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北九州地区にしかない「パープルカラー」

小倉北区の東側を経由する路線に採用されています。

 

方向幕販売会では、浅野と蜷田(旧湯川)の幕が大量出品!

ただ蜷田は比較的新しい物がほとんどで、周りを見回しても、10年以上昔のものはごく僅かしか出ていないようです。

・・余談ですが、いつも販売会でお会いする常連の皆様だけで、

出品される幕の3分の2くらいを買っていらっしゃるのではないでしょうか?(正確に数えたわけではありませんが)

 

地区が狭いだけにあまりバリエーションはありませんが、どうぞご覧下さい。

(11番・20番台の後半・92番、93番は、編集の都合上パープルに含めさせていただきました。)

  

   小倉都心 100円周遊バス    

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福岡都心の100円循環バスの成功に続き、小倉都心でも2000年から小倉都心での100円循環バスの運行が開始されました。

 

魚町にはこの系統の専用バス停が設けられるなど力が入っていましたが、比較的小規模な循環線で、市街地がコンパクトにまとまっていたこともあり、あまり客入りが良くなかったようです。

 

・・2011年春のダイヤ改正で廃止となりました。

まさかの100円循環が廃止対象に挙げられるとは!

バス経営の難しさを窺い知れる系統でした。

 

(左)内回り、(中)外回り。ありがたく、頂いた幕です。

   7番 ・ 8番  霧ヶ丘〜小倉線    

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小倉の中心部から、三萩野経由で黒原・霧丘方面へと至る路線です。

現在は8番のみが存続し、7番は廃止されています。

 

(左)ポピュラーな前幕。浅野営業所の大型前幕です。

実際は中型運用をよく見かけましたが・・?

 

7番は砂津・中津口経由で運行されていました(後の8Aのルート)。

1995年の時刻表では、朝夕1便ずつ運行されているのが確認できますが、何時廃止になったのか、勉強不足です。

 

(右)カマボコの横幕ではないかと思われる幕です。

内容的には左の前幕と全く同一です。

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小倉の中心部から、三萩野経由で黒原・霧丘方面へと至る路線です。

現在は8番のみが存続し、7番は廃止されています。

 

(左)ポピュラーな前幕。浅野営業所の大型前幕です。

実際は中型運用をよく見かけましたが・・?

 

7番は砂津・中津口経由で運行されていました(後の8Aのルート)。

1995年の時刻表では、朝夕1便ずつ運行されているのが確認できますが、何時廃止になったのか、勉強不足です。

 

(右)カマボコの横幕ではないかと思われる幕です。

内容的には左の前幕と全く同一です。

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様々な表記のバリエーションです。

比較的短距離で、本数もさほど多くはなく、シンプルな路線ではありますが、幕については奥が深そうです。

 

(左)中型前幕。上の物とは経由地の改行と、浅野行きの表記方法が異なっています。

 

(右)大型前幕。一見上のものと同じように見えますが、浅野行きの表記方法が異なり、また左のものとは小倉駅止めの表記方法が異なっています。

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(左)短期間存在した8A番。

早朝下り1便の免許維持路線(中津口〜三萩野)でした。

 

おぼろげな記憶では、7が姿を消した後、同区間を97番が走り、その97番のバトンタッチとして登場したような・・?

開設後よくわからないまま姿を消してしまった点と、早朝1便のレアさから、西鉄幻の路線の一つと言えなくもない番号です。

 

(右)8A入りの後幕です。2000年以前の一時期に作られた幕は、「小倉駅BC」という表記方法になっています。。

  9番    霧ヶ丘〜小倉線 

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8番の兄弟分、9番です。

黒原からは経路を北に変え、都市高速富野ランプのそば、大谷池まで、「コの字を横に倒したような経路」で運行されています。

(大谷池から小倉都心までは後述の92番の方が速い!)

 

(左)ポピュラーな浅野前幕です。

都心向けは小倉駅ループのものと浅野行きの2種類。

注目は一番下のコマ。小文字通り(紺屋町経由)の大谷池行き。この経路のいきさつについては、どうも路面電車時代の一方通行路とも関係があると聞いております。すばらしくお詳しい他のサイトでの開設を心待ちにしている次第です。

 

(右)左の横幕です。

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この路線も8番と同じく比較的シンプルな路線なのですが、幕の表記のバリエーションについては侮れません。

(左)大谷池行きについて、経由地の広寿山を併せて表記するものがあります。

(中)小倉駅の表記が異なるバージョン。またこれも大変お詳しいサイトの、鋭い観察眼をお持ちの管理人様から教えていただいたのですが、

広寿山を「KOZYUSAN」と表記するバージョンと、「KOJUSAN」と表記する2通りがあるようです。よく幕を観察していらっしゃるなと、心から感服したものです。

(右)色分け前の物です。内容的には左の物と同じのようです。

 

    11番  黒原〜戸畑線

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北九州イエロー幕編でもご紹介した、小倉南区から戸畑区内への通学路線11番ですが、これは朝の片道のみ存在する舞ヶ丘団地発のものです。蜷田(旧湯川)が担当しています。

 

経由地表記の「湯川」が、蜷田(湯川)持ちの特徴のようです。

  27番 黒原〜戸畑線

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湯川・霧が丘方面〜黒原・明和町〜小倉都心と、小倉都心〜一枝〜戸畑方面の2つの顔を持っている27番・28番・29番(現在廃止)。

 

28番との違いは厚生年金会館経由(27番)か、金田経由か(28番)。途中の一部区間で、通り1本違うというもの。

 

・・これまた勉強不足なのですが、かつて存在した28A番は、この27番と異なる区間があったのでしょうか?

