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九州最北端。約600メートルの海峡を渡ると、そこは本州。

その門司港あるのは、西鉄門司自動車営業所。

ここからは、せり出す山際と海岸線の間を縫うように走る小倉都心向けの幹線系統や、山際をトンネルで抜ける都市高速系統

そして周防灘沿いの「裏門司」と呼ばれる、東の青浜方面や南の恒見方面へ走る門司ローカル系統・・。

いずれも最果ての地独特の風情と、函館や長崎にも通ずる港町の空気に満ちた、ムード溢れる路線ばかりです。

 

ファンの間でも非常に人気の高い営業所であり、方向幕販売会でもあまりお目にできなかった門司営業所の幕達。

関門海峡からの景色にも遜色ない、非常にカラフルな優等系統の幕も混じっていました。

 

 関 門 急 行 線


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サンデン交通と共同運行を行っていた、関門橋経由の急行バス。

門司港がレトロ地区として再開発を進める前後、「乗ってみたい」と思っているうちに廃止されてしまった記憶があります。

 

門司営業所の急行専用車(青バス)が主に運用に付いていました。本州に唯一姿を見せる西鉄の路線車でした。

・・しかし、門司港〜下関間は、確かにJR経由では遠回りなものの一定の本数が確保されており、門司港〜唐戸間は所要時間5分程度の関門汽船が日中20分間隔で運行中。

一日数本のバスでは勝ち目が無かったのでしょう・・。

 

(左)念願の前幕です。下の90番、「急行」を消した跡が・・(泣)

 

一般路線車で関門橋を渡る勇姿。ぜひ廃止前に乗ってみたかった路線です。

 

 

 門司ローカル線


 1番・2番・3番 田野浦循環  4番 めかり線  7番太刀浦線

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門司港の市街地から、丘一つ越えた海際にある田野浦地区。

この田野浦にある門司営業所と、門司港市街地を結んでいた循環線です。

(左)田野浦→海岸→門司港駅→山手→田野浦と循環する、内回り1番。スペースランナーが大量に走っていた印象が強いです。

(中)1番と逆回り、外回りの2番。この地区は小倉都心向け系統と合わせて非常に濃密なネットワークを形成していました。

 

西鉄バスファンなら誰しもが乗ったであろう九州の最北路線バス!ご存じ関門海峡の真下を抜け、めかり地区へと向かう4番です。

(右)門司港レトロ地区経由が新設された後の幕のようです。関門国道人道トンネルの九州側入口へ向かう系統です。ただ毎時1本程度の本数に難がありますが・・。

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めかり線の前幕です。

 

(左)上でご紹介したものとほぼ同じパターンです。

 

(右)レトロ地区経由が出来る前の4番。2コマのみでシンプルです。

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(左)門司港・田野浦循環の大型車用の前幕です。

「(止)」が目を惹きます!

 

(右)2011年9月末のダイヤ改正で姿を消した太刀浦線。

門司港ローカルや裏門司発着の便がそのまま連続運行していました。 

 

 

  41番 白野江線


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門司港から南東へ、田野浦から山を越えた反対の海沿いにある白野江地区へと向かう路線です。ある程度の本数が確保されています。

 

(左)門司港駅方面。今は亡き西海岸二丁目行きや、門司港から先の田野浦まで運行される幕も残っていました。しかし上の2つは同じコマのように見えますが・・。

(中)太刀浦発田野浦経由の7番や、田野浦発の3番から連続運行される41番の幕。白野江の下の空白は、周防灘を見下ろす民間の植物公園だった「四季の丘」を消した跡があります。93年の閉園後北九州市が買収し、現在では白野江植物公園として健在です。

(右)白野江からのさらに先端、青浜行き。朝夕のごく少ない本数のみ運行されます。行ったことはありませんが、何でも絶景だとか・・。

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41番関連の前幕です。

 

(左)真ん中の2コマ、どのように使い分けていたのか気になります。

 

(右)注目すべきはやはり青浜行き。

2011年秋の改正で惜しまれながら廃止となりましたが、最果てに行くような道のりはバスファンからの人気があったようです。

 42番 喜多久線


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41番の兄弟分、42番。41番の経路より南へ向かい、周防灘沿いの集落、喜多久へ行く路線です。

 

田野浦や太刀浦からの連続運行に対応する幕が残っていました。

  43番 柄杓田線


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恒見幕でお馴染みの柄杓田〜門司港間の43番。これは門司営業所のものです。

