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〜古の文化が香る飛騨路へ〜
高山本線 Takayama−Line


猪谷駅

線区データ
営業キロJR東海管区   岐阜〜猪谷 189.2km
JR西日本管区 猪谷〜富山 36.6km
(全線 225.8km)
駅数JR東海管区   35駅
JR西日本管区 9駅
(全線 45駅)
全線開通1934年(昭和9年)10月25日
線路全線単線・全線非電化

飛騨山地の山間を走る高山本線はJR東海とJR西日本の路線です
岐阜〜猪谷間がJR東海の管轄、猪谷〜富山間がJR西日本の管轄です。境界駅の猪谷はJR西日本の管理駅です
沿線には下呂温泉、飛騨高山などの観光地が数多くあります

高山本線は岐阜方面と富山方面から別々に建設されていきました
岐阜方は「高山線」として岐阜〜各務ヶ原間が1920年(大正9年)11月1日に開業しました
富山方は高山線開業から少し遅れて1927年(昭和2年)9月1日に「飛越線」として富山〜越中八尾間が開業しました
高山線は険しい地形で工事が難航した区間もありましたが、1930年(昭和5年)には下呂まで開業しました
その後も少しづつ開業区間は広がり、1933年(昭和8年)に飛騨小坂まで開業しました
飛越線は比較的速いペースで建設が進み、開業から3年目の1930年(昭和5年)に猪谷まで開業しました
さらに1933年(昭和8年)までに坂上まで開業しました
1934年(昭和9年)10月25日に飛騨小坂〜坂上間が開業して、岐阜〜富山間が開通しました
飛越線は高山線に編入されて「高山本線」となりました。高山駅も同日に開業しました
国鉄は1958年(昭和33年)から名古屋〜富山間に準急「ひだ」運転するようになります。1960年(昭和35年)からは一部の列車が準急「こがね」・「しろがね」になりました。この列車は名古屋・岐阜・高山・富山・福井・米原・岐阜・名古屋を経由するルートで運転する変わった列車でした
さらに、1965年(昭和40年)からは準急「たかやま」が運転されるようになります。名古屋鉄道の神宮前〜高山間を運転していて、後に特急「北アルプス」となり2001年(平成13年)まで運転されていました
この他に名古屋〜越美南線(現在の長良川鉄道)の北濃間を運転する急行「おくみの」と大阪〜高山間を運転する急行「のりくら」が登場しました
1968年(昭和43年)に大規模なダイヤ改正が実施され、「ひだ」は特急列車に昇格し、「こがね」「しろがね」などは急行「のりくら」の名前に統一されました。そして、大阪発着の「のりくら」は「くろゆり」の列車名に変更されました。「くろゆり」の名前は短く、1971年(昭和46年)に名古屋鉄道の神宮前〜高山間の急行が「北アルプス」に名称変更されて、大阪発着の急行が「たかやま」の名称を受け継いだ為、僅か3年だけの列車名でした
1975年(昭和50年)前後から急行列車の廃止が進みます。臨時列車の運転が次々と無くなり、急行「こがね」「しろがね」「おくみの」が廃止になりました
国鉄末期のダイヤ改正で高山本線から北陸本線へ乗り入れる列車が廃止され、全列車が富山までの運転になりました
民営化後の1989年(平成元年)から特急「ひだ」にワイドビュー車両が使用されるようになり、急行「のりくら」は特急「ひだ」に格上げされて現在にかなり近い運行形態になってきました
1999年(平成11年)に急行「たかやま」が廃止になり、高山本線から全ての急行がなくなりました。廃止になった「たかやま」の代わりに大阪発着の特急「ワイドビューひだ」が運転されるようになります。そして、2001年(平成13年)には名古屋鉄道から乗り入れていた特急「北アルプス」も廃止になり高山本線の定期特急列車は「ワイドビューひだ」のみになりました

現在の高山本線では特急列車と普通列車が運転されています
特急「ワイドビューひだ」は名古屋〜高山間の運転が基本です。1日1往復だけ大阪発着の「ワイドビューひだ」もあります
普通列車の運行形態は猪谷で完全に分かれています
JR東海の岐阜〜美濃太田間では太多線の多治見方面へ直通する列車が多数設定されています
美濃太田〜高山間は、ほぼ全列車が通しで運転を行います
そして、高山〜猪谷間は高山本線の中で最も列車本数が少なくなります
JR西日本の猪谷〜富山間は通しで走る列車と越中八尾〜富山間のみを運転する列車があります
毎年9月に開催される「おわら風の盆」期間中には越中八尾へ向かう臨時列車が多数運転されます
普段は静かな高山本線も全国からの観光客で非常に混雑します
快速列車が設定されて猪谷〜富山間は越中八尾以外ノンストップで走ります
臨時特急「おわら」も運転されて、越中八尾から福井行きと大阪行きが運転されます

高山本線は全線非電化の為、使用されている車両は全て気動車です
特急「ワイドビューひだ」はキハ85系が使用されています
JR東海管区の普通列車はキハ40系・キハ11系が使用されています
直通運転が行われている、太多線とは共通の車両で運転が行われています
JR西日本管区ではキハ120系が使用されています
毎年9月に開催される「おわら風の盆」期間中にはキハ40系・キハ58系・キハ65系(エーデル丹後)等が走ります
臨時特急「おわら」にはキハ181系が使用されています

高山本線は2004年(平成16年)10月22日に台風の被害で高山〜猪谷間が不通になっていました
約3年間をかけた復旧工事が進められ、2007年(平成19年)9月8日に全線で運転を再開しました

特急「ワイドビューひだ」とキハ11系 キハ40系

キハ120系 おわら風の盆

特急列車
特急「ワイドビューひだ」(大阪・名古屋〜高山・飛騨古川・富山)

駅ガイド
JR東海管区
駅名
読みがな





岐阜ぎふ

長森ながもり

那加なか

蘇原そはら

各務ケ原かがみがはら

鵜沼うぬま

坂祝さかほぎ

美濃太田みのおおた

古井こび

中川辺なかかわべ

下麻生しもあそう

上麻生かみあそう

白川口しらかわぐち

下油井しもゆい

飛騨金山ひだかなやま

焼石やけいし

下呂げろ

禅昌寺ぜんしょうじ

飛騨萩原ひだはぎわら

上呂じょうろ

飛騨宮田ひだみやだ

飛騨小坂ひだおさか

なぎさ

久々野くぐの

飛騨一ノ宮ひだいちのみや

高山たかやま

上枝ほずえ

飛騨国府ひだこくふ

飛騨古川ひだふるかわ

杉崎すぎさき

飛騨細江ひだほそえ

角川つのがわ

坂上さかかみ

打保うつぼ

杉原すぎはら

猪谷いのたに

 
JR西日本管区
駅名
読みがな





猪谷いのたに

楡原にれはら

笹津ささづ

東八尾ひがしやつお

越中八尾えっちゅうやつお

千里ちさと

速星はやほし

西富山にしとやま

富山とやま


停車駅凡例
● 全ての列車が停車
○ 一部の列車が停車
↓ 通過
− 種別設定なし

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