このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

311系 直流近郊形電車

(撮影:G5編成 「普通・954M/浜松」  鷲津〜新居町  2008/8/12)
【解説】

 311系は、平成元年に東海道本線名古屋地区の快速・新快速用の車両として1次車が登場しました。同年下期に列車番号表示器が省略された2次車が、翌年に中央部ドア付近及び車端部の窓が当初から固定式とされた(現在は全車が固定式に変更)3次車が登場しました。
 211系5000番台を基本とした界磁添加励磁制御を採用し、台車にも211系と同様のものにヨーイング防止のヨーダンパーがついており、最高速度は120km/hです。2M2Tの4両編成で、ラッシュ時にも対応するため扉は片側3扉となっています。側窓は下降式ですが、一部のものは形状が同じにもかかわらず固定式となっています。座席は、近鉄5200系やJR西日本221系に準じた転換式クロスシート(扉間6列)を採用し、ドア寄りと車端部は固定式となっています。また、公衆電話・LED案内板も設備したハイグレードな近郊型車両です。

 近年は、バリアフリー改造が施工され、Tc車の運転台後付近の座席4名分を撤去して車椅子スペースが設けられ、ドアチャイムの設置、車両連結部への転落防止幌の設置も行われています。機能面では、ATS−PTの取り付け工事や、パンタグラフをシングルアームタイプへの変更が行われています。
【運用】

 313系の登場までは、浜松・豊橋〜大垣・米原間の快速・新快速で活躍しましたが、現在は朝夕の一部を除き快速系統には運用されず、東海道本線(静岡〜米原)の普通列車に使用されます。また、土日等には中央本線にも運用され、快速「ナイスホリデー木曽路」として、塩尻まで運転されることもあります。

(撮影:G6編成+313系 「快速ナイスホリデー木曽路/塩尻」  大桑〜須原  2007/8/4)

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