このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  TOP  >  西鉄バス路線バス写真集  > 福岡空港国際線ターミナル直行


 

 

1999年、西側に福岡空港国際線ターミナルがOPEN!

韓国・中国を始めとするアジア路線や、グアム・シドニー線、国際チャーター便等、全ての国際線が新ターミナルビルへ移行しました。

(・・一時期、国内線である関西線の一部便も、国際線T発着でした。)

今まで福岡空港東側に集中していたターミナル機能を分散させ、「アジアの玄関口」として、より一層の増便への対応を目指したこのターミナル。

開放的で自然光の採光に優れた構造は、建築雑誌にも取り上げられました。

 

その福岡空港国際線を結ぶ公共交通機関として、

「福岡空港国内線ターミナル〜国際線T」の無料連絡バスと、博多駅〜国際線Tの直行アクセスバスが開設されました。

 

開設当初は30分間隔、国際線発着の集中する朝は20分間隔で運行していたこの路線。

長蛇の列ができ「乗れない!」と問題となった国内線連絡バスを横目に、あまり乗車率が良くなかったようで、

2003年頃に路線廃止となってしまいます。

(2011年より復活しています)

 

今回は、2003年まで走っていた初代国際線ターミナル線をご紹介します。

 

 

 

博多駅の、通称「おたふく駐車場」を出る国際線行き。

前幕と後幕には、専用の飛行機マークが用意されました。

(エンジン数や、ドア数、ボディのシルエットから考えるに、B757−200型機でしょうか?)

 

なお担当営業所は、時期にもよりますが、博多・西新・吉塚・片江など多くの営業所が担当。

左は片江営業所担当便です。

 

 

 

(下)博多営業所で待機する国際線行き。

 

 

 国際線ターミナル発の博多駅行きでは、

0系を思わせる「新幹線マーク」が付いていました。

(他にも動物園→博多駅線等で見ることが出来ました)

 

夕方の国際線で待機する博多駅行き。

全ての運用では、国際線到着後、その場で数分待機の後そのまま博多駅へ折り返していました。

 

 

 

 (下)午後の韓国・中国線の到着を受け、

珍しく乗車列のできた博多駅行き。

運行開始より半年〜1年程度は、片江営業所が平日の一部便を担当。

片江担当の国際線発便は、博多駅から先も114番の天神経由福大病院(片江営業所)行きとして連続運行していました。

方向幕も、「直行 博多駅(国体道路・六本松)」!

夕方には114番急行となる便もありました。

(逆向きは、片江営業所→(114)→博多駅・博多駅→国際線というように、連続運行ではありませんでした。)

 

 

 

(下)国際線勤務者の通勤路線としても使われていたようです。 

 

(上)大きなスーツケースを持った方には、ツーステップ車は乗り降りしにくいようでした。

 

 

 

 

今は無き、○西こと西新営業所担当便。

大型ツーステップの、主に日野車と三菱車が使用されていました。

右側は国内線無料連絡バス。

開設直後の予定外の増便に伴い、1台だけ赤バスが使用されていました。

  

末期には、若干の減便がなされた上で、

博多営業所の2台が半ば専用車として運用に付いていました。

そのうち1台は、中型のスペースランナー。

福岡市内では、当時貴重な生き残りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(下左)博多営業所を出発し、博多駅交通センターに入る国際線行き。

(下中)2003年正月。当時吉塚で余生を過ごしていた「元青バス」が国際線運用に入りました。かつての福岡空港連絡市内バスを彷彿とさせます。

(下右)夕方の国際線発片江直通便。

 

 

 

 

バス路線の消滅前には、2001年のアメリカ同時多発テロ・アジア圏でのSARSの流行など、

地方都市発着の国際線にとって、大きなダメージとなる出来事が連発。

実際に、韓国・中国路線を除き、福岡発着の国際線の撤退や、

長期休暇中に数多くあった国際チャーター便の減少など、国際線発着の航空路線自体に、よくない兆しが見られました。

 

そうした中での路線消滅。

席の半数程度埋まればまだよかった程の乗車率ゆえに、致し方ないとは思いますが、

アジアの玄関口から、町の中心部への直通交通機関が無いのは、少し残念な気もします。

 

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください