このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

世界最速鉄道 431km/h 上海リニアに乗車!

 世界初の商業リニアモーターカーである上海リニアモーターカーは、2004年から正式運行を始めました。上海地下鉄2号線との接続駅である龍陽路駅から浦東空港までを結ぶこの路線は、走行距離約30キロメートルを複線で往復運転し、最高時速は430キロメートルに達します。所要時間は約8分、最高速度での運転は約1分間です。ドイツの技術採用による建設で投資総額は100億元(1500億円)と言われています。

 この度、中国への出張の際、初めて上海リニアに乗車できましたので、世界最速の商業列車の様子をお伝えしたいと思います。

上海リニアモーターカー 龍陽路駅
これが商業運転世界最速の上海リニアモーターカーだ。
上海リニアモーターカー車内
最高速度431km/h!各車両についてるスピードメータが誇らしげに表示する。しかし、400km/hを超えると極端に揺れが大きくなる。そのためかどうか分からないが、最高速度保持は約1分少々。巡航速度は380km/h程度だ。隣線とのすれ違いも380km/h運転時に行われるダイヤとなっている。すれ違いは本当に一瞬だ。
沿線風景。家も飛ぶように流れていく。カーブは、かなりのカントがあり、体験したことがないくらい車体は大きく傾く。
上海リニアモーターカー運転室内
モニター装置が並ぶだけで運転士はいない。完全自動運転とのことだ。
(この写真は後部運転室です。)
上海リニアモーターカー 浦東空港駅
ドイツの技術により開業した上海リニアモーターカー。車両もドイツ製だ。そう言えばどことなくドイツのICEに似ている。
上海リニアモーターカー 切符 表面
乗客は、外国人の観光団体客が多いように見受けられた。空港アクセス鉄道と言うよりは、観光施設の雰囲気が強いかも。ちなみに車内はガラガラだった。
上海リニアモーターカー 切符 裏面
運賃は片道50元(750円)、航空券を持っている乗客は40元(600円)である。中国の物価水準から言えばやはり高価だ。最近、かなりの値下げが行われたばかりなのだが。

 極めて短い乗車時間ですが、やはり400km/hを超える乗り物は世界唯一ですから是非体験乗車して頂きたいと思います。

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