ただ恒見幕と違うのは、太刀浦・田野浦方面行きの幕が装備されている点。

 

・・陣原駅の販売会で見つけたこの1本。

実は43番で始まるのを確認して、その場にいた誰しもが恒見ローカル用幕と思い過ごし、放置されていました。(自分も一度開封して、恒見かと思い元に戻していました)

注:恒見幕は大量に出回ったこともあり、いつもの幕収集メンバーのほとんどが既に所有。

 

 

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ところがどっこい、販売が一息ついた後に、偶然にもう一度開いてみたところ、下から4コマ目(右写真)には田野浦行きの表記。

これは恒見ではない!!と思い急いで買った幕でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 45番 門司北高校〜門司港線


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40番の門司北高校経由便と経路は重複しています。45番です。

門司港経由田野浦行きの便でも、途中で幕を変えることなく、最初から「田野浦行き」で通していました。

 

 

 小 倉 都 心 向 け

 6番 中谷〜門司線


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北九州市内を縦断する長距離路線、6番。

門司港から小倉都心の平和通りへ、そこから一路南へ進路を変え、小倉南ICのある中谷までを走破します。

港町から都心を抜けて、山間の町まで。本当に長い路線です。

 

90年代後半から、途中で幕を変えて運行されるようになりました。

この幕には2000年に開業したチャチャタウンの表記がなく、幕を変えるようになった最初期の幕だと思われます。

(それまでは、門司港田野浦から茶色の6番中谷行きで運行していました)

 61番 門司〜小倉線


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門司(社ノ木・緑ヶ丘)〜小倉方面の路線は、一時期路線の改廃が続き、正直よくわかりません。

平成7年の時刻表によると、朝夕を中心に運行されていた61番。お昼前に1本だけの門司駅止めもあったようです。

 

左の幕と中の幕で、都心向けの行き先が異なります。左のタイプは青葉車庫行き。右のタイプは小倉城方面となっています。

さらに右の泣くでは、小倉北区役所行きに、菜園場経由の戸畑駅行きが登場。・・お恥ずかしながら全く分かりません。

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(左)恒見営業所のハンペンと思われる幕です。砂津・魚町の表記は珍しいのではないかと思われます。

一番下の黒字61番。途中で幕を変えていたのでしょうか?

 

(右)上でご紹介した物の前幕です。

・・一体菜園場は過去にいくつの系統が担当し、消えていったのでしょうか?

 65番・83番  門司(中二十町)小倉線


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確か2002年の春のダイヤ改正での新経路だったかと思います。中二十町経由便門司駅を経由せず山際を走ります。

現在は83番が走るこの経路。新経路デビューしたての頃は、65番として走っていました。

 

(左)中二十町の青抜き文字に、菜園場経由の緑色。経由地表記に黒色文字が一つもありません!なんて北九州の幕はカラフルなんでしょうか。

(中)戸畑営業所の横幕です。この2002年前後の一部の幕は、独特のフォント(丸ゴシックではありますが・・)で書かれています。

(右)83番に改番された後の幕です。菜園場経由→金田経由に経路となりました。

 

 

 90番〜7番 門司〜鞘ヶ谷ループ線


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門司から小倉都心を経由し、戸畑方面へと運行される、門司方面の大幹線だった90番。

堂々の路面電車代行バスです。

*現在は行き先番号の大再編により70番に変更。系統もかなり整理されています。

 

このうち戸畑方面で一路南へ進路と行き先番号を変え、鞘ヶ谷を抜け到津へ。そこから再び小倉砂津へと戻るループ線が運行されていた時期がありました。

(現在このループは、92番ループとして受け継がれています)

 

6番をはじめ、門司営業所の小倉都心向け系統には、比較的長距離を走るものが多いです。

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門司営業所の前幕です。

 

(左)鞘ヶ谷ループの幕は派手めです。

 

(右)チャチャタウンオープン前に作られた幕なので、砂津止めが非常にシンプルな表記方法です。

 

 90番 門司〜戸畑・八幡線


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大幹線だった頃の90番の幕です。

小倉〜戸畑間の「バス専用道」や、風師山の裾野を各駅停車で走る、地道な幹線系統でした。

 

(左)オーソドックスな、戸畑渡場〜田野浦・東本町二丁目のバス。10年ほど前には10分間隔で走っていたような・・?

