このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

終着駅を訪ねて 宗谷本線 稚内駅

 稚内駅は宗谷本線の終着駅で、言わずと知れた日本最北端の駅です。
現在の稚内駅は1923年に稚内港駅として開業したものですが、これはロシア占領下の樺太(サハリン)の大泊町に連絡する鉄道連絡船「稚泊航路」への接続のために駅のみが開業したもので、稚内港駅まで鉄道の線路が伸びたのは、1928年のことでした。その後、1939年に(旧)稚内駅を南稚内駅に改称し、稚内港駅が稚内駅となりました。1940年には仮乗降場扱いで稚内桟橋駅を開設しましたが、太平洋戦争敗戦により、稚泊航路は運航休止となり、「桟橋駅」もそのまま自然消滅となりました。
 このような歴史をもつ稚内駅ですが、現在は唯一の道北路線として残った宗谷本線の終着駅として、ひっそりと佇んでいます。特急「スーパー宗谷」の運転開始に伴い、稚内ー札幌間の大幅な運転時間短縮を果たしましたが、一方で2006年には長らく愛された夜行列車「利尻」が廃止され、寂しさを感じます。

この度、稚内駅を訪問する機会を得ましたので、以下に現在の様子を紹介致します。

日本最北端の駅、稚内。降り積もった雪が街灯の光に染まる。

この行き止まりホームが、日本最北の終端部である。札幌行きの最終特急「スーパー宗谷4号」が出発を待つ。

駅の入口横には、日本最北端の標識。

夏場は、観光客などで賑わう稚内駅であるが、冬場は閑散としている。時刻はまだ18時過ぎだが。

飾り気の無い駅舎が最果て感をさらに感じさせる。

そして、線路端にはこの標識が立つ。

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