<211系 直流近郊形電車(JR東海)> |
(撮影:5000番台 C21編成 「普通/豊橋」
岐阜〜木曽川
2005/4/9) |
【解説】
113系・115系・165系等の車両が老朽化してきたことによる置き換え用として、国鉄末期の昭和60年に登場しました。使用地区や座席配置によって大きく0番台・1000番台・2000番台・3000番台・5000番台・6000番台に分かれています。このうちJR東海に在籍するのは、0番台・5000番台・6000番台です。各車とも、下り方Tc'車に車椅子スペース設置改造を行い、ドアチャイム・転落防止幌取り付けなどのバリアフリー改造が施工されています。また、平成18年度の工場入場車から予備品共通化のため、313系と同タイプのシングルアームパンタグラフに改造されています。
0番台は神領車両区に4両編成×2本のみが在籍する少数派で、車内はクロスシートとなっています。機器関連も、補助電源装置にSCVを持たずMGを使用するなど、他の211系とは異なっています。平成11年には120km/h運転に対応するため、台車にヨーダンパーを取り付ける改造などが行われています。
5000番台はJR東海が2000番台を基本として設計変更を行ったもので、昭和63年7月から増備を開始したものです。国鉄仕様の平坦暖地向けロングシート車である2000番台との主な変更点は、インバータクーラーの採用、化粧版および座席モケット色の変更、側扉内側への化粧版の追加、補助電源装置の変更などです。さらに細かな番台区分として、トイレ付きの5300番台・低トンネル対策を施した5600番台(パンタ折畳み高さ3960mm)があります。
6000番台は、今まで採用されてきたMM'方式から213系と同様の1M方式にしたものです。Tc'-Mcの2両編成で、車内はオールロングシートです。Mc車のみ6000番台を名乗り、Tc'車は変更がないため、5000番台の続番を使用しています。 |
【運用】
0番台は、中央線・関西線の普通列車に運用されています。5000番台は、東海道線静岡地区・中央線・関西線等の普通列車に運行されています。6000番台は、静岡地区の普通列車に運用され、東海道線のほか御殿場線でも運用されています。各番台とも、313系を併結して走行する列車もあります。 |
(撮影:6000番台 G5編成 「普通・1437M/静岡」
由比〜興津
2006/7/29) |
(撮影:0番台 C2編成 「普通/岡崎」
岐阜〜木曽川
2005/4/9) |