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宮城交通

(含む ミヤコーバス)

 本社仙台市。1970年にそれまでの宮城中央バス、宮城バス、仙南交通が合併して成立。ほぼ宮城県内をカバーするように路線を持っている。1992年以降、地方路線の分社化が進むが、仙台周辺の新興住宅地を外れると観光地や旧鉄道駅から転用されたバス駅が見られ、売店や発車ベルなど懐かしい雰囲気が残る。


(旧)北仙台ターミナルKita-sendai Terminal きたせんだいターミナル [連]
■所在地:仙台市青葉区昭和町
※2003年廃止
 宮城交通本社跡地にあった。元々ここには仙台鉄道(通町〜加美中新田〜中新田)の社北仙台駅があった場所。鉄道廃止後は仙台鉄道バス、宮城バスを経て宮城交通本社になるが、2003年に泉区泉ヶ丘の泉案内所へ移転した。車庫機能は泉区北根の北根車庫へ移転。仙台鉄道時代から長きに渡って存在した北仙台の私鉄・バス関連の施設はこれで消滅したことになる。


秋保温泉駅(秋保温泉案内所/秋保温泉湯元) Akiu-onsen あきうおんせん [連]
■所在地:仙台市太白区秋保町湯元
※2005年4月廃止
 待合室には「秋保温泉駅」の表記があるものの、正式には「秋保温泉案内所」でバス停名は「秋保温泉湯元」だからややこしい。しかも、看板もなく場所がバス停から離れており、どこか判らず、観光協会の案内所「里センター」で聞いて判明した。聞けば、初期の建物とは移動しており、スナックの隣になってしまう。なお、2005年4月に営業を中止している。この駅の前身とも言える旧秋保電鉄の秋保温泉駅は温泉街の外れにあり、全く別の場所だった。


遠刈田温泉(表蔵王案内所)Toogatta-onsen とおがったおんせん [連]
■所在地:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉
■設備:売店
※2007年4月1日廃止
 ルーツは仙南軌道(→仙南交通)の遠刈田駅だが、別の場所。山小屋のような建物で、蔵王山への登山口として賑わいを見せた。遠刈田温泉郷の中心に位置し、少し歩くと温泉会館があり気軽に入浴が出来る。ここから白石蔵王駅までのバスが運行されている。


村田営業所Murata むらた [連]
■所在地:宮城県柴田郡村田町村田字二月田
■発券状況:料金・駅名補充券、定期券、回数券、バスカード。
■設備:飲料水自販機
 ここもルーツは仙南軌道。但し場所が市街地の端にあり旧駅の位置とは違う。よくありがちな車庫兼営業所だが、案内放送と発車ベルが健在である。機構改正で出張所かもしれない。


川崎(川崎駐在) Kawasaki かわさき [連]
■所在地:宮城県柴田郡川崎町
■発券状況:定期券、バスカード
■旧称:陸前川崎
 昔は仙南交通が大河原と陸前川崎(当時の駅名)を結ぶ路線があり、交通公社時刻表にも掲載があった。「陸前」を冠していたことからも、国鉄との連絡運輸を行っていた。その頃は市街地に建物があり、 現在の「川崎裏町」 に旧駅舎を残すが、民家に転用された。現在でも町民には「駅」として認知されているのだろうか、川崎町民バスには「川崎駅」の標示がある。建物は案内所でも仙台営業所の傘下、川崎駐在。


青根温泉駅Aone-onsen あおねおんせん [連]
■所在地:宮城県柴田郡川崎町前川青根
※2006年廃止、解体済
 無人駅。青根温泉は宮城県でも有数の温泉地で1536年開湯の歴史を持つ。藩政時代には伊達藩の保養所も置かれた温泉だが、最近は停滞気味。企業保養所の撤退も目立ち、バスも末期は1日3往復しかなかった。閉鎖された駅舎の待合室には路線図や運賃表があったが、現在それらは「足湯・停車場の湯」に掲示してあり、往時を偲ばせる。



鎌先温泉駅Kamasaki-onsen かまさきおんせん [連]
■所在地:宮城県白石市福岡蔵本字鎌先一番
 白石市郊外にある温泉郷。鎌先温泉は600年以上も昔、里人が「鎌の先」で発見したという伝説からその名が付いた。ここはかつて、建物の表に「宮城交通 鎌先温泉駅」と書かれていたが、2006年に白石市民バスへの移行に伴い、消されてしまった。しかし、この裏手には現在でも「宮城交通 国鉄連絡 鎌先温泉駅」の看板が掲げられている。この路線は元々、福岡村営バスとして開業し、刈田自動車が買収、それが仙南温泉自動車と合併して、仙南交通となった経緯がある。


