このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

終着駅を訪ねて 富山港線 岩瀬浜駅

 富山港線は、富山駅から岩瀬浜駅に至る全長8.0kmの路線です。富山地方鉄道富岩線を買収して国有化した路線で、富山駅に接続する北陸本線が交流電化であるのに対し、直流電化区間となっています。これは七尾線が直流電化されるまで、長らく北陸地方の国鉄・JR線では唯一のものでした。また、国鉄に買収された私鉄路線の中では、一番最後に直流1500Vに昇圧された路線でもありました。国鉄時代は昇圧まで買収国電、17m省形を経て72系などの直流用電車で運行されていましたが、1985年からは457系、471系、475系などの交直流電車で運行されています。
 富山港線は、富山市中心部や沿線の工場への通勤・通学路線の役目を担っていますが、閑散時間帯の合理化のため、2001年からはキハ120を導入して高山線と共通運用にし、昼間と夜の列車はワンマンで運行しています。
 尚、富山港線は、2006年2月28日限りで廃止され、同年4月29日より第3セクター会社の富山ライトレールに移管され、路面電車化の上再出発する予定です。

 今まさに、激動期を迎えようとしている富山港線の現状を記録する機会を得ましたので、以下に様子をお伝えします。

富山港線終着駅の岩瀬浜駅。郷愁を誘う木造駅舎であるが、ライトレール化時には、取り壊されることが決定している。

駅舎内は、無人化されて久しいのか、寒々とした雰囲気である。

岩瀬浜駅の終端部。かつては、引き込み線が延びていたとのことであるが、現在は、道路で寸断され行き止まりである。終端部の架線柱が目立つ。

間もなくJR線としての運行が終わるために、記念撮影台が設置されていた。撮影台の車両は、キハ120である。

岩瀬浜駅の終端部。今、まさに、ライトレール用の電停を建設しているようだ。

終端部より見る駅構内。

終着駅、岩瀬浜の駅名板。JRでの運行もあと僅か。

富山方面を望む。駅構内は、1本の本線の他に保線車両用の引き込み線が1本ある。

富山行きの列車。現在、富山港線では、国鉄急行色の475系が限定運用されている。

475系電車は、惜別ヘッドマーク付である。

富山行き列車が発車する。尚、富山港線へのお別れ乗車する人で電車内は、結構賑わっていた。

富山港線は電化路線ですが、一部時間帯はディーゼルカーが運行されていること、及び廃止間近ということで特別取材致しました。

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