小野田線 Ｏｎｏｄａ−Ｌｉｎｅ
線区データ 本山線 小野田線は山口県の小野田港と宇部港周辺を走ります 小野田線は産業鉄道として開業し、現在までに何度も路線が変更されてきました 現在の小野田線は旅客列車のみの運転になっています 使用されている電車は123系と105系です かつて日本の高度成長期を支えてきた小野田線は現在、地元の足としてのんびり走り続けます 特急列車 駅ガイド 本山線
本線
営業キロ 小野田〜居能 11.6km 駅数 9駅 全線開通 1947年（昭和22年）10月1日 線路 全線単線・全線電化
営業キロ 雀田〜長門本山 2.3km 駅数 3駅 全線開通 1937年（昭和12年）1月21日 線路 全線単線・全線電化
路線は小野田〜居能間の他に、雀田〜長門本山間が支線となっていて、歴史的には宇野線と共通するところが多いです
小野田〜雀田間は工業地帯になっていて、雀田〜居能間と雀田〜長門本山間は住宅地が広がっています
小野田線は私鉄の「小野田軽便鉄道」「宇部電気鉄道」により開業しました
1915年（大正4年）11月25日に「小野田軽便鉄道」が小野田〜セメント町（現在の小野田港）間を開業させました
のちに「小野田軽便鉄道」は「小野田鉄道」に社名が変更され、1943年（昭和18年）に国有化されてからも主に石灰石や石炭を運ぶ貨物列車を運行していました。国有化の際にセメント町駅は小野田港駅に改称されました。また路線名も「小野田線」と改称されました
雀田付近の路線は「宇部電気鉄道」が1929年（昭和4年）5月16日に新沖ノ山〜沖ノ山旧鉱間を開業しました。新沖ノ山駅は現在の小野田港駅付近にあった新沖ノ山鉱山の最寄り駅です。ただし、小野田軽便鉄道には繋がっていませんでした。沖ノ山旧鉱駅は現在の宇部新川駅付近にある宇部興産の工場の最寄り駅です。両駅はすでに廃止になっていて、新沖ノ山駅は1947年（昭和22年）、沖ノ山旧鉱駅は宇部港駅に改称となり2006年（平成18年）に廃止となりました
1930年（昭和5年）には沖ノ山旧鉱〜沖ノ山新鉱（現在の宇部マテリアルズ工場付近）間が開業しました
本山線は1937年（昭和12年）1月21日に雀田〜本山（現在の長門本山）間が開業しました
「宇部電気鉄道」は「宇部鉄道」に合併されて1943年（昭和18年）に国有化されました
路線名も変更されて「宇部西線」となりました
小野田線と宇部西線の両方が国有化され、1947年（昭和22年）10月1日に宇野西線の新沖ノ山〜雀田間が廃止となり、小野田港〜雀田間が開業しました。この区間の開業により、小野田〜雀田〜居能〜宇部港の路線が全通しました。全通時に小野田線は宇部西線に編入されましたが翌年の1948年（昭和23年）に宇部西線は「小野田線」の路線名に戻りました
その後も宇部港駅付近を中心に多くの貨物支線が開業しましたが、1952年（昭和27年）に宇部線の居能〜宇部（現在の宇部新川）間が開業したことによりほとんどが廃止になりました。また、小野田線の起点は宇部港から居能へ変更されました。この頃から小野田線の貨物列車は減少し始めます
1963年（昭和38年）に本山線の雀田〜長門本山間での貨物輸送が廃止になりました
1975年（昭和50年）には宇部港駅付近にある宇部興産株式会社が宇部市から美祢市に至る長大な専用道路を建設し貨物輸送をトラックに切り替えたために小野田線の貨物扱量は激減しました
ついに1986年（昭和61年）に小野田線では全線で貨物輸送を廃止しました。そして、2006年（平成18年）には日本一の貨物取扱高を誇った宇部港駅も廃止になり、貨物輸送は宇部線の宇部〜宇部岬間のみになりました
ほとんどの列車が小野田〜宇部線・宇部新川間の運転です
一部列車は宇部新川からさらに宇部線の新山口まで乗り入れます
本山線は朝・夕のみ運転されています。雀田〜長門本山間の折返し運転を行います
ただし、一部列車は入出区の関係で宇部新川〜長門本山間で運転を行います
主に123系が１両で運転を行っています。ラッシュ時間帯は105系が２両で運転を行います
全列車がワンマン運転を実施しています
本山線も123系で運転されています
本山線ではかつて最後の国鉄旧型電車である42系電車を運転していましたが2003年（平成15年）3月14日に引退しました
特急列車は運転されていません
本線
通
ガ
イ
ド小野田 おのだ
目出 めで
南中川 みなみなかがわ
南小野田 みなみおのだ
小野田港 おのだこう
雀田 すずめだ
長門長沢 ながとながさわ
妻崎 つまざき
居能 いのう
（宇部新川） （うべしんかわ）
通
ガ
イ
ド雀田 すずめだ
浜河内 はまごうち
長門本山 ながともとやま
停車駅凡例
● 全ての列車が停車
○ 一部の列車が停車
↓ 通過
− 種別設定なし