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1999年、西側に福岡空港国際線ターミナルがOPEN!
韓国・中国を始めとするアジア路線や、グアム・シドニー線、国際チャーター便等、全ての国際線が新ターミナルビルへ移行しました。
(・・一時期、国内線である関西線の一部便も、国際線T発着でした。)
今まで福岡空港東側に集中していたターミナル機能を分散させ、「アジアの玄関口」として、より一層の増便への対応を目指したこのターミナル。
開放的で自然光の採光に優れた構造は、建築雑誌にも取り上げられました。
その福岡空港国際線を結ぶ公共交通機関として、
「福岡空港国内線ターミナル〜国際線T」の無料連絡バスと、博多駅〜国際線Tの直行アクセスバスが開設されました。
開設当初は30分間隔、国際線発着の集中する朝は20分間隔で運行していたこの路線。
長蛇の列ができ「乗れない!」と問題となった国内線連絡バスを横目に、あまり乗車率が良くなかったようで、
2003年頃に路線廃止となってしまいます。
(2011年より復活しています)
今回は、2003年まで走っていた初代国際線ターミナル線をご紹介します。
博多駅の、通称「おたふく駐車場」を出る国際線行き。 前幕と後幕には、専用の飛行機マークが用意されました。 (エンジン数や、ドア数、ボディのシルエットから考えるに、B757−200型機でしょうか?)
なお担当営業所は、時期にもよりますが、博多・西新・吉塚・片江など多くの営業所が担当。 左は片江営業所担当便です。
(下)博多営業所で待機する国際線行き。 | ||
国際線ターミナル発の博多駅行きでは、 0系を思わせる「新幹線マーク」が付いていました。 (他にも動物園→博多駅線等で見ることが出来ました)
夕方の国際線で待機する博多駅行き。 全ての運用では、国際線到着後、その場で数分待機の後そのまま博多駅へ折り返していました。
(下)午後の韓国・中国線の到着を受け、 珍しく乗車列のできた博多駅行き。 | ||
運行開始より半年〜1年程度は、片江営業所が平日の一部便を担当。 片江担当の国際線発便は、博多駅から先も114番の天神経由福大病院(片江営業所)行きとして連続運行していました。 方向幕も、「直行 博多駅(国体道路・六本松)」! 夕方には114番急行となる便もありました。 (逆向きは、片江営業所→(114)→博多駅・博多駅→国際線というように、連続運行ではありませんでした。)
(下)国際線勤務者の通勤路線としても使われていたようです。 | ||
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(上)大きなスーツケースを持った方には、ツーステップ車は乗り降りしにくいようでした。
今は無き、○西こと西新営業所担当便。 大型ツーステップの、主に日野車と三菱車が使用されていました。 右側は国内線無料連絡バス。 開設直後の予定外の増便に伴い、1台だけ赤バスが使用されていました。 | ||
| 末期には、若干の減便がなされた上で、 博多営業所の2台が半ば専用車として運用に付いていました。 そのうち1台は、中型のスペースランナー。 福岡市内では、当時貴重な生き残りでした。
(下左)博多営業所を出発し、博多駅交通センターに入る国際線行き。 (下中)2003年正月。当時吉塚で余生を過ごしていた「元青バス」が国際線運用に入りました。かつての福岡空港連絡市内バスを彷彿とさせます。 (下右)夕方の国際線発片江直通便。 | |
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バス路線の消滅前には、2001年のアメリカ同時多発テロ・アジア圏でのSARSの流行など、
地方都市発着の国際線にとって、大きなダメージとなる出来事が連発。
実際に、韓国・中国路線を除き、福岡発着の国際線の撤退や、
長期休暇中に数多くあった国際チャーター便の減少など、国際線発着の航空路線自体に、よくない兆しが見られました。
そうした中での路線消滅。
席の半数程度埋まればまだよかった程の乗車率ゆえに、致し方ないとは思いますが、
アジアの玄関口から、町の中心部への直通交通機関が無いのは、少し残念な気もします。
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