このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

終着駅を訪ねて 越美北線 九頭竜湖駅

 越美北線は、旧越美南線(現長良川鉄道)と合わせて越前地方と美濃地方を結ぶ路線として計画され、着工されましたが、福井側からの越美北線は九頭竜湖まで、岐阜側からの旧越美南線は北濃まで開業し、県境区間は未着工のまま工事が凍結されました。その後、岐阜県側、越美南線は特定地方交通線に位置付けられ、第3セクター長良川鉄道に転換されましたが、越美北線は豪雪区間を含むことから、特定地方交通線の対象から外れJR線として存続しています。しかし、利用者は少なく、軽快気動車キハ120型の導入、ワンマン運転もJR化後比較的早期に行われました。
 現在、越美北線の列車運転は福井ー越前大野間が1日9往復、越前大野ー九頭竜湖間はわずか5往復となっています。

 この越美北線の終点が九頭竜湖駅です。駅周辺はきれいに整備されており、道の駅(特産物直売所)やふれあい会館といった施設が隣接しています。
 尚、越美北線の九頭竜湖駅と長良川鉄道の美濃白鳥を結ぶJR東海バスは、2002年9月をもって廃止されました。

ログハウス調の大変きれいな九頭竜湖駅舎。日中は、沿線の観光案内なども行う女性観光駅長が詰めている。

線路終端より九頭竜湖駅舎を望む。1面1線配置。

九頭竜湖駅ホーム。ここに列車が停車するのは一日わずか5回。列車のない時間は人気もない。

九頭竜湖駅よりさらに奥に行くと、駅名の由来である九頭竜湖がある。この九頭竜湖には、美しい吊り橋「夢の架け橋」が架けられている。(九頭竜湖駅からは10 km程離れている。) 昭和43年ダム完成と共に奥地資源搬出のためにかけられたもので、当時いつか完成するであろう本四架橋(瀬戸大橋)の試作橋として我が国橋梁工学の粋を集めてかけられたものである。完成後数十日間各種測定を行ない、そのデータが今完成している瀬戸大橋に使われている。全長266 mで荷重の制限はない。尚、冬季は積雪のため通行止となっている。

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