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<115系 直流近郊形電車(JR東海)>

(撮影:B12編成 「普通・3631M/甲府」  甲斐大島〜身延  2006/5/21)
【解説】

 115系は、1963年〜1983年にかけて長期にわたり製作された車両です。番台も多数存在し、新潟県から山口県までの広範囲で活躍しています。基本的な構造は113系と同様で、モーターもMT54形主電動機を採用しています。113系と大きく異なる点は、寒冷地での運用を考慮して屋根上の通風器が雪の入りにくい押し込み式になり、側扉が車内保温のために半自動の機能が追加され、勾配線区を下るときに使用する抑速ブレーキを装備している点です。車内はセミクロスシートで、113系と同様です。
 JR東海が承継した車両は、0番台・600番台・1000番台・2000番台で、全て静岡車両区に配置されています。0番台は、現在写真下の「クハ115-188」の1両のみが在籍し、原型の大型ヘッドライトを装備しています。当初は非冷房車でしたが、現在は冷房化改造されています。600番台は、サハ115形を1984年〜1985年に先頭車改造した車両です。1000番台は、1977年〜1982年に製造された車両で、クロスシートのピッチが大きくなり、車端部の座席がロングシートに変更されています。また、電動車の車端部にモーターに冷却風を取り入れるための雪切室を設置しています。2000番台は、1978年〜1981年に製造され、1000番台に装備されていた耐寒・耐雪設備を省略した車両です。車端部の座席はクロスシートです。さらに、写真上の車両の中間車は2600番台と区分され、身延線の狭小トンネルに対応したPS23A型を搭載しています。
 
編成は、電動車2両が1000番台でクハ115形が0番台・600番台・1000番台のS編成、3両全てが2000番台で構成されたB編成が配置されていました。平成18年〜19年の313系3次車の増備により、全ての車両が廃車となりました。
【運用】

 静岡車両区に配属されていた115系は、S編成とB編成で運用が分かれ、S編成は東海道本線(熱海〜豊橋)で中心に運用され、B編成は御殿場線・身延線を中心に運用されていました。また、飯田線はS3・S4編成が限定で運用され、JR東日本の
長野まで乗り入れていました。

(撮影:S8編成 「普通・441M/浜松」  金谷〜菊川  2006/5/1)

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