませ。
浜坂駅から鳥取方面の列車に乗りすぐの列車からの前方の車窓。山へと入っていきます。
次は居組〜居組です。
居組-いぐみ-
| 山間部に囲まれた居組駅に到着しました。日本海に沿うように走る山陰本線ですが、この駅は海からは離れており、 山陰本線の兵庫県区間の最西端の駅です。 県境というのもあって山に囲まれた秘境感漂う駅です。 | ホームから見た豊岡方面。 画像右には2番線のホームがあり、 路線橋を渡って行く事が出来ます | これがその2番ホームなんですが、駅にあった時刻表を見ると 一日数便しか使われていないようです。 | 路線橋の中です。 ここを使う人は一日に何人いるのやら・・・。 | 一応ベンチもあります。 冬はおそらく雪で凄まじく寒いと思うので、 2番線ホームで列車を待つよりは寒さはしのげると思いますが、 最近使われたのはいつなんだろう・・・。 | そしてこれが路線橋から見た豊岡方面。 これはすんごい素晴らしい山々の景色。 山陰本線が「海路線」であることを 一瞬忘れそうになります。 | 同じく路線橋から、今度は鳥取方面の景色。 山々との距離感はこちらのほうが近いですが、 こちらもすごく綺麗な景色。右に見える駅舎がまたいい感じで、 山間部にある駅としての風情は見事。 | これは豊岡寄りから駅方面を撮影したのですが、 画像右にはかつての引込み線あとがありました。 これを歩いていけば・・・ | 御覧のように生い茂った線路跡。右にはホーム跡もあります。 こういうのは実に興味深い。 | 居組駅の駅名標。 「ひがしはま」駅からは鳥取県。 「もろよせ」駅には後ほど訪問。 | 確かに老朽化しておりました。 | ホームから見た居組駅の駅舎。 これだけ見ると凄く立派な駅なんですが、 無人駅の為実質使われているのは待合室のみ。 | ホームからの出口にある集札箱。 山陰本線の普通列車はワンマン運転なので 降りる時に車内で運賃を払って降りる為、 現在は使われていません。 ひょっとしたら有人駅時代の 切符とか入っているかも・・・とか思うのですが、 この駅は「まったく利用者がいなさそう」とは 個人的には思わなかったので、 この中の物も処分されている気がします。 | 駅の待合室。 近所の人の井戸端会議の場にも よさそうな感じがしますが、多分使われてないだろうな〜。 | 駅出口から見た駅前。すぐに右に曲がる道があります。 | そして今度は入口付近から右側を見た画像なんですが、 山陰本線が見えてこのまま歩いていくと、 先ほどの旧ホーム跡に着きます。 | 今度は逆に左側を見た画像。生い茂った山々です。 以上3枚を見てお分かり頂けると思うのですが、 この駅周辺は民家や、その他建造物は何もありません。 | 3つ上の画像の右へと曲がったところ。 車も通れるぐらいの広さがあります。歩いていくと・・・ | 駅から約5分弱で集落が現れます。 しかしこの集落の人達が 居組駅を使っているのかどうか・・・。 | 駅へと戻ります。 居組駅へ行く道はこの道しかありません。 | 居組駅の駅舎。 かつては有人駅だったというのが一目瞭然の立派な駅舎。 駅へと続く道が一つしかなく、そしてこの駅が現れる・・・ このシチュエーションはいいな〜。 | 駅前の木々は妙に手入れがされていました。 ・・・ということはまだまだこの駅も現役である証拠です。 画像右の電話ボックスが最後に使われたのは いつなんだろう・・・。 | 居組駅入口にある看板。もういつの頃のモノやら・・・。 しかしこういうのを発見するのは楽しい・・・。 | 居組駅の自転車って・・・ |
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