このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

119系 直流近郊形電車

(撮影:R5編成ワンマン車 「快速/豊橋」  東上〜野田城  2005/5/5)
【解説】

 昭和57・58年に飯田線に残っていた旧型電車を置き換える目的で製造されました。113系などのMM'方式ではなく1M方式がとられ、2両編成ではクモハ119形+クハ118形で組成されています。当時の国鉄の財政事情から、台車などに103系の廃車発生品が利用され、冷房の設置は見送られていました。 105系を基本とした車体構造ですが、長距離でも運用されることから、車内はセミクロスシートとなり、トイレも備えていました。
 119系には、3種類の番台が存在していました。0番台は、MGからの給電でAU75型による冷房改造を受けたものです。5000番台は、SCV(静止型補助電源)によるインバータークーラーで冷房化されたものです。5300番台は、平成11年に5000番台をワンマン運転対応に改造した車両で、側扉の開閉ボタン・車外スピーカー・運賃表示機・運賃箱などが設置されています。平成13年より天竜峡〜辰野の一部列車でワンマン運転が開始され、2両編成7本がワンマン改造されました。平成21年より一部車両(E4編成)が登場時の車体塗色となり活躍しました。
 一部車両(2両編成)が平成16年の台風による水害のため廃車となり、晩年は2両編成・23本、1両・9本の計55両が大垣車両区に配属されていました。しかしながら、平成24年3月のダイヤ改正で、神領車両区から転属してきた213系・313系に置き換えられる形で運用を終了しました。
【運用】

 登場時は「するがシャトル」として、東海道線でも運用されていましたが、主に飯田線内のみで運用されていました。豊橋〜豊川間等の区間便では1両での運転もありましたが、通常は2・3両編成で運転され、繁忙期は、4両に増結されての運転もありました。また、天竜峡〜辰野でワンマン運転を行う列車には5300番台が限定運用されていました。

(撮影:E12+E11編成 「普通/天竜峡」  東上〜野田城  2005/5/5)
 
(撮影:E4編成 「普通・554M/豊橋」  伊那本郷〜七久保  2011/8/14)

トップページに戻る 近郊形車両のページに戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください