| 営業キロ | 204.0km (全線 384.2Km)| 駅数 | 56駅 (全線 96駅)| 全線開通 | 1959年(昭和34年)7月15日| 線路 | 和歌山市〜和歌山 単線・電化
和歌山〜紀伊田辺 複線・電化
紀伊田辺〜新宮 単線・電化
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紀伊半島を海沿いに走る紀勢本線は和歌山〜新宮間で「きのくに線」の愛称が使用されています
沿線には温泉・海水浴場などの観光地が多く、夏休みは多くの観光客で賑わいます
2004年には熊野三山へ通じる「熊野古道」が世界遺産に登録され、ますます観光客が多くなっています。紀勢本線の始まりは、1891年(明治24年)に関西鉄道が亀山〜津間を開業したのが始まりです
その2年後に参宮鉄道が津〜相可口(現在の多気)を開業し、後に国鉄へと引き継がれて、参宮線の一部になりました
1913年(大正2年)には新宮〜紀伊勝浦間を新宮鉄道が開業させ、国有化後には「紀勢中線」になりました
その後、亀山方面からは「紀勢東線」、和歌山方面からは「紀勢西線」が順次建設されていきました
1959年(昭和34年)に三木里〜新鹿間が開通し、ようやく亀山〜和歌山間が全線開通となりました
和歌山〜和歌山市が紀勢本線になったのは1972年(昭和47年)です。それまでは和歌山線の一部になっていました。
紀勢本線は特急列車の歴史が長いです
1933年(昭和8年)に天王寺〜白浜を走る準急列車「黒潮号」が登場しました
当時は阪和線がまだ私鉄の時代で、紀勢本線では蒸気機関車が牽引していました
翌年には南海鉄道も難波〜白浜を走る「黒潮号」を運行開始して、阪和電気鉄道と激しい争いになりました
この「黒潮号」は当時日本最速の列車で1937年(昭和12年)の日中戦争勃発まで運行されました。
戦後、1950年(昭和25年)から準急列車の「黒潮号」が運行を再開
1958年(昭和33年)からは天王寺・難波〜白浜・新宮間を走る急行列車「きのくに号」が運行を開始しました
現在の「くろしお号」は1956年(昭和31年)に「黒潮号」が愛称変更となりました
そして、1965年(昭和40年)には「くろしお号」が特急列車になり名古屋〜天王寺間を運行するようになりました
1978年(昭和53年)に和歌山〜新宮間が電化された事により特急の運行区間が変更
天王寺〜新宮「くろしお」、名古屋〜紀伊勝浦「南紀」となりました
1989年(平成元年)に「スーパーくろしお」が運行を開始し京都・新大阪にも乗り入れるようになりました
1996年(平成8年)には「オーシャンアロー」がデビューし、天王寺〜白浜が2時間以内で結ばれました
このオーシャンアローはデビュー時は「スーパーくろしおオーシャンアロー」という
長い名前で、半年後に現在の名前になりました。
現在紀勢本線を全線通しで走る列車はありません
和歌山市〜和歌山は105系電車がワンマン運転を行なっています
この区間はきのくに線とは完全に別路線扱いになっていて、和歌山市駅は南海電車が管理しています
和歌山〜紀伊田辺間は113系・117系や阪和線直通の221系で運転され、列車本数も多いです
データイムは基本的に御坊〜紀伊田辺間で105系がワンマン運転を実施しています
朝・夕・夜には快速電車も運転されています
特に新大阪を夜に出発する快速電車は過去に新宮行きの夜行快速として運転されていました
そのため停車駅もほかの快速と異なっています
紀伊田辺〜新宮は105系が2両で全列車ワンマン運転をしています
新宮から先はJR東海の管轄になります。境界駅の新宮はJR西日本の管轄です
亀山〜新宮は非電化のため特急列車もデーゼル車両を使用しています。
現在、きのくに線とほぼ併走している阪和自動車道が2007年に田辺ICまで延長されます
さらに白浜・周参見までの延長も決定しており完成すると2時間で大阪市内から白浜まで自動車で行くことができます
これまで白浜への足は列車の人気が高かったのですがこれからどうなってゆくのでしょうか?