本当に良く目にした幕の割りには、販売会では全然出てこない(泣)

陣原駅で手にしたときには、本当に嬉しかったです。

 

(右)青葉車庫行きが出来る以前、大門ループしていた頃の幕。90番の小倉城経由の表記が良い味出しています。

 

・・余談ですが、オレンジ色のコーナーに出すか、門司のコーナーに出すか迷いました。

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(左)上の幕の後バージョン。

東の港町から、西の洞海湾を結ぶ昔ながらの渡船の乗り場まで。何かと海に関わりの深い路線です。

 

(右)青葉車庫行きができ、門司駅折り返し便が装備された幕。

 

・・さすがに門司港〜砂津の幕は出てきませんでした(笑)

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(左)少し古めの幕は、「バス専用道」が2段書きになっています。この幕でバリバリ走っていた頃は、桟橋通の山城屋デパートも元気だったのでしょうか。

 

(右)砂津→門司港(東本町二丁目)行きの幕。小倉営業所担当の90番です。経由地の鳥越が新鮮です。

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(左)少し古めの90番の戸畑方面行き。

同じ戸畑渡場行きでも、砂津始発と門司港始発で作り分けられています。

 

(中)上は門司港地区→小倉砂津の区間便用。

小倉の下の空白が気になるところ。

想像に過ぎませんが、「小倉駅」等書かれていたのでしょうか。・・もしそうだと、一度砂津を通り越した後、小倉駅を回ってもう一度砂津に戻ってくることになりますが・・。

  91番 門司〜戸畑・八幡線


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90番の弟分、91番。90番が大門・戸畑方面に向かうのに対し、91番は山手経由で南の到津方面へと向かいます。

【2011.10.08追加】

(左)前幕です。中のものとほぼ同じバージョンです。

 

(中)標準的な91番。到津から先、中央町から北へ向かいスペースワールドまで行く便もあります。スペースワールドは青囲みの独特のフォントです!

 

(右)横幕。門司港駅付近での経由地表記が、「山手」と各パターンと「谷町」と書くパターンの2種類が存在するようです。

スペースワールドは英文字表記も独特のフォントです。格好よいです。 

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スペースワールド行きが、自然史歴史博物館経由になった後の幕。

余談ですが、門司港行きの幕の英文字表記について、古い幕は「MOJI」、比較的新しい幕は「TANOURA」或いは「HIGASHIHONMACHI2」となっているようです。

 

(左)西小倉駅前にリバーウォークが開業したのに伴い、独特のフォントで経由地表記に加わるようになりました。

 

(右)このタイプの内幕。スペースワールドがしっかり青囲みです。

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少し前の91番の切り幕です。

現在の上到津にあった、遊園前バス営業所行きが残っていました。

ライオンマークでお馴染みの同営業所。今では小さな折り返し場と西鉄ストアに変わってしまいました。

 

菜園場経由と金田経由の2通りがあったようですが、勉強不足のため詳細が良く分かりません。

「桟橋通」の表記も懐かしいです。

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(左)遊園前営業所が無くなった後、しかし到津遊園が顕在した頃の幕です。英文字表記が「MOJI」から「TANOURA」に変わったのは、この頃なんでしょうか。

 

(右)小倉営業所持ちの91番。砂津→遊園前の区間便が入っています。比較的ロングラン路線の91番も、ここまでシンプルだと拍子抜けしてしまいそうです。

 

・・2コマ目、魚町と菜園場の間に何が書かれていたのか気になるところです。

 

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(左)上とは異なり、金田経由91番。

この幕、スペースワールド行きにローマ字表記がありません。

なんだか間の抜けた感じです・・。

 

(右)東行き。

最初の経由地がスペースワールドとなっていますが、スペースワールドより遠方から来る系統なんてあったのでしょうか?それともあえて始発地も書いているのでしょうか?

 

特に一番上のコマ、経由地が多すぎて矢印表記が省略されている珍品です。

 

91番の砂津止め。上のコマとは異なりアッサリまとまっています。

 91A 門司〜戸畑・八幡線


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91番の厚生年金会館経由が、91Aを名乗っていた時期がありました。

 

(右)遊園前営業所こそ無くなり、上到津行きになっていますが、西鉄直営の遊園地だった頃の「到津遊園」の表記が残っています。

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(左)この91A、門司営業所の急行専用車と思われる幕に入っていました。なぜ一般路線として91Aだけ入っていたのでしょうか?

