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第5回 関西でただひとつのスイッチバック 「北宇智駅」
スイッチバックとは? (1) 五条方面からやってきた電車は一旦折返線へ入ります 北宇智駅とは? 左の写真がスイッチバックを行う、折返線と吉野口方面からの本線です 下のムービーを見ると良く分かると思います。吉野口から五条方面へのスイッチバックです スイッチバックの廃止へ・・・ 駅構内の勾配も蒸気機関車から電車へと移り変わった現在ではスイッチバックを行う必要がなくなっていました 新しい北宇智駅へ 北宇智駅へのアクセス
山間部の鉄道線で急勾配を登る時に、勾配を緩和させるために列車を折り返して運転させることをいいます
全国に9ヵ所存在していて、箱根登山鉄道などが有名です
牽引力の弱い蒸気機関車が走っていた時代には多く存在していたのですが、折り返しの不便さから多くが姿を消しました
北宇智駅でのスイッチバックは以下の手順で行います
(2) 運転手が反対側の運転台へ移動し電車はバックして北宇智駅のホームへ入ります
(3) 再び運転手が元の運転台へ移動し、吉野口方面へ本線を走ります
和歌山線の吉野口〜五条の間にある無人駅です
平日なら一日に44本の列車が停車し、一部は天王寺方面へ直通します
そして、関西でただひとつのスイッチバックを行う駅でした
かなりの高低差があるのがよくわかります
右の写真は北宇智駅のホームと五条方面からの本線です
高田方面行きの電車は左の本線からやって来て一旦引き上げてからホームへと入ります
停車中の部分はカットしています。再生の際は音量にご注意ください
なお、視聴には
Quick Time
のインストールが必要です
北宇智駅の折返線には踏切があります
スイッチバック運転を行っている間は踏切がずっと降りたままになるので周辺の住民には不便なものでした
さらにこれまでは運転士が窓から顔を出して後ろを確認しながらバックしていましたが
2006年の春からは反対側の運転台を使用するようになりました
しかし、折り返しのときにATS装置の切り替え忘れ事故が連続発生しました
このように様々な要因が重なり、この度1億7千万円をかけた工事が実施されました
スイッチバック廃止後は折返線にあった踏切の遮断時間が朝ラッシュ時間帯は53分から16分に
夕ラッシュ時間帯は60分すら17分に短縮されました
また営業キロが400m短くなり一部区間で運賃が安くなりました
ホームの形状も変更され、のりばは1ヶ所へ変更されました
天王寺駅から大和路線の区間快速・高田行きに乗ります
高田からは和歌山線の和歌山行きに乗り換えます
列車本数が少ないので時刻を確認してくださいね
また、保守工事のため高田から先が運休になることがありますのでご注意ください
※現在はスイッチバックは廃止になっています
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