特急列車特急「くろしお」(京都・新大阪・天王寺〜紀伊田辺・白浜・新宮)
特急「スーパーくろしお」(京都・新大阪〜和歌山・新宮)
特急「オーシャンアロー」(京都・新大阪〜新宮)
特急「ワイドビュー南紀」(名古屋〜新宮・紀伊勝浦)
駅ガイド
| 駅名 | 読みがな | 特
急 | 快
速 | 普
通 | 駅
ガ
イ
ド |
| 新宮 | しんぐう | ● | - | ● |
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| 三輪崎 | みわさき | ↓ | - | ● |
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| 紀伊佐野 | きいさの | ↓ | - | ● |
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| 宇久井 | うくい | ↓ | - | ● |
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| 那智 | なち | ↓ | - | ● |
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| 紀伊天満 | きいてんま | ↓ | - | ● |
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| 紀伊勝浦 | きいかつうら | ● | - | ● |
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| 湯川 | ゆかわ | ↓ | - | ● |
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| 太地 | たいじ | ○ | - | ● |
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| 下里 | しもさと | ↓ | - | ● |
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| 紀伊浦神 | きいうらがみ | ↓ | - | ● |
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| 紀伊田原 | きいたはら | ↓ | - | ● |
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| 古座 | こざ | ○ | - | ● |
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| 紀伊姫 | きいひめ | ↓ | - | ● |
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| 串本 | くしもと | ● | - | ● |
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| 紀伊有田 | きいありた | ↓ | - | ● |
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| 田並 | たなみ | ↓ | - | ● |
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| 田子 | たこ | ↓ | - | ● |
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| 和深 | わぶか | ↓ | - | ● |
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| 江住 | えすみ | ↓ | - | ● |
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| 見老津 | みろづ | ↓ | - | ● |
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| 周参見 | すさみ | ● | - | ● |
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| 紀伊日置 | きいひき | ↓ | - | ● |
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| 椿 | つばき | ○ | - | ● |
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| 紀伊富田 | きいとんだ | ↓ | - | ● |
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| 白浜 | しらはま | ● | - | ● |
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| 朝来 | あっそ | ↓ | - | ● |
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| 紀伊新庄 | きいしんじょう | ↓ | - | ● |
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| 紀伊田辺 | きいたなべ | ● | ● | ● |
◆
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| 芳養 | はや | ↓ | ○ | ● |
◆
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| 南部 | みなべ | ○ | ● | ● |
◆
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| 岩代 | いわしろ | ↓ | ○ | ● |
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| 切目 | きりめ | ↓ | ○ | ● |
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| 印南 | いなみ | ↓ | ● | ● |
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| 稲原 | いなはら | ↓ | ○ | ● |
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| 和佐 | わさ | ↓ | ○ | ● |
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| 道成寺 | どうじょうじ | ↓ | ○ | ● |
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| 御坊 | ごぼう | ● | ● | ● |
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| 紀伊内原 | きいうちはら | ↓ | ○ | ● |
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| 紀伊由良 | きいゆら | ↓ | ● | ● |
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| 広川ビーチ | ひろかわびーち | ↓ | ○ | ● |
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| 湯浅 | ゆあさ | ○ | ● | ● |
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| 藤並 | ふじなみ | ↓ | ● | ● |
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| 紀伊宮原 | きいみやはら | ↓ | ○ | ● |
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| 箕島 | みのしま | ○ | ● | ● |
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| 初島 | はつしま | ↓ | ○ | ● |
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| 下津 | しもつ | ↓ | ○ | ● |
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| 加茂郷 | かもごう | ↓ | ● | ● |
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| 冷水浦 | しみずうら | ↓ | ○ | ● |
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| 海南 | かいなん | ○ | ● | ● |
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| 黒江 | くろえ | ↓ | ● | ● |
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| 紀三井寺 | きみいでら | ↓ | ○ | ● |
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| 宮前 | みやまえ | ↓ | ○ | ● |
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| 和歌山 | わかやま | ● | ● | ● |
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| 紀和 | きわ | - | - | ● |
|
| 和歌山市 | わかやまし | - | - | ● |
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停車駅凡例
● 全ての列車が停車
○ 一部の列車が停車
↓ 通過
− 種別設定なし
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