 

(右)このスペースワールド行き、英文字が独特の格好良い斜字体ではなく、通常の丸ゴシックとなっています。

  94番 門司〜戸畑・中谷線


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門司と小倉を結ぶ系統の中ではニューフェイス。

小倉北区役所と門司田野浦を、藤松経由と若干大回りで結ぶ94番です。

 

3号線や社の木経由の便と誤乗を防ぐためでしょうか。

中距離クラスの路線ながらも、途中で方向幕を変えていました。

  95番 門司〜戸畑・八幡線


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90番の弟分にあたると言っても良いのでしょうか、山手・社ノ木二丁目経由の95番です。

下の96番と合わせて、58MCの銀サッシ初期車ばかりが廃車まで、ゴロゴロ沢山走っていた印象があります。

 

(左)戸畑駅発着だった頃の前幕です。菜園場経由、ダイヤ改正の度に担当する系統が頻繁に変わるので、時代の前後がよく分かりません・・。

 

(右)小倉北区役所発着便の後幕です。

   96番 門司〜戸畑・八幡線


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95番の兄弟分、96番。小倉から先は三萩野・上到津経由で北九州パレスへと向かいます。

 

(左)中のタイプの前幕です。終点の間に括弧書きをする表記方法、福岡地区では見られず独特のものです。

 

(中)海岸経由だった頃の96番。2002年頃に、確かラッシュ時中心だったかと思いますが、めかり発着便も少数運行されていました。

それまで門司ローカル4番だけがめかりを発着していましたが、この96番の小倉直通便が少数されたのを経て、現在は74番による小倉直通主体のダイヤとなっています。

便利になりました(笑)

 

(右)2002年頃には八幡東ニュータウン便も運行されていました。それにしても「チャチャタウン方面」の下の括弧には、これでもかと言うほどの文字がびっしり詰め込まれています。

    97番 門司〜戸畑・八幡線


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砂津や小倉駅前を経由せず、中津口経由で南の三萩野へショートカットしていた97番。

末期は朝方に1本だけの免許維持系統になっていました。

その頃の幕なようで、この1コマしかありません。

 

2000年代の半ばでしょうか?いつしか力尽きて廃止されました。

 90番急行 門司急行  ・  90番特快 門司特快


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90番の急行系統です。

下記の3パターンが存在していました。

・田野浦〜海岸〜小倉都心〜バス専用道〜戸畑渡場(早々と廃止)

・田野浦〜山手〜小倉都心〜バス専用道〜若戸大橋〜若松駅

・田野浦〜海岸〜小倉都心〜大門ループ方面(後に青葉車庫)

 

(左)大門ループと、若松駅系統の急行です。

(右)戸畑渡場系統の急行です・・と言いたいところですが、急行が消されてしまっています(泣)

早くに廃止され、各停便だけが残りました。

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横幕です。

 

(左)戸畑渡場系統でも、急行が消されていません(笑)

(右)若松駅系統。趣味的にですが、どうせなら「若戸大橋」も経由地表記に入れて欲しかったです(笑)

若松区から、戸畑区・小倉北区を経由して門司区の先端へ向かう市内縦断路線。急行でも所要時間は1時間を超えるロングラン路線の一つでした。

 

なお、バス専用道は、小倉都心〜戸畑を結んでいた西鉄路面電車の専用軌道跡を、バス専用の私有道路として整備したもの。小倉高校下〜三六間の11バス停区間にも渡りました。わざわざ表記するほどの渋滞知らずで快適な道路でした。

しかし道路の維持も大変だったのか、結構な凹凸がありました。2000年半ばに市道へと再整備され、消滅しました。

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大門ループと、大門ループ廃止後の青葉車庫行きの横幕です。

 

(左)大門ループ。他にも恒見急行などが同じ経路で連続運行していました。

(右)青葉車庫行きの急行。開設後しばらくして、下の色幕に置き換えられます。

 

・・この幕の当時の同急行は、急行専用車(青バス)の固定運用で、が海岸を見下ろす3号線は、毎時4〜5本程度のの豪華使用の青バスが次々に走り過ぎる急行街道でした。

当時の門司と戸畑の営業所には三菱&UDの青バスが相当台数配置され、一大勢力を築いていました。

今となっては夢物語ですが・・。

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90急行の前幕です。この前後にある戸畑渡場発着と青葉車庫発着の幕は、「急行」部分が消されていました。

2011年バスの日で入手できた念願の急行前幕です。

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カラー化後の90急行の前幕です。

前幕なだけに、より一層迫力があります。

 

(左)門司営業所の前幕です。西工ツアーの北九州発着組の皆様の中には、このタイプの前幕をゲッツできた方が数名いらっしゃるようです。・・福岡発着組にとりましてはあこがれの幕でした!

