このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

165系 直流急行形電車(神領)

(撮影:T6編成他 「快速さわやかウォーキング飯田号/三河槇原」 本長篠駅 2000/10/15)
【解説】

 165系は、153系の出力を増強させて勾配線区で使用できる車両として、試作車が昭和38年2月に登場しました。2扉固定式クロスシート(グリーン車は回転式リクライニングシート)で、幌枠の突き出た前面強化型の高運転台です。昭和40年代後半から新幹線の開業や電車特急の進出もあり、地方線の急行・快速に転用されていきました。
 
JR東海に継承された車両は、前照灯のシールドビーム化や汚物処理装置の改良などが行われた以外は、原型を保っていました。神領車両区には原型ライト車(デカ目)・湘南色の比較的原型を保つT8編成があり、車内も改造されず、青色のシートモケットで国鉄時代のままでした。そのため、この編成は美濃太田車両区にて保存されています。この車両とサロ165形の2両は、平成23年にオープンするJR東海鉄道博物館に展示される予定です。
【運用】

 JR東海には、静岡運転所(現:静岡車両区)と神領電車区(現:神領車両区)に配置されていました。静岡運転所の車両は、急行「富士川」(静岡〜甲府)、急行「東海」(静岡〜東京)、臨時急行「伊那」(豊橋〜駒ヶ根)、大垣夜行(東京〜大垣)、静岡地区ホームライナーを中心に使用されていましたが、平成7年に373系が登場し、すべての列車が同形式に置き換えられたため、165系を使用した定期列車が消滅し、検査時期に余裕のある車両については神領電車区に渡りました。
 神領電車区の車両は、平成11年7月に中央西線の普通列車が313系3000番台に置き換わったため、定期運用から外れました。そのため、晩年は臨時・団体列車の運用に就いていました。しかし老朽化のため、平成13年春の「さわやかウォーキング」の運用をもって引退しました。

(撮影:T1編成 「臨時9423M/三河槇原」 本長篠駅 2000/10/15)

(撮影:クハ165 126 ボックスシート車内)

(撮影:クハ165 126 運転台)

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