 

今は亡き湯川営業所のコマを残す幕でした。

 

  28番 黒原〜戸畑線

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27番の兄貴分28番。

運行区間のバリエーションも比較的多彩です。

 

(左)上3コマはノーマルな28番。

その下のモノクロ幕は、戸畑からの区間便用です。

下到津1丁目到着後は、小倉北養護学校をループして、戸畑渡場へと帰って行きます。

 

(右)下到津ループに、湯川〜舞ヶ丘団地の区間便用です。

舞ヶ丘団地は、九州自動車道の南側に広がる比較的新しい住宅地です。

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(左)砂津止めの28番の幕が入っていました。

霧が丘方面への直通メインなだけに、新鮮な印象を受けます。

 

(右)湯川営業所廃止(蜷田営業所移転)後は、湯川営業所のバス停は「湯川新町三丁目」へと改称されました。

同時に曽根バイパス沿いのサンリブシティ小倉まで路線延長が行われました。

「新町三丁目」を二段にする辺り。これまた北九州独特の表記方法ですね。

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(左)横幕です。

金田一丁目止めも存在したとお詳しい方から教えていただきました。

 

(右)下到津ループの幕。

モノクロ幕でも、福岡と異なり矢印が赤色なので、賑やかに感じます。

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(左)迫力の舞ヶ丘団地区間便用です。

味気はないですが、独特の威勢があります。

 

(右)湯川営業所廃止後の切り接ぎ幕です。

サンリブ行きは、矢印の柄の部分がほとんど無くなるほどに経由地表記が満載です。

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戸畑営業所持ちの28番です。湯川(蜷田)持ちと比較して、戸畑側での行き先表記が充実しています。

(左)戸畑渡場の一歩手前、戸畑営業所止め。戸畑と枝光の途中、朝の片道で走っていた旭硝子行き。これらは戸畑営業所幕の証とのこと。

(中)一見タダのノーマル系統に見えますが、よく見ると金田陸橋経由。現在の29番に該当する経路です。

(右)湯川では黒文字で表現される戸畑→金田一丁目の区間便も、戸畑持ちだと小倉都心行きの赤色文字です。

 

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(左)戸畑持ちの前幕。西鉄セオリー通り、旭硝子は読みをそのままローマ字にした書き方となっています。

 

(中)上の物とは異なり、金田一丁目止めが、黒文字となっています。

 28A番 黒原〜戸畑線

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28番の厚生年金会館バージョン、28A番。

北九州のお詳しい方より、現在の27番と同じ経路であることを教えていただきました。

 

(左)幕車の末期の頃にも、当時の古参車の幕に残っていた28A番。

廃止後も、戸畑のUD車等でクルクル回っている後継をしばしば目にしました。

 

(右)戸畑持ちの前幕です。

  29番 黒原〜戸畑線

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27番と28番の兄弟分にして、いつの間にか消滅していた29番。

 

上の2つの系統は、一枝地区〜小倉都心で南小倉駅・木町経由で大変大回りな経路を辿りますが、この29番は金田陸橋経由でスピーディー!

 

現在は、金田陸橋経由を門司方面直通の63番・73番・83番に譲り、姿を消しました。

 92番  小倉(中原)戸畑線

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大谷池から小倉都心経由で戸畑方面へ、昔の「バス専用道」と一枝ルートの間の中原ルートを経由します。

現在は戸畑駅方面へは行かず、かつての90番にかわり、7番とループ運行し鞘ヶ谷〜小倉都心へと向かいます。

 

(左)チャチャタウン表記付きの幕。

(右)リバーウォーク開業後の幕は、表記も若干賑やかです。

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(左)チャチャタウンが加わる前。

砂津がオーソドックスに表記されていた頃の幕です。

賑やかさはなくとも、良く目にしていた何染みあるコマです。

 

(右)チャチャタウン・リバーウォークが加わった幕です。

戸畑駅経由になっている点も注目です。

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これまた戸畑持ちの92番。証は戸畑営業所止めの存在です。

 

戸畑渡場行きよりも運行区間の短い、戸畑営業所行の方が経由地表記が多くなっているあたり、

何ともミステリアスと言いましょうか、気まぐれと言いましょうか・・。

 

【2011.11.7追加】

(右)チャチャタウン完成前から使用されているバージョンです。標準的な幕です。みどころは戸畑営業所止め当たりでしょうか?

93番  小倉(中原)戸畑線

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92番の兄弟分、93番。

大谷池の一歩手前からルートを南に変え、黒原・霧丘・湯川方面へと繋がります。

 

(左)チャチャタウン表記が加わった後の幕です。

 

(右)湯川営業所廃止後に追加された切り幕。湯川新町三丁目行きと、サンリブ行きが加わります。

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(左)上2コマは砂津がオーソドックスに表記されていた頃のものです。

 

(右)チャチャタウン表記が加わり賑やかになった後の幕です。上の28番のサンリブ行きの幕と比較して、チャチャタウンが加わっている分、より横の寸法が窮屈に見えます。

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(左)戸畑持ちの93番。これもまた、証は戸畑営業所止めの存在です。

92番と異なり。渡場行きも営業所止めも、同じ経由地表記となっています。

 

(右)上でご紹介した92番の横幕の、93番バージョンと言ったところです。見慣れている/スタンダートな幕です。

 

 独特のパープルカラー。運行地域は限られていますが、

それぞれの系統がある程度まとまった本数で運行されるだけに、街角で結構な頻度で目にすることが出来ます。

 

湯川(蜷田)幕は、販売された幕はほとんどバリエーションが同じで、涙のダブリ購入も周囲で頻発していました。

しかしよく見れば見るほど、表記の違いが目につき始め、なぜ違うのか歴史的変遷に興味が湧いてくるのが不思議なところです。

  

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