このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

列車追跡 臨時寝台特急「北斗星」 2015年6月乗車

 2015年3月改正で廃止された寝台特急「北斗星」ですが、2015年4月から8月までの限定で、「カシオペア」の運転されない日に臨時列車として運転されています。約半年の限定および毎日運転でないことから、その人気は最高潮に達し、切符の入手は極めて困難となっています。私は今年の3月にツアー形式で予約し、なんとかこの名残運転に乗車することができました。残念ながら1名参加で個室は不可なので、ブルートレインの最終乗車にふさわしく、旧来の2段寝台(Bハネ)の乗車を楽しみました。

現ダイヤでは機関車を交換するにも関わらず、停車時間は僅か6分。乗り遅れにご注意を。
いつも胸が高鳴る列車の入線!
昭和40年代の設計が感じられるデッキ付近。
臨時列車となり、伊達紋別で後続の「スーパー北斗」に追い抜かれるダイヤとなった。伊達紋別は「北斗星」の停車駅でドアも開くので、撮影タイムとなる。
当日の編成は下記の通り
DD51 1138
DD51 1143
EF510 513

1 オハネフ25 215
2. オロネ25 505
3 オロハネ25 502
4 オロハネ24 551
5 オハネフ25 12
6 オハ25 503
7 スシ24 506
8 オロネ25 506
9 オロハネ25 503
10 オロハネ24 552
11 オハネフ25 14
12 カニ24 508

ED79 7
最近はカシオペア塗装機の登板確率が「北斗星」でも増えているようだが、本日は北斗星塗装機の513号機であった。やっぱり、「北斗星」には北斗星塗装機が似合う。

北斗星の旅は今回が最後になると思う。
毎回、良い旅をありがとう!
そして、上野に到着。こちらは今回復活したロビーカー。
一夜明け、開店直後の食堂車。ロビーカーで4時半から順番待ちしていた。自分では5時半のつもりが、寝ぼけていて1時間早かったようだ。まあ、おかげでロビーカーで見ず知らずの人と楽しい会話が楽しめた。みんな「北斗星」が大好きなようだ。
臨時列車化で大きく変わった点の一つが、全室ロビーカーの奇跡の復活であろう。定期時代の東日本車と北海道車の混結時はこの全室ロビーカーは完全な非常用の予備車であったが、今回奇跡的に復活。
長年、青函トンネル専用機として活躍してきたED79。引退を前に車体にも相当な疲れが見える。「本当にお疲れ様でした。」と言いたい。
食事が終わり一息つくと、やがて函館に到着。函館では、元祖青函トンネル用機関車ED79に交代。北海道新幹線開通時にはED79は全車廃車となってしまう。
臨時列車となり、「北斗星」に使用される車両は全車が東日本車となった。従って、1号車も東日本車であり、この日はオハネフ25 200番台。定期時代とは面構えが若干変わった。
伊達紋別で「北斗星」を追い抜く「スーパー北斗」
いよいよ待望のディナー。今までの「北斗星」乗車では基本的にパブタイムの利用であったが今回は予約ディナーとした。ロビーカーで長時間で立って待つのも大変だし、最悪満席で食べれない可能性もある。(過去に経験有り)
今回のディナーは北斗星懐石御膳。そもそも、私自身、北斗星懐石御膳は初めてである。
威風堂々の寝台列車入線である。
ホームに据え付けられた「北斗星」編成。
牽引機関車は定期時代と同じDD51の重連。「北斗星」の完全廃止後はこれらの機関車にも大量の廃車が発生するだろう。
車内で一息つくと、早くも苫小牧。寝台列車では時間の経過が早い。
今夜の寝床は2段開放寝台。今まで当たり前の設備だったが、「北斗星」廃止後は「はまなす」に残るのみとなる。その「はまなす」も。。。。。
DD51を特徴づける前照灯部。国鉄時代の設計であるが、美しいの一言。私はデザイン的にも国鉄車両設計部の方々は極めて優秀な人揃いだったのだろうと思う。
函館運輸所所属のDD51重連仕業。この重厚さが渋い。
今回の「北斗星」乗車も札幌発上野行きである。ツアーのほとんどは上り列車にしか設定がないためである。残念ながら仕事をしている身では窓口での10時打ちの切符入手は不可能である。
お馴染みの和朝食。洋朝食をトライしても良かったが今回も結局和食。
そして、いよいよ青函トンネル。ここは、竜飛定点である。新幹線化した後は車両からトンネル内は見えなくなるので、今のうちに!
そして、列車発車後に客車から機関車を見る。重厚なエンジン音をあげ、客車を高速牽引する姿を目に焼き付ける。
札幌駅4番線の発車案内表示。以前は無かった「臨時」の表示。運転ダイヤは「カシオペア」と共通となり、1時間繰り上がった。道内で明るいうちに走行する区間が長くなり、私としては嬉しい。

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