このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

今から約10年ほど前の、なつかしの気動車列車を紹介致します。
10年前と言えば、JR発足後数年が経過し、バブル景気の後押しもあって、JR独自設計の車両が次々に登場し始めた頃です。しかし、気動車に限っては、ローカル運用が主体だったために、新規投資は遅れ、国鉄型車両が継続して使用されていました。それでも一部では、グレードアップ改造や、塗色変更など地道にイメージアップが図られていました。地域色が各地で登場したのもこの頃からです。
ここでは、今では見られなくなった、この頃の気動車列車のいくつかを紹介します。
なつかしの気動車列車(JR西日本)
特急「あさしお」 山陰本線 福知山 1993年撮影
JR西日本のDC特急のエースと言えば、「あさしお」だった。京都から山陰本線経由で鳥取方面へ向かう動脈DC特急であった。そして、一部の列車は、舞鶴線、宮津線(現 北近畿タンゴ鉄道)を経由する、変わり種列車であった。(方向が何度も変わり、後発列車よりも、終着が遅くなる変り種列車で、鉄道推理小説のトリックにも使われた。)
しかし、山陰本線の京都ー園部間の電化により、大幅に列車体系が見直され、丹後方面へは、主に電車特急、鳥取方面へは、東海道山陽本線、智頭急行経由の「スーパーはくと」にその任を譲った。
普通 関西本線 伊賀上野 1993年撮影
かつては、日本中の至る所で見られた典型的なローカル線風景だ。関西本線は、京阪神に近く、急行「かすが」を含めオリジナル色キハ58系オンパレードの路線だったので、旅情豊かな大変お気に入りの路線だった。一昨年までは、修学旅行臨として、春から夏にかけて毎日のようにキハ58系の長編成が走っていたが、昨年よりキハ181系(京都車 文殊色)に変更され、少々残念だ。
回送 特急「エーデル鳥取」 東海道本線 新大阪ー大阪 1994年撮影
福知山線の電化開業後、特急「まつかぜ」が引退し、電車特急「北近畿」が新大阪と城崎を結ぶようになった。しかし、鳥取方面へは、不便が生じたため、「北近畿」を補間するために登場したのが「エーデル鳥取」である。
私はキハ65改造(一部はJR四国売却車)の奇抜なデザインと奇抜なネーミングは、あまり好きではなかった。
現在は、編成を解かれ、基本2両の急行「だいせん」として、大阪ー米子間を毎夜走っている。
急行「たかやま」 東海道本線 新大阪ー大阪 1994年撮影
大阪と飛騨地方を直通で結ぶ伝統の気動車急行だった。北陸ワイド周遊券で、京阪神から周遊区間まで特別料金なしで、のんびり乗り換え最小限で行ける隠れた魅力を持っていた。
しかし、この塗色はちょっといまいちではないだろうか?
現在は、JR東海キハ85系使用の「ワイドビューひだ」が同区間を特急して走っている。

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