このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<371系 直流特急形電車>

(撮影:X1編成 「特急あさぎり2号/新宿」  谷峨〜山北  2009/4/7)
【解説】

 
371系は、小田急線乗り入れ特急「あさぎり」用として平成3年3月から運転を開始しました。この特急「あさぎり」は小田急との相互運行のため、小田急は371系と同様の構造の20000形という車両を製造しています。7両固定編成で、中間に2階建て車両が組み込まれるなど、特徴のある車両です。この2階建て車両(サロハ371形)は2階がグリーン車、1階が普通車のダブルデッカー構造の付随車です。車体はJR東海の車両では珍しい鋼製で、塗装は100系新幹線を意識した白3号+青20号です。側引扉にはプラグドアが採用され小田急線内での使用を考慮して半自動となっています。
 制御方式は、211系・213系5000番代などと同様の界磁添加励磁方式で、5M2Tです。両端のクモハ371形・モハ370形の2両で各1ユニットを組み、中間のモハ371形は1M方式を採用しています。設計最高速度は120km/hとなっています。
 平成24年3月のダイヤ改正以後は、車体の老朽化やハイデッカー構造によりバリアフリーに対応していないことから、特急「あさぎり」号は小田急60000形に置き換えられ、定期運用がなくなりました。平成26年11月のさよなら運転を持って営業運転から退き、富士急行に譲渡されました
【運用】

 
JR東海・静岡車両区に1編成のみが配置されており、平成24年3月のダイヤ改正までは、沼津〜新宿間の特急「あさぎり」2・3・6・7号、三島・沼津〜静岡・浜松間のホームライナーに運用されていました。ダイヤ改正以後は運用がなくなり、平成27年11月をもってすべての運行を終了しました。
 
(撮影:X1編成 「特急あさぎり6号/新宿」  裾野〜岩波  2007/1/12)

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