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★一周年記念特集★
第8回 新!新幹線デビュー 「N700系新幹線」


新大阪駅にて

N700系新幹線とは?
東海道・山陽新幹線に2007年7月1日デビューする次世代新幹線です
2002年6月からJR東海とJR西日本が共同で開発を行い、2005年4月からは走行試験を行ってきました
700系新幹線をベースにして快適性・スピード・省エネなどのグレードアップが図られています

500系・700系・N700系の性能比較
形式
500系
500系
700系
700系
N700系
N700系
デビュー
1997年11月
1999年3月
2007年7月
編成
16M
12M4T
14M2T
編成出力
17,600kW
12,480kW
17,080kW
定員
普通車1124名
グリーン車200名
普通車1123名
グリーン車200名
普通車1123名
グリーン車200名
最高速度
東海道新幹線 270km/h
山陽新幹線 300km/h
東海道新幹線 270km/h
山陽新幹線 285km/h
東海道新幹線 270km/h
山陽新幹線 300km/h
加速度
1.6〜1.92m/s2
(約5分で270km/h)
1.6〜2.0m/s2
(約5分で270km/h)
2.6km/s2
(約3分で270km/h)
先頭形状
ロングノーズ形
エアロストリーム形
エアロ・ダブルウィング形
座席幅(普通車)
425mm
430mm
440mm
(B席のみ430mm)
導入費用(16両編成)
約50億円
約36億4000万円
約48億円

快適性の向上
座席の幅は700系より1センチ広くなっています。ただしB席(3人掛けの中央)は従来の幅です
座席のクッションは複合バネ構造になっていて、長時間の乗車でも疲れにくくなっています
グリーン車の座席は「シンクロナイズド・コンフォートシート」が採用されていて、背もたれをリクライニングさせると
座席も連動してスライドする為、快適な姿勢のままで体を傾けることが出来ます
テーブルは大型化されて、A4サイズのノートパソコンが置けるサイズになりました。パソコン用のコンセントも設置されてます
グリーン車は全席、普通車は各車両最前部・最後部と窓側席にあります
2009年から東海道新幹線区間では無線LANインターネットサービスが開始される計画です

700系で好評だった車内静粛性は更に向上されています
車両間をつなぐホロは「全周ホロ」を採用しています
編成を滑らかな形状にしたことにより空気抵抗が軽減され、デッキの騒音が減りました
デッキは木目調の内装になっていて、非常に落ち着いた雰囲気にです

普通車 グリーン車

N700系ロゴマーク デッキ

この他、大型マルチカラーのLEDを採用したり、間接照明で車内も落ち着いた雰囲気になっています
スーツケースが収納できる荷物棚もあります

大型マルチカラーLED

N700系の最大の特徴は全車禁煙ということです
このため3・7・10・15号車デッキ部分に喫煙ルームが設けられています
客室に煙が流れないように強制排煙装置と新開発の光触媒脱臭装置を設置して分煙化が図られています
指定席を購入するときには喫煙ルーム付近の指定も出来ます
車両編成は以下のようになっています

1号車
2号車
3号車
4号車
5号車
6号車
7号車
8号車
9号車
10号車
11号車
12号車
13号車
14号車
15号車
16号車
自由

自由

自由


指定

指定

指定

指定



指定

指定

指定

指定

指定


指定

博多<——————————————————————————————————————————————————>東京

新技術「車体傾斜システム」
在来線では10年以上前から「振子式車両」が採用されていて、多くの特急列車で使用されています
N700系新幹線では、この技術を新幹線に初めて取り入れました
これまで、在来線の振子式車両技術をそのまま新幹線で取り入れることが出来ませんでした
在来線と同じ装置では装置の重量が重く、加速力と最高速度が低下してしまうからです
新幹線で採用できる装置の開発には10年もの歳月がかけられました

N700系は車体だけでなく、空気バネで台車から車両全体を傾けています
この装置はJR北海道や名古屋鉄道で採用されているものに近い装置です
N700系の「車体傾斜システム」は東海道新幹線区間で使用されます
これまでの車両では255km/hまで減速しなければならなかった曲線区間でも
最高速度の270km/hで走行することが可能になっています
列車に搭載された制御装置からの情報でカーブに差し掛かる手前から徐々に車体を傾けてゆき、1度傾かせながら走行します
このシステムにより東京〜新大阪間の所要時間が短縮されます
のぞみ号では停車駅が1駅増えますが、所要時間は約5分短縮となります

平成19年7月1日博多駅にて出発式

地球にやさしい新幹線
N700系新幹線は700系に比べて編成出力が約3割向上しています
パワーアップしたのなら普通は電力消費量が増加してしまうところなのですが
N700系は700系よりも約16%も消費電力が抑えられています
これは前周ホロの採用による空気抵抗の低減、車体の軽量化、加減速の頻度の減少など最新技術のためです
また、300系新幹線から使用されてきた回生ブレーキもエネルギー変換効率が向上しました
回生ブレーキとは高速で走行する列車がブレーキを使用すると走行中の運動エネルギーが電力に変換されて
加速する列車に電気を送ることが出来るという技術です。現在では新幹線・在来線共にほとんどの列車で取り入れられています
新開発の技術によりN700系は0系新幹線のなんと半分の電気で走ることが出来るようになっています
東京〜大阪のもうひとつの移動手段である航空機と比べるとCO2排出量は10分の1以下になっています
新幹線は早くて、地球にやさしい乗り物なのです

N700系側面

平成19年7月1日ダイヤ改正
今夏のダイヤ改正では「のぞみ」「ひかりレールスター」の増発がメインとなります
N700系「のぞみ」はダイヤ改正日に8本投入されます

◆東海道新幹線◆
現在の「のぞみ1号」に先行する始発列車として品川6時始発の「のぞみ99号」が新設されます
「のぞみ1号」「のぞみ99号」にはN700系が使用され、「のぞみ1号」の新大阪到着が5分短縮されます
新大阪からも6時25分発東京行き「のぞみ104号」が新設されます(平日のみ運転)
また、8時台に新横浜駅に停車する東京行きの「のぞみ」「ひかり」が増えます
下り列車では、東京から新大阪への最終列車は現在より2分遅くなり、21時20分発となります

◆山陽新幹線◆
新大阪6時始発の「ひかりレールスター441号」は速達タイプとなり博多へは現在より14分早く到着します
後続列車の「ひかりレーススター443号」は新大阪6時5分発となり、こちらは停車駅の多いタイプになります
そして、「ひかりレールスター447号」は出発時刻が早くなり新大阪6時50分となります
これにより、6時台に新大阪を発車するひかりレールスターが1本多くなります

さらに詳しい時刻は最新の時刻表にて確認をお願いします

N700系スペシャルサイトへ(JR東海)
JRおでかけネットへ(JR西日本)

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