 

(右)戸畑営業所持ちの90急行前幕です。門司営業所と比較すると、若松駅発着と小倉大門発着とで順位が入れ替わっています。

ほぼ未使用状態の、汚れも劣化もほとんど無いものです。

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勝山橋の上で、この幕を最初に見たときは相当にショックでした。

オレンジ一色の幕。「格好良い」とか「ダサイ」といった次元をもはや越えており、当時の自分にはこの衝撃を言い表す言葉が見つかりませんでした。

(注:福岡地区では、福重ランプ系統の500番代はおろか、3番早良特快すら影も形もない頃。当時の色幕と言えば、ひびき・なかたに・ひきのくらいでは?)

 

1998年か99年、90急行は色幕に変更されました。

各地区の方面カラーに合わせ、門司行きはスカイブルー、若松行きはオレンジ、小倉都心止めは赤一色!

ちょうど若松系統も大門系統も30分間隔となり、大門〜門司港間では15分ヘッドで運行されていました。

 

この幕の登場時には、青バスの一部が福岡市内等へ転属した変わりに53XX代などの96MC新車が門司営業所に配置され、この幕を着けて青バスと一緒に急行として活躍していました。・・これ以後、三菱の青バスを中心に赤バスへの塗装変更がはじまり、徐々に青バス率が下がり始めます。

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2003年前後だったかと思います。90番の急行は特別快速に変わります。

青葉車庫系統、若松駅系統がそれぞれ40分ヘッドの、双方合わせて20分間隔と若干減便されました(朝夕のみ10分間隔)。

前幕と後幕は、(左)のように経由地無しのきわめてシンプルな幕。しかし横は適度に経由地と行き先がバランス良く配置されたなかなか美しい幕となっています。

 

運行当初は相当に停留所を絞り込み、門司港の桟橋通(山城屋前)を出ると、市立門司病院前・門司駅・原町・砂津というように爽快なほどの走りッぷり!

桟橋通〜小倉駅前の所要時間は日中で23分と、大変な速達効果を発揮していました。(小倉駅前〜幸町(戸畑区)もなんと14分!)

・・しかし余りにも停留所を減らしすぎたのか、すぐのダイヤ改正で停留所が増やされてしまいました。

 

その後2005年頃の北九州地区の行き先番号再編で、特快90番は、特快70番と75番に変更され青葉車庫〜若松駅間の運行が終了。

さらにその後の(2008年頃?)特快70と75番も廃止され、門司港〜小倉間を下道経由で結ぶ優等系統は消滅してしまいました。

・・青バス急行が闊歩していた関門海峡沿いの3号線も、今では赤バスが10分間隔程度で走っています。

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普段は買わない車内掲示用の幕ですが、門司急行については思い出が深いので買ってみました。

急行表記や、バス専用道の色つきが嬉しいところ。

 

UDの青バスに乗って、夕暮れの関門海峡を見ながら門司港から小倉までを乗り通していた学生時代。

バス専用道を、日中でもライトを転送させてバウンドしながらの快走っぷり。

若戸大橋を走る青バスから見下ろした黒崎の街並み。

90急行は、個人的に沢山の思い出の詰まった路線です。

 

・・人口減少が続く町において、優等系統の廃止は経営上の判断としては合理的な判断なのかもしれませんし、

趣味的な問題でバス路線の運営が出来ないことは重々承知しているつもりですが、

やっぱり寂しい気持ちがあります。 

 

それだけに、90急行はどうしても欲しかった方向幕でした。

 そ の 他


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門司営業所の臨時用幕です。

2002年に閉鎖された門司競輪が残っているのが嬉しいところ(笑)

 

北九州市内の他の営業所よりも臨時コマの数は少なめなようです。

 

  急行がなくなり、青バスもなくなり、特快もなくなり、バス専用道もなくなり・・。

 

沿線の景色は変われども、未だ高頻度運行を続ける門司営業所管轄の小倉都心直通路線。

今でも関門海峡を眼下に眺めながら、九州の最北端に向かう風情は昔とかわりません。

 

門司港観光には、速達性に優れたJR線も良いですが、

旅情や高台からの景色に優れた西鉄バスのご利用もいかがでしょうか。

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