小原温泉駅Obara-onsen おばらおんせん [連]
■所在地:宮城県白石市小原湯元
 白石市街から離れた温泉街にある駅。蔵王温泉郷の一つの入るのだが、近所にある商店や食堂、郵便局は閉鎖され、寂れた印象が強い。かつては窓口営業のある駅として、国鉄連絡運輸乗車券を発行していたが、現在は待合室のみ。さぞ、うらぶれたと思いきや、扉はアルミサッシに交換してあり、トイレも清掃されている。待合室内のベンチには「小原観光協会」とあり、観光協会により手入れが行き届いている。窓口は掲示板で埋められているが、右手の地図の掲げられている所が観音開きの扉となっており、事務室の扉だった。今は鍵がかかって閉鎖されたままだ。


飯野川案内所Iinogawa いいのがわ
■所在地:宮城県石巻市相野谷字飯野川
※2007年解体・撤去
 ドーム型屋根の建物は1957年、仙北鉄道バス時代に飯野川営業所として建てられたもの。当時は仙台〜気仙沼の急行バスも立ち寄っていたが、現在は石巻〜飯野川を中心に3系統程度しかなく、末期は営業所から案内所(駐在)に格下げられた。現在は石巻〜飯野川のミヤコーバス路線と廃止代替路線の住民バスの結節点となっている。


鮎川大町Ayukawaomachi あゆかわおおまち
■所在地:宮城県石巻市鮎川浜北
 旧牡鹿町鮎川にあった案内所で旅館の一角を間借りしていた。室内は窓口(乗車券・手小荷物)と待合室があるが、現在は閉鎖して使われていない。近年、宮城交通関連施設が急速に姿を消しているが、この案内所は旅館に委託していたため、解体を逃れている。正面扉には、今なお「宮城バス 乗車券委託発売所」のホーロー看板が掲げられており、前身である宮城バスの頃に設置されたことがわかる。さらに、その看板には「乗車券お買求めの上御乗り願います」の注意書きがあり、時代を感じさせる。
 なお、鮎川駐在は石巻市役所鮎川総合支所の前にあり、乗務員滞泊施設のみで窓口業務は行っていない。


女川車庫Onagawa-syako おながわしゃこ
■所在地:宮城県牡鹿郡女川町宮ヶ崎
 女川町の市街地から外れた港周辺にある。周囲は工場や海産加工会社が多い。一般路線バスの女川行きはここから一つ先の「女川日水前」が終点となり、引き返してここへ入庫する。特急仙台行きはここが始発地となる。現在は車庫としても機能しておらず、折り返し待機のみ。待合室もその海産加工会社の倉庫と化しており、駐車場も半分はその会社に貸している状態である。
 歴史的には金華山軌道に始まり、金華山自動車が仙北鉄道に統合、戦後に石巻営業所の出張所となり、雄勝、船越の駐在(車庫)を管理していた。雄勝車庫は2010年まで使われていた。


佐沼営業所Sanuma-eigyosyo さぬまえいぎょうしょ [連]
■所在地:宮城県登米市迫町佐沼中江
■発券状況:料金・駅名補充券、定期券、回数券。
■設備:売店、たい焼き店、食堂
 登米市の中心地、佐沼にある。元の仙北鉄道佐沼駅跡地にあるが、当時の駅(廃止後の1978年、宮城県沖地震で倒壊)とは直角に位置しており、周りは区画整理されて往時を偲ぶものは「駅前食堂」のみ。駅舎内にはミヤコーショップの簡易食堂と売店があり、活気がある。食事を取らなくても佐沼営業所名物(?)たい焼きがあるので、ぜひバスに乗りながら頂きたい。


登米(登米案内所) Toyoma とよま [連]
■所在地:宮城県登米市登米町寺池
※2006年12月解体。
 ここも仙北鉄道の駅。しかも、開業当時の駅舎をそのままバス駅に転用している。駅舎内には仙北鉄道で活躍した機関車やディーゼルカーの写真を掲示している。バスも旧ホームから発着する。明治の建物多くを残す登米町の文化財としての役割もある駅だった。


気仙沼案内所Kesennuma-Annaijo けせんぬまあんないじょ
■所在地:宮城県気仙沼市南町2丁目
■発券状況:2010年4月、窓口営業廃止。
 気仙沼市の市街地にある、通称「南町案内所」。古めかしい建物は1955年に仙北鉄道バス気仙沼営業所として建てられたもの。現在では南気仙沼駅の近くに気仙沼営業所があるため、ここは窓口営業だけ行っていた。ここも、ミヤコーショップのテントがあるが、営業はしていない。南気仙沼から来るバスは案内所の手前で左斜めの道に入り、この案内所をくぐって発着する。その他にも仙台までの高速バスや一関と南気仙沼を結ぶ岩手県交通、新月線を代替した乗合タクシーも発着する。本数は少なくなったが、宮城県では数少ない市街地にあるターミナルである。
 周辺には市街地らしく飲食店、とりわけ港町ということもあって寿司店が多い。少し歩いた先にはフェリー乗り場もあり、大島行きのフェリーが就航する。




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